原石(とある魔術の禁書目録)とは、『とある魔術の禁書目録』に登場する、天性の能力者である。
概要
『とあるシリーズ』には「超能力者」「魔術師」をはじめとして、特別な力の持ち主が数多く登場するが、いずれもが後天的に其の力を得た者達である。
超能力者であれば学園都市において能力の開発・研究・調整を経て、人工的に「超能力という才能」を開花させた者であるし、魔術師であれば古代から伝わる宗派や教えによって、「蓄積され研鑽された技術体系」そのものを修行によって修得した人間達を指す。
つまり前述した二者は「意図的に異能力を発現させた者達」なのだが、原石とはそういった発現に至る環境が自然と用意された結果「天然理心で特殊な力を身につけていた者」。
なお、魔術の発祥もこの原石の力に憧れた者達が、その力を追い求め続けた事が原点である。『禁書』ですらも後に多くの人物によって記されたものである事を考えると、この世界において「最も旧く根源的な特殊能力」となる。
天然のものだからと言って決して「力が強い」というわけではなく、「稀少性が異常に高い」というのが特徴。作中では天然ダイヤ(原石)と人工ダイヤ(超能力者)の違いによって説明していた。
具体的に作中に登場したものでは、■■の「吸血殺し(ディープブラッド)」、上条当麻の「幻想殺し(イマジンブレイカー)」など、他の超能力者や魔術師が簡単には持ち得ない特別な効果を発揮するものだらけである。ただし、幻想殺しに関しては原石というカテゴリですらなく、更に別種の特別な力であると推測されている。
また、レベル5第七位の削板軍覇も原石であり、中でも「最大の原石」と評される程である。故にそのレベルが示す通り学園都市の測定基準においても強大な力を持つが、その能力の詳細自体は全くの未解明で、正体不明とされている。
世界中で確認されている総数は約50名。学園都市統括理事会が動き、密かに監視下に置いている状態であると同時に、魔術サイドも科学サイドへの牽制として「彼らが研究材料として使い潰されない」ように、警告を行っている。
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