現実世界においては、「個人で」「人命を奪う」の定義を明確にすることが困難なため、「史上最も多くの人命を奪った個人」が誰であるか決定することは事実上不可能である(ネット上で我々を本気で萌え殺しにくる猛者たちも含む)。
よって、本稿ではアーマードコア・フォーアンサーに登場するリンクスの一人について解説する。
史上最も多くの人命を奪った個人とは、ACfAで特定のルートをクリアした際の主人公であり、或いは彼を駆るプレイヤーの貴方である。
概要
「首輪付き」として知られるケモノ。山猫（リンクス）なのでもちろんケモノである。
ORCAルートにおいてオールドキング個人からの依頼を受けると、「クレイドル襲撃」のミッションを受けることになる。
クレイドルとは汚染されていない高空を巡航する強大な空中プラットフォームであり、中には一基あたり2000万人が居住している。ミッションはクレイドル五基の破壊、総勢1億人を殺害するという恐るべき内容である。
「世界そのものを滅亡させる」ような場合を除き、アーマードコアシリーズではもちろん、ゲームでこれほど多数の人命を主人公（プレイヤー）が殺害する例は他にない。
このため、本作のプレイヤーはこのルートを「（大）虐殺ルート」と呼んで畏怖している。
決して古王に「よかったぜ・・・お前とは」と言われてしまうからではない。とぅーとぅーとぅー。
このミッションを開始すると、それまで常に主人公を厳しくも優しく見守ってきたオペレーターさえ
「お前とは、もう一緒にやれんよ」
と言い残して去っていってしまう。
『アルテリア・カーパルス占拠』では史上最大の虐殺者となった主人公を、ゲーム最高の鬼畜難易度が待ち構えている。
多くのプレイヤーがこの最終ミッションで果ててしまうのも、この「虐殺ルート」が畏怖される理由の一つだが、この鬼畜ミッションを乗り越えた主人公を止められるものはもはや地上には存在しない。
オールドキングが犠牲を省みずクレイドルを破壊したことには彼なりの理由があるのだが、それが一億の人命に見合うものであったかは結局考えても答えの出ない問題である。
スターリンが言ったようにもはやそれは悲劇ではなく、単なる統計上の問題にしか過ぎないのかもしれない。
答えを知っているのはカーパルスに沈んだオールドキングと、「首輪付き」だけなのだ。
それでfAである。
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