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この記事は第69回今週のオススメ記事に選ばれました! よりニコニコできるような記事に編集していきましょう。 |
司馬遼太郎とは、日本の歴史小説家・エッセイストである。故人。
特に歴史小説の大家として知られ、代表作は「竜馬がゆく」「坂の上の雲」「翔ぶが如く」「燃えよ剣」「新撰組血風録」「菜の花の沖」「花神」「世に棲む日日」「梟の城」「関が原」「功名が辻」「国盗り物語」「街道をゆく」「十一番目の志士」「城をとる話」「風神の門」「二十一世紀に生きる君たちへ」他多数。その多くが大河ドラマ化、テレビドラマ化、映画化、コミック化などの形でマルチメディア展開されている。詳しくはWikipedia
を参照のこと。
概要が脇道に逸れ続けている。
大阪府大阪市出身。大阪外国語学校(阪大外国語学部の前身)蒙古語学科卒業。太平洋戦争時は戦車隊の小隊長として従軍、戦後は産経新聞の記者となり、在職中からエッセイや小説を書き始める。
戦国期、幕末期から明治期に至るまでの日本と日本人をこよなく愛し、その生涯で多数の歴史小説を手がけた。いずれもベストセラー・ロングセラーとなっており、今で言えば宮部みゆき級のヒットを何十年も生み続けた、まさに日本を代表する娯楽文学の巨人。2010年の1年間だけを取ってみても250万部以上の売上数
を誇るなど、死後もなお影響力を持った根強い人気がある作家である。子母澤寛や海音寺潮五郎といった歴史小説家の流れを汲む。
美文家であり、「序文」や「長編小説の最後の1行」のカッコよさには定評がある。
作風としては、膨大な史料に裏付けられた直接本筋とは無関係の「余談」を散りばめ、司馬いわく「鳥瞰視点」から、あらゆる歴史的事象・人物をさまざまな角度から描き出す群像劇を得意とする。取材マニアかつ史料マニアであり、司馬が新作にとりかかると神田の古書店からそのテーマにまつわる書籍がごっそりと姿を消すとまで言われた。個人にスポットを当てるミクロな描き方と、地政学に基づいたマクロな描き方を行き来するが、基本は前者である。
司馬文学において、本筋と無関係の人物にまつわる余談が何度も登場し、突如素に戻って「この人物についてはすでにふれた。」「このエピソードについては、何度かふれた。」と一応言い訳する手法は、物語に深みをもたらす良い効果もあるが、あまりにも1作品中で何度もやられると「司馬さん自分ですでに書いたかどうか忘れてるのではないか」という不安も生じなくはない。もっとも、新聞連載小説が多かっただけに、常に初見の読者を意識して、大事なことなので2回言ったりしているケースも多いと思われる。
司馬が日本人に与えた影響は計り知れず、現代の日本人が一般的に持っている武将や幕末の偉人たちのイメージは司馬によって創り上げられたものが多い。フィクションの中にドキュメンタリー風の史実を織り交ぜ(あるいは史実の中にもっともらしいフィクションを織り交ぜ)た司馬作品を「歴史的事実」と認識する日本人があまりに多いことから、「司馬史観」は常に議論の対象となってきた。
二十一世紀に生きる君たちへ
また昔のことばかりは書いていない
晩年の随筆小説「二十一世紀に生きる君たちへ」は、我々二十一世紀を生きる人たちへのメッセージである。
この二十一世紀に生きる君たちへは大阪書籍刊(今は日本文教出版だったかな…)小学6年下に掲載されている。
これを書いてる筆記者は、小学校最後の国語の勉強としてこの二十一世紀に生きる君たちへを学習したものです。
(ちなみにこれは司馬が始めて小学生向けに書いた随筆小説だとか…)
この小説の逸話として。
前略
「長編小説を書くほどのエネルギーがいりました」
この文章を書き終えたとき、司馬遼太郎は大阪書籍の編集者に話したそうだ。色鉛筆の走る原稿用紙を見ていると、いかにすればこどもたちに自分の想いが伝えられるのか、という熱意を感じとることができる。後略
…というものがある。実際に直筆原稿を見ていると確かに試行錯誤して、考えて考え抜いて書き上げたのだと、筆記者は思う。
また、この小説の中にこんな一文がある
ただ、寂しく思うことがある。
私が持ってなくて、君たちだけが持っているものがある。未来というものである
私の人生は、すでに持ち時間が少ない。例えば、二十一世紀というものを 見ることができないにちがいない。
この言葉どおり、司馬はこれを書いた1987年5月から9年後の1996年2月に腹部大動脈瘤破裂により72歳でこの世を去った。
興味のある方や歴史小説が苦手な方も一度読んでみてはいかがだろうか。
