原田泰夫(はらだやすお)とは将棋棋士である。段位は八段(引退後半年で九段)。2004年に81歳で亡くなった。棋士番号35、加藤治郎名誉九段門下、新潟県出身。
将棋界に多大な貢献をし、藍綬褒章、勲四等旭日小綬章を受賞している。
概要
昭和の強豪棋士の一人で、棋戦優勝3回。だが、タイトル戦経験はない。48歳でA級に返り咲いたこともある。
むしろ、棋力より「三手の読み」といわれ、将棋初心者に対する懇切丁寧な手ほどきや指導、明確で分かりやすい棋書を数多く上梓した功績が知られる。そして、コピーライターさながらの宣伝、広報センスも持っていた。「桂の高跳び歩の餌食」とか「三桂あって詰まぬことなし」、「歩のない将棋は負け将棋」といった有名な格言を数多く制作(ほとんど原田の作といわれる)しており、今日でもよく知られている。
また、数々の強豪棋士に対し、◯◯流というキャッチコピーを作ったのも原田である。中原誠の自然流、米長邦雄のさわやか流、または泥沼流、内藤國雄の自在流、淡路仁茂の不倒流、森安秀光のだるま流、勝浦修のカミソリ流、谷川浩司の光速流など枚挙に暇がない。
30代で日本将棋連盟会長を務めたこともある。また、引退後もご意見番として活躍し、将棋まつりや将棋の日イベントなどを整備した功績も知られる。
棋士以外でも俳人、書家としても活躍しており、号も持っていた。
文筆にも長け、将棋ペンクラブ名誉会長の座に、逝去直前まで就いていたこともある。
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