名古屋鉄道株式会社(なごやてつどう)は、愛知県・岐阜県に路線を有する、日本の鉄道事業者(大手私鉄)。英称はCIで「MEITETSU」、対外正式英称は「Nagoya Railroad Co.,Ltd.」と定めている。一般的には「名鉄(めいてつ)」と短縮して呼ばれることが多く、ニコニコでも大半の動画に「名鉄」タグが登録されている。
現在使用している、同社のコミュニケーションスローガンは「ココロをつなぐ、あしたへはこぶ」。
概要
本業の鉄・軌道業では愛知・岐阜両県に総営業距離約445kmに及ぶ路線長を保有する。これは近畿日本鉄道(近鉄)、東武鉄道(東武)に次ぐ日本の私鉄第3位の規模で、「日本の大私鉄御三家」にも数えられる(駅数では2位)。なお、2000年代以降路線の大幅整理を進めており、2005年にいわゆる岐阜線を廃止するまでは東武より総路線長が長かった。この時まで軌道法認可の区間は岐阜線(揖斐線除く)と豊川線の2区間があったが、豊川線については法規的に「軌道法」認可ではあるが、事実上は専用軌道の鉄道路線で、併用軌道の路面電車である岐阜線が廃止されてからは有り体な「軌道線・軌道区間」は持っていない。
同社の車両は、杉本健吉画伯による7000系電車のスカーレット一色塗りに端を持つ、赤い塗装が施された「赤い電車」が大半を占めている。関東で「赤い電車」と言えば「京急」であるが、東海地方(特に愛知・岐阜・三重をはじめとする「東海広域放送圏」のエリア内)では同社TVコマーシャルのスポット放送が放映されていることもあり、「赤い電車=すなわち名鉄」というイメージが定着している。
1992年から展開が進められた、公式の英文字CIロゴには赤色が見られない(「メイテツブルー」を中心に、もう1色は緑で構成されている)が、下を走るストライプの先端には赤色が残る。また、在来型車両を徐々に置き換えつつあるステンレス製の新型車両も、一部の例外を除いて赤帯が巻かれており、傘下事業の名鉄バスも塗色の基調は、いまだに赤。やっぱり名鉄といえば赤、なのかもしれない。
2014年6月から、運転・接客にあたる従業員の制服を、自衛隊事務方職員風の抹茶色のものから、コンサバな紺色のものに一新。ワッペン類はJR東日本現業社員の現行のものに類似している…ような。名札は一風変わった平行四辺形風(一部社員はIDカード風)のものから全員長方形のものに戻され、職階や所属も全て省かれ「苗字とローマ字」のみに。
ここ数年の同社テレビCMは、小田和正の楽曲を継続的に使用している。氏との縁は「明治村が好きで、幾度も訪れているから」とのこと。
パノラマカー
戦後の高度経済成長期から平成初頭までにおける、名鉄の代表的車両であり「名鉄に乗ったことのない鉄道ファンでも、この車両だけは多かれ少なかれ知っている」という、年代を問わず広く愛され親しまれた、日本の鉄道史に燦然と輝く名車である。主な形式は7000系と、改良型の7500系。これら以外にも派生形式がいくつか在籍していた。かつては名鉄特急の代名詞であったのだが『それ(7000系と7500系)以外は違う』『何はなくとも…白帯車!』などという、コアなファンも多かった。
しかし寄る年波には勝てず、既に7500系、7000系、そして派生形式の順に全車廃車済みとなってしまい、往年の名車が動態保存も他社移籍もなされることなく(窓の開かない通年完全空調仕様で製造されたため、その断熱材として「アスベスト」が多用されていたことも一因といわれる)、営業線上から潮目が引くように一気に全廃となったことを惜しんだファンは非常に数多い。
イタリアの特急「セッテベロ」に範をとった、日本初となる運転席を二階に上げ、乗客に前面の景色を提供した展望車両であり、その後に登場した小田急3100形以降のロマンスカーや自社の後継車両、および各事業者の前面展望思想を持たせた車両の設計にも大きな影響を与えた。
ただし、最初に製造された7001号車・7002号車は、非公開ながらも岡崎市にある同社の舞木検査場で、大切に保管されているとのこと。
警笛には通常の空気笛の他に、電気スピーカーからの電気笛、そして補助警笛として、当時の踏切支障対策として連続して吹奏することを主眼に置いた、音楽を奏でる「ミュージックホーン」を採用した。
いわゆる伝説の『どけよホーン』である。
どけよホーン
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パノラマホーン |
