南海フェリーとは、和歌山県和歌山市湊に本社を構える海運会社である。南海電気鉄道株式会社100%出資の子会社。
概要
南海フェリーは和歌山県と徳島県の間、紀伊水道を約2時間かけて運航しているカーフェリーである。1951年~1985年の間は徳島側の発着地は小松島港であったが、現在は徳島港~和歌山港を結ぶルートとなっている。
大阪~徳島を安価に移動するにはいいかもしれない。後述する「好きっぷ」という企画乗車券を使えば南海電鉄の全ての駅⇔徳島港間を片道2200円で移動出来る。航路の片道運賃が2200円なので、要するに南海線部分が無料(=事実上、親会社の南海電鉄側が自社運賃分を無料にして南海フェリーを支援している)となるのである。
かつては旅客専用の高速船があり所要時間約1時間の便もあったが、1998年の明石海峡大橋の開通に伴い運行が開始された高速バスに客を奪われ、2002年に廃止されている。
さらにフェリーに至っても燃料費の高騰や高速道路の休日1,000円施策などの影響で客足が遠のき、2009年度にはとうとう赤字決算に転落してしまった。
この状況を打破すべく、2011年度からは萌え絵系のオリジナルキャラクターを同社のイメージキャラクターに導入したり、2013年には痛車に乗ってマチ★アソビに出かける乗客を対象に痛車の航送料を40%割引とするなど、サブカル系へ向けた利用客誘致・広告戦略を取る方向へ大きく舵を切っている。
運行ダイヤは1日9往復(ただし第1便は特定の繁忙期のみ運航)で24時間運航している。
連絡している南海和歌山港線はフェリーの発着に合わせて運行しており、列車本数は結構少ない。
好きっぷのラインナップ
- とくしま好きっぷ
南海電鉄の全ての駅→徳島港への乗車乗船で使う。南海電鉄の全ての窓口・券売機で取り扱われる。下古沢駅・上古沢駅・紀伊細川駅・紀伊神谷駅では自動券売機・窓口共に存在しない為入手不可能。事前に他の駅で入手するべし。 - なんば好きっぷ
徳島港→南海本線の全駅・今宮戎駅・萩ノ茶屋駅への乗車乗船で使う。今宮戎駅・萩ノ茶屋駅は高野線の列車しか停車しないが所属路線は南海本線のためこの切符でないと下車出来ない。 - かんくう好きっぷ
徳島港→りんくうタウン駅・関西空港駅への乗車乗船で使う。 - こうや好きっぷ
徳島港→帝塚山駅以南の高野線・高野山ケーブル全駅への乗車乗船で使う。 - かだ好きっぷ
徳島港→東松江駅(和歌山県)以西の加太線全駅への乗車乗船で使う。 - たながわ好きっぷ
徳島港→深日町駅以西の多奈川線全駅への乗車乗船で使う。 - たかしのはま好きっぷ
徳島港→伽羅橋駅・高師浜駅への乗車乗船で使う。 - しおみばし好きっぷ
徳島港→西天下茶屋駅以北の汐見橋線への乗車乗船で使う。 - スマート好きっぷ
2022年3月25日~2022年12月11日までの間実証実験として実施。Visaカードのタッチ決済(NFC)で当日中に南海フェリーと南海電鉄を乗り継いだ場合、自動的に運賃を2200円に割り引く。南海電鉄内にVisa対応改札機のある駅は南海難波駅・新今宮駅・天下茶屋駅・堺駅・泉大津駅・和歌山市駅・りんくうタウン駅・関西空港駅・和歌山港駅・堺東駅・三国ヶ丘駅・中百舌鳥駅・金剛駅・河内長野駅・橋本駅(和歌山県)・九度山駅・高野下駅・高野山駅。
関連動画
関連項目
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