吉良吉廣とは、ジョジョの奇妙な冒険「ダイヤモンドは砕けない」の登場人物である。
概要
杜王町に住みひそかに殺人を行い続けてきた吉良吉影の実の父親。
そもそも吉影がスタンド使いとなったのもこいつの所為であり、かつてエジプトでエンヤ婆から「弓と矢」を譲り受け、その矢で息子も自分もスタンド使いとなった。息子が殺人に手を染めているという事実も知っており、さらには息子が捕まらないように陰であれこれ手を打っているなど積極的なサポートすら行っている。
吉影が21歳のときに癌で亡くなったが、杉本鈴美と同様に幽霊としてまだこの世に居座っていた。そして常に鼻水がたれている。
吉良吉影を逃がしてしまい、手がかりを探すべく吉良家を訪ねた仗助たちを自分のスタンドで始末しようと目論むが、承太郎にスタンドの弱点を突かれたことで逆に囚われの身となってしまう。しかし、機転を利かせて億泰を騙すことで脱出に成功し、さらに家内に保管されていた「矢」も持ち出してしまう。
吉良家で仗助たちを始末することはできなかったが、執念から脱出した彼は杜王町の住民たちを「矢」でスタンド使いにして吉良の味方にすることを計画する。この件によりスタンド使いとなった者は、大柳賢、宮本輝之輔、噴上裕也、乙雅三、猫草の4人と1匹。また元々スタンド使いであった鋼田一豊大に対しても交渉し味方につけている。
最終的には、吉影vs仗助のラストバトル「クレイジー・Dは砕けない」にて吉影の目の届かないところに避難した仗助と早人の場所を電話で吉影に伝えて援護していたが、策略に気付いた仗助によって吉廣自身がキラークイーンの爆弾の爆発を食らい、ようやくあの世に逝くこととなった。
フリーゲーム「ディアボロの大冒険」でも敵キャラの1人として登場。強さ自体は大したことは無いものの、「吉良の親父が部屋の中に存在すると、その部屋から出られない」という能力を持っており、モンスターハウスで他の敵に紛れて出現すると部屋内からの脱出ができなくなるため危険度が跳ね上がる。
凶悪犯罪者である息子(吉良)に対して協力的な理由としては、過去に息子を母親の「可愛がりすぎる」虐待から守れなかったからという裏設定が存在したが、作者が吉良を悲劇的に描くことを嫌ったため没になった。
スタンド
- アトム・ハート・ファーザー
【破壊力:E / スピード:E / 射程距離:なし / 持続力:A / 精密動作性:E / 成長性:E】 - 自分が映り込んだ写真の中の空間を支配するスタンド。
生物を映した場合はその対象の「魂」のエネルギーを写真の中へ封印することで現実世界から写真の中へ隔離する。そのためこの能力で撮影された写真の中へ閉じ込められた場合は写真の縁の空間から外へは出られず(見えない壁に遮られる)、逆に写真の外にいる人物が写真に映った空間へ入ろうとするとその空間を飛び越えて反対側まで瞬間移動してしまう。その上写真をちぎれば写真内でちぎられた物品が現実世界でも破壊される。当然人間も例外ではない。
そして、吉廣に攻撃することは写真=写っている自分自身への攻撃となるため、閉じ込められた者が直接吉廣を攻撃することはできないが、吉廣自身は例えば写真内でナイフを使って誰かを斬れば、写真内で切られた人物は現実世界にて同様に切られてしまう。一度切られてしまえばあとからナイフや吉廣を攻撃したところで一切のダメージが通らず、その運命から逃れる方法はない。
また本体である吉廣は写真の外にある物を写真の中へ引き入れる事も可能。
弱点は「吉廣自身しか写っていない写真」を撮影されると支配できる空間が無くなってしまうこと。それでも身を乗り出して動くことは出来るが、写っている側を内側にして畳まれると何も出来なくなってしまう。
写真を扱う能力ゆえに不明瞭な部分も多いスタンドで、「写真のどこを攻撃しても、写っている者にダメージが及ぶのか?」「(例えば杜王町全体や富士山全体を写した写真など)射程距離を上回ると思われる広大な景色を撮影した場合でも、その全ての空間を支配できるのか?」などといった疑問点がある。
名前の由来は「ピンク・フロイド」のアルバム名『Atom Heart Mother(アトム・ハート・マザー)』より。
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
- 1
- 0pt