叡山電鉄とは、京都市左京区に本社を置く鉄道事業者である。京阪グループに所属。
概要
元々は鞍馬電気鉄道という名称だったが、1942年(昭和17年)に京福電気鉄道に吸収され、1985年(昭和60年)に分社されて現在の社名となった。2002年(平成14年)、京福電気鉄道から株式全量を有償譲渡された京阪電気鉄道の完全子会社となる。
日本国内の一般的な鉄道事業者で最後まで集電装置にトロリーポールを使用しており、1978年まで使用していた。(厳密には長野県と富山県を結ぶ黒部アルペンルートの立山黒部貫光トロリーバスは法的には鉄道扱いなので今でも使われている[1]。また、一般的な旅客鉄道ではないもの(遊園地のアトラクション扱い)としては愛知県犬山市にある遊園地の「明治村」で京都市電狭軌1型が明治時代の姿に復元され動態保存されている。)
秋の観光シーズンは鞍馬・貴船方面への観光客で著しく利用者が増える。特に毎年10月22日に行われる鞍馬の火祭の際には、周辺道路での一般車両の通行が禁止され、由岐神社への交通手段が叡山電鉄に限られることにより更なる混雑をみせる。
また鞍馬線の市原~二ノ瀬間は通称「もみじのトンネル」として知られ、11月中旬~下旬の「貴船もみじ灯篭」の期間にはライトアップされた紅葉の中を列車がくぐりぬけていくのを堪能できる。なかでも1997年から運行の始まったデオ900形「きらら」は、天井近くまである連窓を採用するなど最大限景観を楽しめるようなつくりになっており、紅葉シーズンにはこの列車を目的に乗車する観光客も数多い。
京都市電があった時代は元田中駅で市電に接続していた(元田中駅のホームが東大路通をまたぐ踏切待ち泣かせの位置になっているのはこの名残)が、1978年京都市電廃止により孤立路線となった。1989年に京阪鴨東線が開通したことで出町柳駅で京阪線と接続。鴨東線開通前後で乗客数はほぼ倍増した。1997年に京都市営地下鉄烏丸線が国際会館まで延伸したことで乗客数はやや減ったが、それ以前の慢性的な赤字体質からは脱却しており、1992年以降の営業収支はほぼ均衡状態を推移している。
近年は後述するアニメ作品とのコラボレーションのほか、毎年10月に修学院車庫で行われるイベント「えいでんまつり」の開催や、下鴨警察署とのコラボによる「パトカー電車(シモガーモ・パトレイン)」の運行、編集者・熊谷充紘とのコラボによる「ロマンチック叡電プロジェクト」「詩の電車」など様々な企画に力を入れ、それをTwitter・YouTube・Ustreamなどを活用して発信するなどインターネットを利用した取り組みを盛んに行っている。
2016年7月現在、PiTaPa、ICOCAをはじめとする全国交通系ICカードが2016年3月16日から対応している。
一方、スルッとKANSAIカードなどの磁気カードは2・3dayチケットを除き、2016年1月31日に対応終了している。
また、2・3dayチケットも2017年3月31日に販売終了、翌年1月31日に利用対応終了した。
路線
出町柳駅・鞍馬駅以外は基本的には無人駅だが、一部の駅は平日朝のラッシュ時や観光シーズンには駅員が出張する。なお鞍馬駅は早朝・深夜のみ無人になる。
叡山本線
駅番号 | 駅名 | ■乗り換え路線 ○駅周辺施設 |
---|---|---|
E01 | 出町柳駅 | ■京阪電鉄 鴨東線 ○京都大学 吉田キャンパス ○賀茂御祖神社(下鴨神社) ○同志社大学 今出川キャンパス ○京都御所 |
E02 | 元田中駅 | ○京都情報大学院大学 |
E03 | 茶山駅 | ○京都造形芸術大学 ○天下一品本店 ○駒井家住宅 |
E04 | 一乗寺駅 | ○詩仙堂 ○一乗寺下り松 ○狸谷不動院 |
E05 | 修学院駅 | ○修学院離宮 ○曼殊院 ○赤山禅院 |
