名古屋大学(なごやだいがく)とは、1939年に設立された愛知県名古屋市千種区に大学本部がある日本の国立大学である。略称は「名大(めいだい)」。ちなみに東京にある明治大学の略称も「明大(めいだい)」であるため、非常に紛らわしいが、歴史的・伝統的な観点からみても名古屋大学こそが真の「めいだい」である、というのは真の命題である。
概要
1939年名古屋帝国大学として創立。帝国大学としては最後に設立された学校である。(実は北陸帝大の設置が先に可決されていたが、名古屋が医科大に理工学部をでっちあげ、ゴリ押しした結果、結局北陸帝大は設置前に終戦を迎える。よって名大生は金沢大学に感謝すべきである。)
1949年、名古屋帝国大学(医・理・工)、第八高等学校(情文・文)、名古屋高等商業学校(法・経)、岡崎高等師範学校(情文・教育)を統合し、新制名古屋大学を設置。
1951年、農学部を新設。
2008年に当大学元助教授の下村脩博士がノーベル化学賞を、当大学卒業生の益川敏英博士と小林誠博士がノーベル物理学賞を受賞した。これをうけてか、名古屋大学の2009年実施の入試倍率はうpしたようである。
2014年には当大学元教授の赤崎勇博士と天野浩教授がノーベル物理学賞を受賞し、現時点国内で最多のノーベル賞受賞者を輩出した大学になった。
2017年には社会情報学部が定員の募集を停止し新たに文理融合型の情報学部(コンピュータ科学・自然情報・社会情報)が設置された。
学風・学術憲章
現在は「自由・闊達・進取」を学風・特色に掲げている。また、2000年に制定された「名古屋大学学術憲章」には自発性・創造性・先進性・国際性などの重視が示されており、「勇気ある知識人を育てる」ことが目標として掲げられている。ちなみに「勇気ある知識人」は名古屋大学の商標登録だったりする。入学式では総長が「勇気ある知識人」であれと新入生を激励するほどこの言葉を大切にしている。
鶴舞キャンパス
医学部医学科専用のキャンパスで、医学部附属病院が設置されている。ただし、一部の保健学科の学生も実習で訪れる。後述する東山キャンパスの8分の1程度の大きさを誇る。大抵の名古屋大学生はこのキャンパスに足を踏み入れずにキャンパスライフを終える。キャンパス内の構造が思ったより複雑であり、講義室がある基礎医学研究棟の場所が分かりにくい。初めて行く人は、編集者みたいに迷子にならないように注意。
JR・地下鉄鶴舞駅がすぐ近くにあり、東山キャンパスほどではないがアクセスは良い。さらに、栄や大須まで自転車で10分程で行けるという好立地にある。名古屋でも有数の花見スポット(かつポケモンGO聖地)である鶴舞公園が隣にあり、春になると部活やサークル毎での花見が行われる。キャンパスの南に今でも残されている旧愛知県立医学専門学校時代の正門は、国の文化財に指定されている。その他キャンパス周辺には、複合アミューズメント施設、いろいろな意味で悪名高い飲み屋、2008年ごろにオープンして以来学生に人気の本格インドカレー屋、激辛の担々麺と麻婆豆腐が愛されている穴場の中華料理屋等がある。ちなみにこのカレー屋に行くことを、店の名前から「ムガる」(五段活用動詞)と呼び、中華料理屋をこよなく愛する者は、店の名前から「セイレンジャー」と自称するとかしないとか。なおこれらの料理店は大学教員や大学病院ドクターもよく来店しているので、学生諸君は"安易な会話"を慎むように。
2016年現在、キャンパス内の建て替え工事が行われている(っていうか、ずっと工事している)。今のところ、医系研究棟3号館が新しく建てられ、オンボロ解剖実習室が移転された。現在ではキャンパス中央の旧西病棟跡地に機能強化棟なるものが建設されている。研究施設やオペ室が入るようだ。基礎医学研究棟内はきれいであり、各ゼミ室にはPCとプレゼン用の液晶モニターが完備されている。
2015年頃まであった旧西病棟は、旧時代的な病棟設備、放置された医療機器、配管むき出しの廊下、おそらく霊安室であった場所などがあり、非常に"趣のある"建築物であった。学生用ゼミ室(ただし元病室)があり、6年生が国家試験の勉強に夜遅くまで使っていた。よくラップ音が聞こえたり、自分以外いないはずの室内に人の気配を感じたりしていたが、気にする者はいなかった。
大幸キャンパス
医学部保健学科専用のキャンパスで、鶴舞キャンパスの半分程度の大きさ。ここも大抵の名古屋大学生は足を踏み入れずに(ry。ぶっちゃけよく分からない。
豊川キャンパス
東山キャンパス
名古屋大学のキャンパス中最大の規模を誇るキャンパス。大体の名古屋大学生はここでキャンパスライフを送る。大きさはナゴヤドーム17個分。キャンパス内には「名古屋大学駅」という地下鉄の駅があることで有名。しかし、すぐ隣に南山大学もあるので名古屋大学駅で降りる学生が全員名古屋大学かといえばそんなことはない。地上部分は、大通りをはさみ理系学問の学部が集中している理系地区と文系学問及び全学教育棟(主に1年生が通う建物)のある北部地区及び南部地区、更にキャンパスの東南に多目的グラウンドなどがある運動施設(通称山の上)に分かれている。これらの地区にはそれぞれ1店舗づつ生協施設があり、その施設では食事や買い物が出来る。また、全学教育棟近くにはファミリーマート名古屋大学店がある。
南部地区と北部地区の境に中央図書館があり、将来的にはこの図書館を半地下化する計画がある。つまり地下鉄名古屋大学駅から直接図書館に入れるようになるということである。
近年は理系地区の建物の新設・改築が多く、2011年に工学部と理学部の共用であるES総合館(Engineering and Science)、理学部南館、理学部と農学部の共用である理農館などが竣工した。
名古屋大学豊田講堂
東山キャンパスにあるトヨタ自動車やトヨタグループの財力によって建てられた名古屋大学のシンボル。入学式や地獄の細道などの式典はだいたいここで行われる。屋上には時計が設置されており、夜になると青色に光る。これは名古屋大学教授であった赤崎勇が青色LEDを開発したことを記念して、その実用化に携わった豊田合成の寄付により取り付けられたもの。しかし大抵の名古屋大学生は言われるまで気がつかない。
その他
理学部に組織されている自治組織理学部自治会は、革命的共産主義者同盟革命的マルクス主義派(通称革マル派)と呼ばれる極左系政治系組織に所属していることで有名で、全学教育棟などで積極的にビラ配りなどを行っている。政治に興味をもつのは大変結構だが、ここに所属するのは一定の憂慮を持ってからにしたほうが良い。(ぶっちゃけカルト集団と言われても仕方ない組織。)
関連動画
主な出身者
- 後藤新平(政治家、医者)
- 小谷剛(作家、芥川賞受賞)
- 小林誠(物理学者、ノーベル賞受賞)
- 殊能将之(推理作家)
- 辻真先(推理作家)
- 戸塚宏(戸塚ヨットスクール校長)
- 豊田章一郎(トヨタ自動車名誉会長)
- 丹羽宇一郎(元伊藤忠商事会長・駐中国特命全権大使)
- 野依良治(化学者、ノーベル賞受賞)
- 堀田あけみ(作家)
- 益川敏英(物理学者、ノーベル賞受賞)
- 森博嗣(推理作家)
- 赤崎勇(工学者、ノーベル賞受賞)
- 天野浩(工学者、ノーベル賞受賞)
関連項目
関連サイト
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