概要
1973年、愛媛県松山市出身。「友近」という芸名は「友近 由紀子」という本名の苗字であり、全国的な苗字としては珍しいが愛媛県松山市では特に珍しくない一般的なものだという。
幼い頃から芸能志向が強く、最初は歌手を夢見ていた。地元の数々のカラオケ大会に出場し、全国準優勝の実績もある。実際にその歌唱力は高く、特番の「お笑い芸人歌がうまい王座決定戦スペシャル」では第17回目の放送で優勝を勝ち取った。現在はお笑い芸人であるが、井上陽水、堀内孝雄などとコラボを行い歌手としてCDデビューも果たしている。
大学在学中、全国より一足先に愛媛のローカルタレントとして売れっ子になり「愛媛のスター」と呼ばれていた時期もあった。しかしVTRなどで笑いの演出を多用していたら視聴者からクレームが来て、愛媛のテレビ界からつまみ出された。その後しばらくは仲居として働くが芸能界への憧れを捨てられず、2000年にNSCに入学。このとき友近は27歳であり、芸人としてのデビューは比較的遅い方であるため、年下の芸人が先輩であったりすることが多い。
芸人になり劇場に立つようになるが、独自のセンスで作られた形態模写を中心とするネタと女子高生を中心とした客層が噛み合わず人気は得られなかった。しかし実際にネタを観たバッファロー吾郎を筆頭とする先輩芸人からは注目され、彼らの番組に出演するようになり、しだいにお笑いファンに認知され始めるようになる。それでも、バッファロー吾郎のバッファロー吾郎A(木村明浩)はかたくなに劇場でスタイルを変えない友近に対し「ちゃんと劇場のお客さんに伝わるネタをしろ」と本気で注意をしていた。友近は「わかりました」と言い後日のネタでは実在する「劇場に並ぶお客さんを整列させるおばさん」のネタを披露した。
ネタの演技力は非常に高く評価され、女優業も行っている。フジテレビ系列の連続ドラマ「ロス:タイム:ライフ」で、オムニパスドラマとはいえ第3話の主演を務めた。その後もたびたび連ドラ・映画出演を果たしている。テレビ東京・BSジャパン制作『トラベルライター青木亜木子』で、ついには2時間サスペンスドラマの主演にもなった。
注目を浴びてから約2年間、様々な賞を獲得し「エンタの神様」の出演を中心に徐々に全国での知名度も上げていくようになる。同時期に青木さやかもブレイクしたため、「東の青木さやか」「西の友近」となにかと比較されることが多かった。だからといって不仲ではなかったようで交流を深めた2人は互いの恋愛相談をよくおこなっていたようだ。
西ではバッファロー吾郎。東では爆笑問題に気に入られており、友近自身も「尊敬する芸人」と語っている。バッファロー吾郎主催の年末のカウントダウンイベントに参加するため全国放送の出演をキャンセルしたり、爆笑問題のネタ番組には必ず出演するなど両者との繋がりは強い。後輩での最近お気に入りはゆりやんレトリィバァのようで、自身のラジオでもネタを絶賛した。後述のチルテレでも共演を果たす。
先輩芸人であるザ・プラン9のなだぎ武と長く交際していた。何度もネタにされたがゴールインとはならず別れてしまった。しかし先輩であるなだぎ武にはいまだにタメ口だという。
R-1ぐらんぷりに6回決勝進出するというM-1における笑い飯的な偉業を成し遂げているが無冠である。そんな友近のR-1でのキャッチフレーズは「無冠のR-1女王」となっている。以前は「R-1は自分を表現できる場所」と毎回、出場をしていたが現在は不参加状態を続けている。R-1ぐらんぷり2014開幕記者会見では千鳥とともに「応援団」を務め、集まった出場者に「斬新なネタを披露したら桂文枝師匠から必ず得点がもらえる」とアドバイスした。また、R-1ぐらんぷり2019からは審査員を努めている。過去の出場者が審査員を努めるのは陣内智則に続けて2人目になる。ちなみに陣内智則もR-1ぐらんぷりでは無冠である。
2017年に始まった『女芸人No.1決定戦 The W』第1回大会にはエントリーしたが、2回戦直前でマネージャーが小道具を忘れてしまうというハプニングに見舞われ欠場となってしまった。それ以後は出場していない。