E06 | 宝ヶ池駅 | ■叡山電鉄 鞍馬線 ○宝ヶ池公園 |
E07 | 三宅八幡駅 | ○三宅八幡宮 ○蓮華寺 |
E08 | 八瀬比叡山口駅 | ■京福電鉄 鋼索線(叡山ケーブル) |
鞍馬線
駅番号 | 駅名 | ■乗り換え路線 ○駅周辺施設 |
---|---|---|
E06 | 宝ヶ池駅 | ■叡山電鉄 叡山本線 ○宝ヶ池公園 |
E09 | 八幡前駅 | ○同志社中学校・高等学校 ○三宅八幡宮 |
E10 | 岩倉駅 | ○実相院 ○岩倉具視幽棲旧宅 ○大雲寺 |
E11 | 木野駅 | ○妙満寺 ○北陵高校 ○モヒカン山 |
E12 | 京都精華大前駅 | ○京都精華大学 ○圓通寺 ○総合地球環境学研究所 |
E13 | 二軒茶屋駅 | ○京都産業大学 |
E14 | 市原駅 | ○川島織物セルコン本社・織物文化館 |
E15 | 二ノ瀬駅 | ○夜泣峠 |
E16 | 貴船口駅 | ○貴船神社 |
E17 | 鞍馬駅 | ■鞍馬寺 鞍馬山鋼索鉄道 ○鞍馬寺 ○由岐神社 ○百井分かれ(酷道477号線) |
現有車両
叡山電鉄では昔から伝統的に抵抗制御車のみを採用しており、電機子チョッパ制御やVVVFインバータ制御等の近代的な方式を未だに導入していない。なぜなら、叡山電鉄は最大勾配が50‰とかなりきついうえ、VVVFインバータ制御車の場合、列車密度の少なさの関係もあり回生失効の危険性も孕む。抵抗制御車の場合抵抗機を発電ブレーキとしても使えるということもあり、保安上・メンテナンス性の関係上から伝統的に抵抗制御車のみを採用し続けている。
2008年に600形が引退してからは叡山電鉄には貫通扉を持つ車両が存在しなくなった。
型式名 | 現在の保有編成数 | 解説 |
700系 | 1両編成×8本 |
1987年デビュー。両運転台を持つ単行車。 2018年3月21日には新たな観光列車「ひえい」として732Fが改造されデビューした。 |
800系 | 2両編成×5本 | 1990年デビュー。叡電初の2両固定編成・電気指令式ブレーキ採用車で、全電動車。 1989年の京阪出町柳延伸、1991年の二軒茶屋駅~岩倉駅(京都府)間複線化に伴い 今後の乗客数増加に対応するため製造された。 製造は700系に引き続き武庫川車両工業で行われた。 一部の編成は京阪京津線・石山坂本線で走っていた「500形」が700形に 改造されるにあたり不要となったそのモーター・抵抗機が流用されている。 運用は基本的に出町柳駅~鞍馬駅間。 八瀬比叡山口駅方面には基本的に入らないが臨時列車で入ることはある。 |
900系 | 2両編成×2本 | 1997年デビュー。愛称「きらら」。 沿線の紅葉観光を主眼として製造された観光型車両で、 平面ガラスを多用し水晶をイメージしたデザインが特徴。 製造は800系に引き続き武庫川車両工業で行われた。 1998年のローレル賞を受賞している。 叡電唯一のクロスシート車。 車両カラーが微妙に異なっており、901Fが赤色、903Fが橙色である。 運用は基本的に出町柳駅~鞍馬駅間。通常時では遅くても夜8時台に車庫入りする。 公式HP上でどの時刻に900系が入るのか公開されている。 八瀬比叡山口駅方面には基本的に入らないが臨時列車で入ることはある。 |
アニメ作品への登場とコラボレーション
芳文社『まんがタイムきらら』系列作品
