厄いわね。
概要
「ヤクい」と読む。いまひとつ意味がはっきりしない言葉であるが、一般的に「不吉だ」「妖しい」「奇妙」といったニュアンスで使われるようだ。
発生源は「週刊少年チャンピオン」に連載されていたホラー漫画『涅槃姫みどろ』(原作: 大西祥平、漫画: 中里宣)の主人公・深泥明日香(みどろ・あすか)の口癖から。ちなみに作中でもどういう意味なのか訊かれるシーンが何度かあったが、基本マイペースな明日香は一度としてまともに答えていない。また状況から判断するに「ダメだこいつ・・・早く何とかしないと」的な意味でも使われていた模様。
なお、それ以前に『週刊ヤングマガジン』等に連載されていた伝奇アクション漫画『3×3EYES』(作: 高田裕三)の主人公・藤井八雲も使っている。こちらは「ヤクイ」とカタカナ表記であり、恐らく八雲という名前とのダジャレ連載当初の流行であり掲載誌のカラーでもあった当時の若者言葉・ヤンキー言葉の「ヤクい」であると想われる(「ヤク中の、ヤクザの、危ない」といった意味)。「ヤクイ」は序盤の彼の口癖であったが、当作が不定期長期連載となるうちに言葉自体が廃れてしまい、また八雲自身も精神的に成長していったこともあり、そのうち言わなくなった。
さらに北海道の一部地域等では標準語の「危ない」という意味で「やくい」が使われているようだ(より厳密には俗語の「ヤバい」に対応する表現であり、昨今は「ヤバい」と同様にポジティヴなニュアンスでも用いられるらしい。→参考)。なお、この一件のために『3×3 EYES』の原作者が道民であるという俗説がいまだに一部ネット上で流布されているが、彼は生粋の東京人である。
昨今では厄つながりで『東方風神録』に登場する鍵山雛関連で使われる。
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