基本データ | |
---|---|
正式名称 | 南スーダン共和国 The Republic of South Sudan |
国旗 | ![]() |
国歌 | 南スーダン万歳!![]() |
公用語 | 英語 |
首都 | ジュバ(Juba) |
面積 | 619,745 km²(世界第45位) |
人口(’08) | 8,260,490人(世界第94位) |
通貨 | 南スーダン・ポンド(SDG) |
南スーダン(South Sudan)とは、東アフリカにある国家である。
概要
2011年7月9日、アフリカ大陸54番目の国家として誕生した国家。スーダン共和国から南部10州が分離独立して成立した。
日本の約1.6倍の国土面積をもち、人口は大阪府よりやや少ない。国土中央を白ナイル川(バハル・アル=ジャバル川)が流れ、スッドと呼ばれる広大な湿地帯を形成している。
公用語は英語だが、アラビア語口語、ディンカ語なども広く話されているほか、ピジン言語(混成語)であるジュバ・アラビア語が首都ジュバ周辺で使われている。
スーダンでは、北部のアラブ系中心のイスラム教徒による政権と、南部のアフリカ系キリスト教徒中心の反政府勢力が20年以上の長きに亘って内戦状態にあり、200万人の犠牲を出した。しかし2002年に南北間で和平交渉が成立、2005年には和平合意が署名され、南部に行政上の自治を6年間与えること、北部のイスラム法を南部で適用しないことが定められた。そして2011年、独立するかスーダンの一部として留まるかの住民投票が行われた結果、99%近くの圧倒的多数で独立が決定し、北部の政権もこれを認めた。
念願の独立を果たした南スーダンだが、国土は内戦で荒廃してインフラは未整備、国民の多くは貧困層。南スーダンは旧スーダンにあった油田のうち75%を保有しており、石油経済に期待がかかるが、石油精製施設や原油積み出し港へのパイプラインは北部に独占され、南北間での原油収入配分交渉に影響を及ぼす可能性がある。石油を巡っては早くもこの利権を狙う米中間での駆け引きも始まっており、今後の成り行きが注目される。
石油以外の産業としては木材の輸出国として知られており、中央エクアトリア州にはアフリカ最大のチーク材のプランテーションがある。
石油問題以外にも、スーダンとの国境付近にある油田地帯・アビエイ地区の帰属をめぐる北部との対立や、旧スーダンの保有していた380億ドルの対外債務の分担、部族間の主導権争い、反自治政府勢力によるテロなどといった課題を抱えており、安定した国家運営をサポートするため、国連安全保障理事会は治安維持、住民保護、インフラ整備などの目的で、平和維持活動(PKO)部隊を現地に派遣している。
2013年12月、首都ジュバで軍の一部が蜂起。これを主導したのは同年7月に解任されたリエック・マシャール前副大統領で、この武力衝突は彼の出身部族であるヌエル族と有力部族でありキール大統領の出身部族であるディンカ族との部族対立の性格を持つものである。一連の戦闘によって、大量の国内避難民が発生、首都ジュバでは少なくとも500人が死亡している。また国連施設や米軍の輸送ヘリなども襲撃を受け、南スーダン国内は非常な緊張状態のただなかにある。12月24日現在、東部ジョングレイ州の州都ボルや北部の油田地帯ユニティ州の州都ベンティウがマシャール前副大統領派によって掌握されており、紛争の長期化が懸念されている。
関連動画
関連商品
関連項目
- 8
- 0pt