ニコニコ動画ではアニメ『けいおん!』のロケハン舞台として、修学院駅とその周辺地域を始めとする沿線各地が登場したことで知られる。2011年12月公開の『映画けいおん!』にはプロモーション協力として参加し、劇中では叡山電車車両内の様子も描写された。また映画公開に先駆けて、2011年6月には、『けいおん!』のキャラクターを採用した「けいおん!!×えいでん!! 楽器型特別乗車券 2011年初夏」を発売。同時に『映画けいおん!』仕様のヘッドマーク列車が運行された(9月からは車体へのラッピングが追加されている)(参考[PDF])。このコラボレーションをきっかけとして、芳文社『まんがタイムきらら』系列作品とのコラボレーションが不定期に行われていくこととなる。
2012年8月、『けいおん!』の掲載誌『まんがタイムきらら』と叡電を代表する列車デオ900系「きらら」の名前繋がりで、「まんがタイムきらら×きらら号」が運行を開始。車内広告を『まんがタイムきらら』系列の広告で統一し、10月からアニメの4期がスタートする『ひだまりスケッチ』のヘッドマークが掲出された。また9月30日には蒼樹うめ描きおろし4コマ付きの「まんがタイムきらら×きらら号 特別乗車券」が発売されている。
9月には「ひだまり号」として『ひだまりスケッチ』のラッピング電車2両が運行を開始した。ヘッドマークの形状が×形や☆形と珍しい形状であった。翌年3月まで運行され、最終日の3月31日には2両繋いで運行された。
2013年7月、同月アニメが放送開始の『きんいろモザイク』コラボヘッドマーク車両を運行。余談ではあるが、本作品ではキャラクターの苗字に京都市内の通りの名前が採用されている。
2013年10月には、同月より公開の『劇場版魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』とのコラボレーションとして、新キャラクター百江なぎさを含むメインキャラクター6人をあしらった特別乗車券の発売と、ラッピング列車の運行とが行われた(参考[PDF])。京都市の景観規制のため市内を走る列車は部分的なラッピングのみ可能(総面積3.7㎡を下回る場合のみ自由な装飾が許可されている)であるが、この際運行された列車は車両外装のみならず車両内壁面や窓にもラッピングを施した豪華なものとなった。
2014年4月、同月よりTVアニメ放送が開始した『ご注文はうさぎですか?』とのコラボによるヘッドマーク列車の運行が開始。このコラボレーションについては当初予定にはなかったが、Twitterでの要望により急遽決定、1週間足らずで実施に至っている(参考ツイート)。運行開始翌日には車内もポスターで装飾。芳文社の試し読み小冊子を利用して4コマ本編も車内掲示と、コラボぶりに磨きがかかっている。翌月1日にはコラボ入場券も発売。入場券は出町柳駅、修学院駅、鞍馬駅の各駅のもので、D券タイプの硬券入場券となっている。
2014年7月からは『ご注文はうさぎですか?』と入れ替わるように、同月よりTVアニメが始まった『ハナヤマタ』のヘッドマーク列車運行を開始(参考[PDF])。ハナヤマタは神奈川県鎌倉市を舞台としており、作中に登場する江ノ島電鉄とのコラボレーションも8月から予定されているが、それに先駆けてのコラボレーションとなった。また7月19日にはご注文はうさぎですか?に引き続いてコラボ入場券が発売されている。
2015年1月からは、やはり同月よりTVアニメの放送が開始した『幸腹グラフィティ』のラッピング車両を運行。1月17日からはコラボ入場券が発売された。
2015年3月には『きんいろモザイク』との2度目のコラボレーションが開始。4月からTVアニメ第2期『ハロー!!きんいろモザイク』の放送が始まるのに合わせたものである。3月28日に1日乗車券及び入場券の発売を開始、4月1日からラッピング車両の運行とスタンプラリーが開始した。さらに4月5日には出演声優である西明日香(大宮忍役)、田中真奈美(アリス・カータレット役)を招いて貸切イベント列車「ハロー!!きんいろモザイク号」を運行した。
