概要
「キー変更」と対比して、変える前の本来の音域が原曲キーと呼ばれる。
キー(key)の意味は色々あるが、ここでは調とか音階とか音域とかそんな感じ。
キー変更
使う音域をずらすこと。移調。
音楽の知識が無い人も、鼻歌で無意識にやっていることが多いだろう。
ある歌手の歌を、他の人が歌うとする。人によっては、その歌の音域が高過ぎたり低過ぎたりして声を出すのが苦しい場合がある。そこでキーを変えることがある。ドレミファソラシドの最初のドが低くて歌えないならキーを上げてミファソラシドレミと歌うのである(←これは「調」の説明としては少し間違っているがとりあえず置く)。
このとき、伴奏があると違和感のある響きになってしまうので、伴奏のキーも一緒にずらさなくてはならない。カラオケにはキー変更機能を備えたものもある。また、原曲キーとは異なるキーがデフォルトとなっている機種も多く見られる(男声の場合、最高音がmidG(ソ)~hiA(ラ)程度の範囲に収まるキーを基準とするケースが多い)。例えば収録曲リストの原曲キーの欄に「#2」と書かれている場合、その機種では原曲キーよりも2音下げたキーがデフォルトとなっている、ということである。仮にその歌の最高音がhiAであれば、キー変更をしなくてもmidGまでに収まる。逆に原曲キーで歌いたければキーを2音上げる必要がある、といった具合である。
単純にキーの上げ下げと言っても、キー上げだから原曲キーより高音のメロディになるとは限らない。低く歌うために伴奏のキーを上げる場合もある。音階は12音で一まとまりなので、キーを5つ上げてオク下で歌えば原曲キーより7つ低くなる。男声と女声の平均的な音階差は7音と言われているので、女声の歌を男性が無理なく歌いたいときにこのテクが使われることがある。
オク下・オク上
「オク下」は1オクターブ下。原曲キーより12キー低い音をいう。24キー低ければ2オク下。
逆にオク上は原曲キーより12キー高い。
これらもキー変更の内だが、原曲キーから一回りした状態なので伴奏のキーを変える必要が無い。
ニコニコ動画では
「歌ってみた」や「演奏してみた」などにキー関係の説明文がしばしば見られる。
キー変更バージョンの「ニコニコカラオケDB」も多い。その他、元は違うキーだったものをピッチ変更で原キーにしたものもある。
ボカロ歌ってみたと原曲キー
「歌ってみた」には原曲キーもそうでないものも多いが、「原曲キー」「オク下」「キー+3」などの各種タグはあまり根付いておらず、選り分けが難しい。
そのわりに一部では専用タグが作られている。
……等々は、いずれも「ボカロオリジナルを歌ってみた」であり、原曲のキーがかなり高い。
人が歌うことを前提にしなくとも作れるVOCALOIDオリジナル曲にはキーの高い難曲がいくつもある。そのキーにあえて当たって砕ける歌い手と、それを評価する視聴者が一定数いる。
(なお発声に無理があると喉を傷めてしまうこともあるため注意)
上のタグでは最古の「極楽鳥原キーリンク」については、キーの高さも然ることながら、キー変更の「歌ってみた」が原曲キー(とオク下)よりも多数派という珍しい状態ゆえに検索手段が生じたのではないかと思われる。
関連動画
関連項目
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