博多南線(はかたみなみせん)とは、博多駅と博多南駅を結ぶJR西日本の在来線である。
概要
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山陽新幹線の回送線を地域住民の「回送列車に乗せて欲しい」という要望に答える形で1990年4月1日に旅客化した路線。
新幹線の施設・車両を使用しているものの、在来線扱いである為最高速度は120km/h(この為、九州新幹線も博多南線区間では120km/h制限を受けている)。また、博多南線で運転される殆どの列車はこだま号もしくはひかり号及びひかりレールスターとの直通である。
終点の博多南駅は春日市に位置しているが、駅を出てすぐのところで那珂川市に入るため、当路線は福岡市と那珂川市を結ぶ通勤・通学路線として機能している。また、博多総合車両所が一般開放される日は見学に訪れる人で大変混雑する。
ちなみに、かつての博多総合車両所近辺はとても静かな場所であったが、当路線の開業と同時にマンションやお店の進出が相次ぎ都市化。これが旧・那珂川町の人口をぐんぐん増やす結果となり、2018年秋にはめでたく「那珂川市」へと昇格することになった。
なお、「九州の在来線の運営はJR九州が行う」事になっている為に旅客化前にはJRと地元との間で調整が行われ、博多南駅の業務をJR九州に委託する形で決着している(後にJR西日本の直営駅に変更)。また、山陽新幹線の回送線は2011年3月からは九州新幹線の一部となる事からJR西日本・JR九州・地元自治体の間で協議が行われているが、九州新幹線開業後も当面の間は現行の本数が維持されている。
車両は、開業当初は4・6・8両で運用されていたが、2011年3月12日からは6・8両、2012年3月17日からは8両での運用となる。全列車8両化に伴い所要時間も短縮されている他、博多駅の発着番線も15・16番に統一されている。
駅
駅名 | 駅周辺・備考 | 所在地 |
博多駅 | JR西日本:山陽新幹線乗り換え JR九州:九州新幹線・鹿児島本線・篠栗線乗り換え 福岡市地下鉄:空港線乗り換え ○博多バスターミナル ○HEARTSバスステーション博多 ○博多阪急 ○ヨドバシ博多 ○住吉神社 ○楽水園 ○精華女子高等学校 |
福岡県福岡市博多区 |
博多南駅 | ホームは8両まで対応 ○山陽新幹線博多総合車両所 ○白水大池公園 ○春日フォレストシティ ○現人神社 ○裂田の溝 ○福岡女子商業高等学校 |
福岡県春日市 |
車両
- 500系7000番台(V編成)
- 700系7000番台(E編成)
- N700系7000番台・8000番台(S編成)
- 0系(R編成):2008年11月30日引退
- 100系(P編成):2011年3月11日引退
- 100系(K編成):2012年3月16日引退
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関連項目
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