同じく2015年3月に『NEWGAME!』とのコラボが始まった。未アニメ化作品(当時)とのコラボレーションは初である。ラッピング電車が運行されたほか、主人公:涼風青葉の等身大パネルが出町柳駅に設置された。なお10月にはTVアニメ化を記念して、ヘッドマークのデザインが変更された。
2015年7月からは、TVアニメの放送に合わせて『城下町のダンデライオン』および『わかば*ガール』とのコラボレーションが開始。いずれもヘッドマーク列車が運行された。
2015年10月、『ご注文はうさぎですか?』との2度目のコラボレーションとして、同月より放送開始のTVアニメ第2期『ご注文はうさぎですか??』のヘッドマーク車両が運行開始。従来はアニメ放送終了とともにコラボレーションも終わっていたが、今回より期間が長くなり翌年3月までとされた。さらに好評であったことから、車両を変えて翌年5月まで延長された。
2016年5月からは、前月よりTVアニメが放送開始した『三者三葉』とのコラボレーションを開始。5月3日よりラッピング車両が運行された。6月25日からはコラボ入場券が発売された。
同じく2016年5月には、7月よりTVアニメが放送された『NEWGAME!』との2回目として、ラッピング車両が運行された。前述の第1弾コラボ車両(2015年3月~)とは、わずか1週間ながら同時に運行された。なお涼風青葉の等身大パネル設置は継続している。8月と9月には、2度にわたり一日乗車券・特別入場券が発売された。
2016年10月からは、前月よりTVアニメが放送開始した『ステラのまほう』のラッピング車両が運行を開始。12月には1日乗車券・特別入場券が発売された。
2016年11月12日には、同日の『きんいろモザイク Pretty Days』劇場公開に合わせて『きんいろモザイク』とのコラボレーション第3弾が開始。ラッピング車両の運行や、2種類のコラボきっぷ発売が行われた。さらにコラボきっぷ第2弾の発売日である2月18日には「えいでん・きんモザフェスタ2017」が八瀬比叡山口駅にて行われ、ラッピング車両が展示されたほか、過去に使用されたヘッドマークやラッピング、ポスター、等身大パネルなどの展示が行われた。
2017年4月には、TVアニメ第2期の制作を記念して『NEWGAME!』ラッピング車両のヘッドマークが変更。ラッピング車両自体は5月で終了したが、ヘッドマークは車両を変えて設置され続けた。7月にはTVアニメ第2期『NEWGAME!!』が放送を開始し、これに合わせてラッピング車両第3弾の運行を開始。初日である7月29日には特別入場券セット「NEWGAME!! ヘッドマークきっぷ」の発売を開始したほか、1日限定のヘッドマークが813-814号車に設置された。
その後一連のコラボレーションは12月24日で終了することとなり、前日の12月23日には「えいでん・NEWGAME!コラボフェスタ2017」が八瀬比叡山口駅にて行われた。各種展示のほか、プロジェクターを使用して駅舎屋根にアニメ映像を映すというユニークな企画も行われた。なお涼風青葉の等身大パネル設置は継続とされた。
2017年10月より、同月にTVアニメが放送開始した『ブレンド・S』とのコラボレーションを開始。ヘッドマーク車両を運行したほか、出町柳駅にスタンディが設置された。前述の「えいでん・NEWGAME!コラボフェスタ2017」が行われた12月23日は、本作主要キャラの一人である星川麻冬の誕生日であったことから、1日限定で記念ヘッドマークが掲出された。
