名古屋市営バスとは、名古屋市交通局が運営する公営バスである。
市内では単に「市バス」と呼ばれることが多い。
概要
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名古屋市だけではなく、豊山町・大治町・清須市・尾張旭市・長久手市・日進市・春日井市の一部でも営業を行っている。また停留所はないが大府市・あま市をかすめる路線がある。
現在、名古屋市営バスでは163路線を運行しているが、その中でも特徴的な路線を紹介する。
各種割引が適用されない場合、名古屋市営バスの運賃は一律210円(子供100円)である。
使用年限は排ガス規制記号KC-までの車両の廃車が終了した後は18年まで、それ以前は12年だった。状態のいい廃車車両は多くが地方の事業者へと流れている。
2017年4月よりガイドウェイバスを除く全車両がノンステップバスとなった。
特徴的な路線
- 基幹バス(基幹1号系統・基幹2号系統)
基幹バスとは、道路中央もしくは路肩部にバス専用レーンを設けて、停留所間の距離を地下鉄並みに長くすることで速達化を図った交通システムである。(路面電車をバスに置き換えた、といえば解りやすいか?)
基幹1号系統は名古屋市交通局の単独運行路線、基幹2号系統は名鉄バス(本地ヶ原線)との共同運行路線となっている。
ちなみに昔、基幹バスには「ミッ●ー」という愛称が存在していたのだがうわ何するくぁwせdrftgyふじこlp - なごや観光ルートバス「メーグル」
名古屋の観光スポットを巡回する、観光客向けの路線。独自デザインの専用車両で運行される。料金は通常の市バスと同様大人210円、子供100円で、一日乗車券での利用も可能である。車内アナウンスは名古屋おもてなし武将隊が担当。 - 都心ループバス
C-758系統の1系統が運行されている。名古屋駅、柳橋、広小路伏見、栄大津、矢場町、フラリエ(旧名称:ランの館)、白川通大津、大須を経由し名古屋駅に至るループ系統。専用の中型ノンステップバスを使用する。かつては栄758系統の名称で、白川通大津で折返していた。
特徴的な路線(廃止・休止路線)
- 高速1号系統
途中、名古屋高速3号大高線を走る区間がある。
そのためか、高速道路を跨ぐ区間に乗車する際は、運賃が220円と他の路線よりも10円加算される(定期券や一日乗車券を使用する場合も10円が徴収される)。ちなみに名古屋高速の最高速度は一般道と同じ60km/hなので立席でも乗車できるが、基本的に座席シートベルト付の車両を使用する。
2022年4月2日のダイヤ改正にて(4月1日の運行をもって)廃止。(参考) - 深夜バス(深夜1号系統・深夜2号系統)
地下鉄東山線終電後、栄バスターミナルから高畑、藤が丘へ向けて運行される。
料金は一律大人420円(子供は200円)で、定期券、一日乗車券で利用する場合はその半額が徴収される。
敬老パスや福祉乗車券で利用する場合は追加料金不要。
コロナ禍で2020年4月24日より運休、2020年6月5日に運転が再開されたものの2020年8月7日より再度運休、その後も再開されていない(2023年7月現在)。(参考)
営業所
営業所は全部で12。このうち大森と野並が名鉄バスに、楠、港明、浄心が三重交通に委託されている。
- 猪高営業所 名古屋市名東区平和が丘1丁目44。最寄停留所は「猪高車庫」。
- 稲西営業所 名古屋市中村区稲西町171。最寄停留所は「稲西車庫」。
- 主担当系統 幹栄2、幹中村1、名駅22、名駅23、名駅24、栄24、金山22、金山23、中村11、中村12、中村13、中村14、高畑15、高畑17、春田11、南陽巡回、中村巡回、富田巡回
- 副担当系統 幹高畑1、高畑14
- 大森営業所 名古屋市守山区脇田町1801。最寄停留所は「大森車庫」。
- 主担当系統 幹藤丘1、幹本郷1、幹砂田1、藤丘11、藤丘12、本郷11、上社11、上社12、千種11、千種13、曽根11、茶屋11、茶屋12、守山11、小幡11、守山巡回、志段味巡回、深夜1、ガイドウェイバス(ゆとりーとライン)
- 副担当系統 基幹2
- 楠営業所 名古屋市北区玄馬町231。最寄停留所は「新川中橋」。三重交通名古屋営業所に併設。
- 港明営業所 名古屋市港区港明1丁目。最寄停留所は「港区役所」。廃止された港営業所の復活ともいえるが、規模は縮小されている。
- 御器所営業所 名古屋市昭和区御器所通3丁目12。最寄停留所は「御器所通」。
- 浄心営業所 名古屋市西区浄心1丁目1-6。最寄停留所は「浄心町」。
- 主担当系統 基幹2、幹名駅1、幹名駅2、名駅11、名駅14、名駅15、名駅16、名駅17、名駅18、名駅25、名駅26、名駅29、栄25、栄27、C-758、西巡回、観光ルートバス(メーグル)
- 副担当系統 名駅13
- 中川営業所 名古屋市中川区法華2丁目98-1。最寄停留所は「中川車庫前」。
- 鳴尾営業所 名古屋市南区上浜町40。最寄停留所は「鳴尾車庫」。
- 主担当系統 基幹1、高速1、栄21、金山18、金山19、名港11、神宮12、神宮15、神宮16、新瑞13、新瑞14、鳴子13、鳴子14、鳴子15、徳重14、鳴海11、要町11、有松11、熱田巡回、南巡回、緑巡回
- 副担当系統 なし
- 如意営業所 名古屋市北区丸新町347。最寄停留所は「如意車庫前」。
- 野並営業所 名古屋市天白区相川1丁目1。最寄停留所は「地下鉄鳴子北」。
- 緑営業所 名古屋市緑区兵庫1丁目301。最寄停留所は「緑車庫」。
車両
公営らしく入札によりメーカーが選定される。近年はいすゞの落札が続いているためいすゞ車の比率が年々上がっている。かつてはメトロ窓に3扉という個性的な仕様が特徴であったが、現在はごく標準的な仕様になっている。
車番はメーカー記号と固有番号の組合せが基本。基幹バス仕様はメーカー記号の前にKが、中型車はメーカー記号の前にMが、都心ループ仕様はメーカー記号の前にTが付く。ノンステップ車は一番先頭にNが付く。メーカー記号はいすゞがS、日デがN、日野がH、ふそうがF。
一日乗車券
バス単独の一日乗車券(大人620円、子供310円)、バスと地下鉄を合わせた一日乗車券(大人870円、子供430円)が発売されている。
通常の市バスのほか、なごや観光ルートバス「メーグル」でも利用できる。高速1号系統、深夜バスでも利用できるが、追加料金が必要となる。
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関連項目
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