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午後は○○おもいッきりテレビとは、1987年～2007年まで日本テレビ系列で放送されていたみのもんた司会の情報ワイド番組である。
当記事では番組大幅リニューアル後の「おもいッきりイイ!!テレビ」（2007年～2009年）にも触れる。
概要
平日正午台～13時台にかけて放送されていた情報番組で、大まかに分けると正午台に放送される生活情報特集コーナー、正午台の終わりから13時台の頭にかけて跨いで放送される放送日当日に起こった出来事を紹介するコーナー「きょうは何の日」、13時台のメインコーナーである電話人生相談コーナー「ちょっと聞いてョ！おもいッきり生電話」、番組エンディング前のニュースコーナー「情報特急便」に大別される。
裏番組「笑っていいとも！」（フジテレビ）が若年層をターゲットにしていたのに対し、「おもいッきりテレビ」は中高年の女性層にターゲットを絞り、みのもんたの独善的・威圧的にも感じられる強烈なキャラクターが大受けし「おばちゃんのアイドル」的人気を獲得。「いいとも」と熾烈な視聴率争いを繰り広げ、タモリとみのは「平日正午の顔」として広く知られるようになった。
みのはこの番組の人気を原動力として2005年より平日早朝の情報番組「みのもんたの朝ズバッ！」のメインMCにも就任。局は違えど平日朝と平日昼の帯番組に出演するという前人未到の偉業を成し遂げた。
歴史
番組開始当初
それまで放送されていた「お昼のワイドショー」「ごちそうさま」「2時のワイドショー」など平日正午台～15時台に放送されていた番組群を統合するコンプレックス番組という位置づけがされ、放送時間は4時間近くに渡る超ワイド番組として始まった。
「おもいッきりテレビ」開始後も継続された「ごちそうさま」「2時のワイドショー」は箱番組（フロート番組）化されたのでもわかるように、ラジオの長時間ワイド番組の形式を参考にして作られた番組である。
番組司会も山本コータロー（山本厚大郎）が務め、みのはコーナー進行のレギュラー出演者に過ぎなかった。
しかしこの超ワイド番組時代の「おもいッきりテレビ」は視聴率が低迷。このため、放送時間の短縮、番組アシスタントを務めていた泰葉を降板させて高橋佳代子（元テレビ岩手アナウンサー）に交代させるなどテコ入れを行ったものの数字は上向かなかった。
1989年4月、山本コータローが参議院議員選挙に出馬するため番組を降板しみのもんたが2代目司会者に昇格。この際に生活情報特集を番組の目玉企画にしたり、「おもいッきり生電話」をスタートさせるなどのリニューアルが行われた。これが功を奏し、徐々に視聴率が上昇。ついには「笑っていいとも！」と肩を並べる平日昼の名物番組にまで成長した。
全盛期
かつては文化放送の人気アナウンサーとして知られていたみのもんたであったが、1979年に同社を退社後は「プロ野球ニュース」（フジテレビ）の週末版司会や同番組の企画から独立番組化した「プロ野球珍プレー・好プレー大賞」（フジテレビ）のナレーターなどをフリーアナウンサーとして活動しながら実父が経営していた水道メーター会社の営業マンとしても働く、あまり目立たない地味な存在として燻っていた。
「おもいッきりテレビ」の成功はそんなみのを再び世間の注目を浴びるきっかけとなる。とんねるずはそんな彼に注目し「とんねるずのみなさんのおかげです」（フジテレビ）で「おもいッきり生電話」のパロディコントを演じたり、「みのもんたの逆襲」という楽曲まで発表するなど大幅にフューチャー。これにより「おもいッきりテレビ」視聴者層以外にも再注目されることとなった。
また、「おもいッきりテレビ」の生活情報特集で取り上げられた健康に良い食品や健康法は話題となり、その日の特集で取り上げられた健康食材はすぐにスーパーで完売するというジンクスまで噂されるほどの影響力を及ぼした。
「おもいッきりイイ!!テレビ」へ大幅リニューアル
2007年10月、番組開始丸20年を迎えるのを機に「おもいッきりイイ!!テレビ」として大幅刷新される。この際にみのの片腕として番組を影から支えた高橋美代子が降板し、番組の内容もそれまでの中高年女性層にターゲットを絞った内容から若年層にも見やすいものへと変化。中継コーナーを増やしたり「おもいッきり生電話」を終了するなど大幅に変わった。
しかし、日テレ側の若年層にも見やすい平日昼帯番組にしたいという意向や朝帯昼帯を掛け持ちした上に水道メーター会社の経営まで行うみの自身のスケジュール軽減などが重なり、2009年3月27日をもって番組を終了。これにより足掛け21年半に及ぶ番組の歴史に幕が閉じられた。
番組終了後は中山秀征司会の「おもいッきりDON!」「DON!」を経て、2011年よりさらに若年層主体にターゲットを変えた情報バラエティ番組「ヒルナンデス！」となって現在に至っている。
補足
- 正式タイトルにある「午後は〇〇」というのは、元々平日正午～15時台の番組を丸々内包するコンプレックス番組であったことに由来しており、〇〇の中に何か語句が入るという伏せ字ではない。
- 「おもいッきりテレビ」時代の番組テーマ曲は宮川泰作曲。ちなみに番組開始当時にNHKで放送されていた裏番組「ひるのプレゼント」も宮川泰作曲のテーマ曲を使用していた。「おもいッきりイイ!!テレビ」時代は小西康陽によりリミックスされた「ウィリアム・テル序曲第4部 スイス軍隊の行進」にテーマ曲が変更されている。
- 元々は独立番組として放送されていた味の素一社提供の料理番組「ごちそうさま」（1971年1月放送開始）は「おもいッきりテレビ」開始後は内包番組として継続。1998年3月31日まで放送された。「ごちそうさま」終了まではこの後に「きょうは何の日」が放送されていたが、終了後は生活情報特集から続けて「きょうは何の日」に入る形に改められた。
- 「お昼のワイドショー」の名物企画であった「あなたの知らない世界」は「おもいッきりテレビ」開始以降も夏休み限定企画として放送が継続された。しかし、この企画を放送する際はみのもんたが夏休み期間で番組を休む事が増え、1997年度をもって「あなたの知らない世界」自体の放送も終了した。一説にはみのもんたがこの企画自体に難色を示しており、企画終了にも何らかの影響を及ぼしたとの噂もある。しかし、2005年度の夏休み期間に一度だけ「新・あなたの知らない世界2005」というタイトルで復活している。
- 「きょうは何の日」のコーナーは番組終了後も後継番組「おもいッきりDON!」「DON!」まで引き継がれ、2011年3月の「DON!」終了まで放送された。
- 元々コンプレックス番組という位置づけで始まった番組ということもあり、ネット局の中でもクロスネット局中心に番組の途中飛び降りや別番組を放送後に再び飛び乗ってネット再開などが行われていた。1990年代以降クロスネットの解消で徐々にこの状態は無くなっていったものの、日本テレビ系列局でフルネット化を全局達成したのは2007年4月と「おもいッきりイイ!!テレビ」へとリニューアルされる半年前までかかり、かなりの時間を要した。
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関連項目
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