2018年1月には、同月にTVアニメの放送が開始された『ゆるキャン△』とのコラボレーションが開始された。1月20日よりラッピング車両の運行、1日乗車券・特別入場券の発売およびスタンプラリーが開始された。さらに同日には「えいでん・ゆるキャン△コラボフェスタ」が八瀬比叡山口駅にて開催された。各種展示に加えて、声優の花守ゆみり(各務原なでしこ役)によるトークショーやイベント列車の運行が行われた。本コラボではさらに主要5キャラクターの誕生日に合わせてそれぞれ特製ヘッドマークが用意され、それぞれ1週間程度ずつ掲出された。ラッピング車両の運行は10月1日までであったが、これに先駆けて9月15日に「えいでん・ゆるキャン△ ラッピング電車さよならフェスタ」が八瀬比叡山口駅にて行われた。誕生日ヘッドマークを含めて各種展示が行われたほか、キャンプ道具も展示された。
2018年8月からは、『まんがタイムきらら』のキャラクターが登場するスマートフォン向けゲーム『きららファンタジア』とのコラボレーションが開始した。8月4日よりラッピング車両の運行と1日乗車券・特別入場券の発売が開始された。特別入場券は過去に作品とコラボレーションした『けいおん!』『ゆるキャン△』『ひだまりスケッチ』『きんいろモザイク』『NEWGAME!』の5作品が用いられたが、ラッピングにはコラボレーション歴のない作品(『ゆゆ式』『うらら迷路帖』など)のキャラクターも用いられた。同日には八瀬比叡山口駅にて「えいでん×きららファンタジア ラッピング電車お披露目フェスタ」が行われ、各種展示のほか、過去の各作品コラボヘッドマークの展示・掲出があった。
2019年7月、同月にTVアニメが放送開始した『まちカドまぞく』とのコラボレーションが開始した。ラッピング電車運行初日にあたる7月13日には「えいでん×まちカドまぞくコラボフェスタ」が八瀬比叡山口駅にて開催され、各種展示が行われた。また主要キャラが描かれた1日限定ヘッドマーク5種が掲出された。このほか4つの駅(出町柳・修学院・八瀬比叡山口・鞍馬)にコラボレーションポスターが掲示され、出町柳駅にスタンディパネルが展示された。
同年9月からは、10月に大阪・天保山で開催される展覧会「まんがタイムきらら展 in 大阪」とのコラボレーションが行われた。9月7日からラッピング車両の運行・コラボレーションポスターの掲出が、9月21日からコラボきっぷの発売が行われた。ラッピング車両・コラボきっぷとも、過去のコラボ歴に関わらず多くの作品のキャラクターが用いられた。コラボレーションポスターは6駅(出町柳・修学院・宝ヶ池・八瀬比叡山口・市原・鞍馬)に掲示され、キービジュアルにある全キャラクターがいずれかの駅に登場するというものであった。コラボきっぷは1日乗車券・特典台紙のほか、展覧会(きらら展 in 大阪)のチケットがセットとなっていた。
コラボきっぷ発売初日となる9月21日には、八瀬比叡山口駅にて「えいでん×まんがタイムきらら展コラボフェスタ」が行われた。ラッピング車両内で過去の『まんがタイムきらら』及び姉妹紙の表紙が展示されていたほか、過去のコラボヘッドマークの展示及び掲出が行われた。
2020年2月からは、前月より放送を開始したTVアニメ『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』とのコラボレーションが開始された。新型コロナウイルスに伴う中断があったものの、ポスター掲示(出町柳・修学院・八瀬比叡山口・市原・鞍馬)およびスタンディパネルの設置(出町柳・鞍馬)が9月まで行われた。また、1日乗車券(ええきっぷ)特典缶バッジの配布が行われたほか、ヘッドマークの掲出が12月末まで行われる予定である。
6月からはTVアニメ『球詠』とのコラボレーションが開始された。新型コロナウイルスの影響で、TVアニメの放送開始から2カ月遅れの開始であった。コラボきっぷの発売やラッピング車両の運行、ポスターの掲示(出町柳・修学院・八瀬比叡山口・市原・鞍馬)などが、9月末まで行われた。