ニコニコ動画での友近は次長課長・河本とともに声優を務めた『低燃費少女ハイジ』の動画が有名だろう。
長らく一人で活動してきたが、2019年7月26日放送の『全力!脱力タイムズ』(フジテレビ)で分裂に成功し、双子の漫才師「KNIGHT RIDER」としても活動するようになった。なお、分裂した側の2人目の相方はどちらかというと藤原紀香似である。
チルテレ / 友近 ゆりやんの時間 とは
BS日テレで毎週土曜日の17:00~17:30に放映されている『チルテレ』の1コーナーである「友近&ゆりやんの時間」。そこでのゆりやんレトリィバァとの約5分間のただの悪ふざけが現在人気を博している。
『チルテレ』はSNS動画バラエティーと称し、YouTubeにも専用チャンネルが存在し、各コーナーを単独て視聴可能となっている。しかし『友近&ゆりやんの時間』のみ再生数が著しく多く、視聴数200万回以上の動画も存在する。
そのため「チルテレ」=「友近&ゆりやんの時間」と勘違いする視聴者や「チルテレ」をこのコーナーの代名詞に使う視聴者も少なくない。
動画内では屈託なく素で大笑いする友近や、珍しく(?)気を遣いながらもトークをしっかりするゆりやんレトリィバァも観られるので、興味がある人は試しに撮り溜めされた動画 (衣装で判別可能)を5本くらいだらだらしながら観てみる事を勧めたい。
2020年4月12日から日曜深夜 25:40~25:55 の時間帯で地上波レギュラー番組となった。番組名は『友近 ゆりやんの時間』となる。しかし同年7月から地上波放送は終了し、BS日テレに逆戻りしてしまった。しかし、時間に縛られずに観られるYouTube勢にはあんまり関係がない。
芸風
友近の主な芸風は簡単に言えば、一人の人物を形態模写した一人コントだろう。よく比較される芸人は柳原可奈子であるが、柳原は「ショップ店員」「女子高生」など誰もが見かけたことがあるキャラクターをデフォルメして演じているのに対し、友近は「地方ライブするミュージシャン」「ストイックな子役劇団の女流演出家」など、「なんとなくいるかもしれない」というキャラクターをナチュラルな演技でネタにしているものが多い。さらに友近がネタにした題材自体を「面白い」と感じとれないと笑いにくい芸風である。つまり自然と柳原に比べ笑える人数が制限されてしまっている。友近は「わかってくれる人だけ笑って」というスタンスでネタを続けており、本人曰く笑いが取れなくても落ち込んだことはないと断言した。
しかしその中でもピザ屋、104でアルバイトをする「西尾一男」、『ビバリーヒルズ青春白書』のキャラクター、ディランを演じるなだぎ武とセットで演じた「キャサリン」(※キャサリンはビバリーヒルズ青春白書のキャラクターではない)、どこかピントがずれている自称大物演歌歌手「水谷千重子」と一般的にブレイクしたキャラクターも多い。水谷千重子に至ってはそのキャラに扮したまま全国ツアーを行うなどやりたい放題である。
普通のモノマネも得意であり、中森明菜、黒柳徹子、岩下志麻とセンスは若干古いがレパートリーは多い。
嗜好
芸風にも共通するが、「そのときにやりたいネタをやる」という想いが一つの信念として存在する。そのためそのときの嗜好がそのままネタに出ていることも多い。
五社英雄監督の映画が大のお気に入りであり、映画を何回も観て印象に残ったシーンなどを実際に家で再現するという。中でも『吉原炎上』はベスト作品の一つとしてあげており、それにインスパイアを受けて単独ライブの名称を『吉本炎上』にしたこともある。この単独ライブのチラシは衝撃的であるのでぜひ自身の目で確かめていただきたい。
花魁道中が好き過ぎて舞台の端から端まで花魁道中をただやるというネタを単独ライブで披露した。観客は当然置いてけぼりであった。
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