古今亭志ん生(ここんてい しんしょう)とは、20世紀を代表するスーパーな落語家である。
概要
正式には、五代目古今亭志ん生。本名は美濃部孝蔵。
明治23年(1890年)に生まれ、昭和48年(1973年)没。
超貧乏で超いいかげんという、落語の世界を地で行く生活を続け、あげくのはてに「何をしゃべってもたまらなくおかしい」「座ってるだけですでに面白い」という、仙人のような境地に達した。いわば笑いの神とマブダチになってしまった、おそるべき落語家である。
詳しくは、wikipediaに物凄く愛に満ちた解説が載っているので、それを読むべし。
昭和の古典落語は、昭和30年代から40年代に、「黄金期」と言われる名人輩出の時代を迎えた。中でも名人と名高かったのは、八代目桂文楽、五代目古今亭志ん生、六代目三遊亭圓生、八代目林家正蔵(のち彦六)の四人であった。(人によっては、三代目三遊亭金馬や、一回り後輩の五代目柳家小さんを含めることもあるだろう。)洗練の極みといわれた文楽、あらゆる演目を演じた百科事典圓生、渋さと怪談の正蔵、と、それぞれ異なる個性を持ち、落語界を背負ったが、「天衣無縫」といわれた志ん生は、文楽と並んで、またひときわ別格の存在だった。誰からも愛され親しまれ尊敬された「ザ・落語家」だったといってもよいかもしれない。
長男が十代目金原亭馬生となり、次男は三代目古今亭志ん朝となった。どちらも、名人としていまも記憶される素晴らしい落語家であったが、どちらも、酒で早く亡くなった。馬生の娘は女優で中尾彬の妻としても知られる池波志乃。この縁があるため、志ん生を扱ったドラマでは志ん生の妻かつ自身の祖母であるりんを3度演じている(直近では大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』)。
ニコニコ動画には、古今亭志ん生の貴重すぎる「動画」がアップされている。「何をしててもおかしい」という彼の芸が堪能できる、まさにお宝動画である。
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