同じく6月、出町柳駅に設置されていた『NEWGAME!』涼風青葉のスタンディパネルが、新制服ver.として5年ぶりにリニューアルされた。これを記念して、8月末まで新規ヘッドマークの掲出が行われた。また、「きらら×きららプロジェクト」のロゴマークが作成された。
同年10月には、TVアニメ『おちこぼれフルーツタルト』とのコラボレーションが開始。コラボきっぷが発売されたほか、ラッピング車両の運行やポスターの掲示(出町柳・修学院・八瀬比叡山口・二軒茶屋・市原)が翌年3月まで行われる予定である。
同じく10月には、TVアニメ『ご注文はうさぎですか? BLOOM』とのコラボレーションが開始。本作品とのコラボレーションは、TVアニメ第2期以来4年半ぶりであった。ラッピング車両の運行やポスターの掲示(出町柳・修学院・八瀬比叡山口・二軒茶屋・市原)、スタンディパネルの設置(出町柳・修学院)が翌年5月まで行われる予定である。
きらら×きららプロジェクトとして行われたコラボレーション企画は以上であり、最新の『ご注文はうさぎですか? BLOOM』で第27弾である(『けいおん!』はこれに含まれていない)。ただし、これら以外の「きらら」関連ポスターが駅で掲示されている場合がある。例えば2018年には『スロウスタート』TVアニメ告知ポスターや『きらら展』(東京)告知ポスターが全駅で掲示された。
なお、「きらら」の名前繋がりでのコラボレーションではあるが、コラボレーションで運行されたラッピング列車・ヘッドマーク列車にはデオ900形「きらら」ではなく、デオ700系が使用される場合が多い。各種イベントでの掲出を除けば、例外は『ひだまりスケッチ』のヘッドマーク(903-904号車:きらら)、『城下町のダンデライオン』のヘッドマーク(811-812号車)、『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』(811-812号車)の3例のみである。
そのほか
2013年7月から放映されたアニメ『有頂天家族』には下鴨矢二郎の化ける「偽叡山電車」としてデナ21形(1929年から94年まで運用)が登場。デザインに際してかつての写真や図面が提供された(参考ツイート)。なお、デナ21形は現在鞍馬駅にその前頭部のみが保存されている。『有頂天家族』とのコラボレーションとしては、エンディング曲「ケセラセラ」のPV中に登場したほか、特別映像企画「がんばれ毛利君
」中にも登場している。
2020年7月からは、漫画『ゆるゆり』とのコラボレーションが実施されている。コラボきっぷが発売されたほか、ラッピング車両の運行やポスターの掲示(出町柳・元田中・一乗寺・修学院・宝ケ池・八瀬比叡山口・八幡前・岩倉・二軒茶屋・市原)、スタンディパネルの設置(出町柳・修学院)が11月末まで行われる予定である。なお、コラボイベントが企画されていたが、大雨被害や新型コロナウイルスの影響で中止となった。
2022年2月にニコニコ動画等でも古くから人気の「東方project」のスタンプラリーが行われた。ただ単にスタンプを押して回るだけでなくARでキャラクターが解説してくれたりスタンプを押したりとデジタル技術の発展を楽しませてくれた。鞍馬駅では射命丸文がボイス付きでお出迎えしてくれた。
運転シミュレーター
ソニックパワードより運転シミュレーター「鉄道にっぽん!路線たび」の叡山電車編が発売された。まずニンテンドー3DSが2014年に発売開始。続いてニンテンドースイッチ版が2019年に、プレイステーション4版が2020年に、Windows10版が2022年に発売された。
関連動画
MAD等
関連項目・リンク
脚注
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