司馬史観の項、続く。
司馬史観においては、基本的に司馬の好き嫌いで実在した人物たちの歴史的評価が定まってしまう。「大正以降のダメな日本およびダメな日本陸軍を作った元凶」のように扱われる山縣有朋や、二〇三高地で多くの兵士を犬死にさせたとされる伊地知幸介などの知名度および低評価はおおむね司馬文学の影響と言える。
一方、司馬史観のおかげで島左近、坂本竜馬や多くの新撰組隊士、河井継之助といった人物の知名度が飛躍的に高まったという功績も。
司馬の好き嫌いの特徴としては「精神論者・非合理主義者に対しては、認めるにしてもどこか嫌嫌感が漂う」(西郷隆盛、乃木希典など)。「銭ゲバ、俗物、権威主義者、成り上がり者を貶める」(山縣など)。「この人物は才子である。という表現が出てきたら小物扱いであり、だいたい悲劇的に死ぬ」(伊東甲子太郎、武田観柳斎など)。とはいえ、別作品では彼らのカッコよさも存分に描かれていたりもするあたり、「視点によってある人物の評価など引っくり返る」という基本は常に押さえていると言える。
逆に実務家や合理主義者、人間関係が不器用なタイプには過剰に肩入れする(村田蔵六こと大村益次郎、土方歳三など)。才子肌でしかも実務家の石田三成や明智光秀らに対しては愛憎入り混じった描写が見受けられる。
なお、非合理や精神論を嫌うのは、従軍中に経験した帝国陸軍の理不尽ぶりに対する積年の恨みに由来するが、ではオカルトを完全否定する実証主義者なのかと言えば、東郷提督の強さを「その強運」に求めるなど、ちゃんと厨二的なロマンやファンタジーも理解してくれる作家である。堅いイメージがある人は司馬さんの娯楽イズムに震えろ。
つまり氏の作品は歴史資料ではなく、傑作歴史娯楽小説としてみれば、何の問題もないということである。
これらの関連動画についてはすでにふれた。
関連項目はえたいが知れない。
以下、余談。
- トイレが近いほうで、講話のため東宮御所を訪れた際に皇太子浩宮殿下(後の徳仁天皇)に「トイレはどこですか」と尋ねたところ、殿下は即座に席を立ち司馬をトイレに案内した。皇太子じきじきににトイレまで案内してもらった客は司馬ぐらいかもしれない。
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- 相沢沙呼
- 青崎有吾
- 青山文平
- 赤川次郎
- アガサ・クリスティ
- 芥川龍之介
- 浅暮三文
- 芦沢央
- 芦辺拓
- 飛鳥部勝則
- 綾辻行人
- 鮎川哲也
- 荒俣宏
- 有川浩
- 有栖川有栖
- 泡坂妻夫
- アーサー・C・クラーク
- 池井戸潤
- 伊坂幸太郎
- 石川博品
- 石田衣良
- 石持浅海
- 伊藤計劃
- 稲見一良
- 乾くるみ
- 井上真偽
- 井上夢人
- 井伏鱒二
- 今邑彩
- 今村翔吾
- 今村昌弘
- 岩井志麻子
- 歌野晶午
- 内田幹樹
- 浦賀和宏
- 江戸川乱歩
- エラリー・クイーン
- 円城塔
- 大沢在昌
- 大山誠一郎
- 岡嶋二人
- 小川一水
- 荻原規子
- 奥田英朗
- 小栗虫太郎
- 乙一
- 小野不由美
- 折原一
- 恩田陸
- 海堂尊
- 梶尾真治
- 上遠野浩平
- 加納朋子
- 紙城境介
- カルロ・ゼン
- 川原礫
- 神坂一
- 神林長平
- 貴志祐介
- 北方謙三
- 北村薫
- 北森鴻
- 北山猛邦
- 桐野夏生
- 久住四季
- 倉知淳
- 黒川博行
- 黒田研二
- グレッグ・イーガン
- 古泉迦十
- 甲田学人
- 古処誠二
- 小林泰三
- 小松左京
- 紺野天龍
- 今野敏
- 呉勝浩
- 齋藤智裕
- 櫻田智也
- 佐々木譲
- 笹本祐一
- 細音啓
- 佐藤究
- 三田誠
- 潮谷験
- 時雨沢恵一
- 品川ヒロシ
- 篠田節子
- 島田荘司
- 島本理生
- 斜線堂有紀
- 朱川湊人
- 殊能将之
- 白井智之
- 真藤順丈
- 真保裕一
- ジョージ・オーウェル
- 水野良
- 須賀しのぶ
- 瀬名秀明
- 高木彬光
- 高村薫
- 竹本健治
- 田中慎弥
- 田中啓文
- 田中芳樹
- 田辺青蛙
- 月村了衛
- 月夜涙
- 辻堂ゆめ
- 辻村深月
- 土屋隆夫
- 都筑道夫
- 恒川光太郎
- 天藤真
- 遠田潤子
- 鳥飼否宇
- 中村文則
- 中山七里
- 仁木悦子
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- 西澤保彦
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