現在でも、同社の一部の車両(後述)には警笛としてミュージックホーンが付属しており、それはあだ名として『どけよホーン』という名(迷)称が与えられている。
特徴的な音階の並びから「どけよどけよそこどけ」「どけよどけよどけどけ」という風に聞こえることから名付けられたという。
名鉄本線系統沿線育ちの少年は、みんな知っているかもしれない。
作曲者は今を持って不明、不詳(「相当高名な人物」とのことであるが、作曲者当人・名古屋鉄道・開発にあたった小糸工業、三者の意向で「伏せられたまま」となっている。存命であるのか泉下の方なのかも不明)である。
昔の名鉄においては、踏切事故対策として被視認性の問題から、さまざまなシーンで鳴らされていた(極端な例では、走り出したら次停車駅まで吹奏のまま放置するような用例もあったらしく、また1990年代までは普通の空気笛も「・、・、― 、・・」などのようにリズムを付けて吹鳴させる運転士もいた)ようだが、近年は進行方向に向けて昼間も前灯を点灯する施策(昼間点灯)が普及したため、最近では高速で途中駅を通過する際や、特定の大規模途中駅などでなければ聞くことが出来ない…とか、名鉄の路線成立上不可避である豊橋寄りの同業某社と線路や施設を共用する場所では、ペダルを間違って踏みでもしない限り絶対に使わない、誤扱いしてもすぐに取り消す…とか、絶対に使わない特定の駅およびその前後の区間がある…など、漏れ伝わる情報を総合すると、使用自体は運転士各氏の裁量次第であり、また昨今では暗にさまざまな制限がかけられている模様である。
このミュージックホーンは極秘プロジェクトとして進行され、発車式典で初めて公にされたという。
その後、初代のパノラマカーは上述の通り全廃になったが、以降の特急用電車には必ずといっていいほど装備されており(増結用の1800・1850系は除く)、座席からの展望は考慮されていないミュースカイ(2000系)以降の特急用車両にも『どけよホーン』が(より高い品格のある音色になって)受け継がれている。何故か電気機関車のEL120にも搭載されている。
このメロディーは、始発駅発車時のフルバージョンが、名鉄の携帯サイトで着メロとして無料でダウンロードできる(12.名鉄車両博物館 より)。
また、JRA中京競馬場で開催される「名鉄杯」のファンファーレは、この『どけよホーン』を基にしたものである。レース自体はOP戦(2008年開催までは、1000万下の条件戦)ではあるが、名鉄ブラスバンド部によるファンファーレの生演奏だけでなく、これに合わせて場内のターフビジョンにレース名が表示される際も、名鉄電車がカットインするなど、小粋な演出がなされている。
余談ではあるが中京競馬場にも7000系が保存されており、飲食店及び休憩室として利用されている。
中京競馬場で競馬が開催されず、他の競馬場で開催されているパークアンドウィンズ(場外発売)の時は、運転席からミュージックホーンを鳴らすことが可能である。
路線一覧
営業中の路線
- 名古屋本線(豊橋駅-国府駅-新安城駅-知立駅-神宮前駅-名鉄名古屋駅-須ヶ口駅-名鉄一宮駅-笠松駅-名鉄岐阜駅)
- 豊川線(国府駅-豊川稲荷駅)
- 西尾線(新安城駅-西尾駅-吉良吉田駅)
- 蒲郡線(吉良吉田駅-蒲郡駅)
- 三河線(猿投駅-知立駅-碧南駅)
- 豊田線(赤池駅-梅坪駅)
- 常滑線(神宮前駅-太田川駅-常滑駅)
- 空港線(常滑駅-中部国際空港駅)
- 河和線(太田川駅-富貴駅-河和駅)
- 知多新線(富貴駅-内海駅)
- 築港線(大江駅-東名古屋港駅)
- 瀬戸線(栄町駅-大曽根駅-尾張瀬戸駅)
- 津島線(須ヶ口駅-津島駅)
- 尾西線(弥富駅-津島駅-名鉄一宮駅-玉ノ井駅)
- 各務原線(名鉄岐阜駅-新鵜沼駅)
- 犬山線(枇杷島分岐点-犬山駅-新鵜沼駅)
- 広見線(犬山駅-新可児駅-御嵩駅)
- 小牧線(上飯田駅-犬山駅)
- 竹鼻線(笠松駅-江吉良駅)
- 羽島線(江吉良駅-新羽島駅)
近年廃止した路線
- 美濃町線(新関駅-美濃駅) 1999年廃止
- 揖斐線(黒野駅-本揖斐駅間) 2001年廃止
- 谷汲線(黒野駅-谷汲駅) 2001年廃止
- 竹鼻線(江吉良駅-大須駅間) 2001年廃止
- 八百津線(明智駅-八百津駅) 2001年廃止
- 三河線(西中金駅-猿投駅、碧南駅-吉良吉田駅間) 2004年廃止
- 揖斐線(忠節駅-黒野駅間) 2005年廃止
- 岐阜市内線(岐阜駅前駅-忠節駅間) 2005年廃止
- 田神線(競輪場前駅-田神駅) 2005年廃止
- 美濃町線(徹明町駅-関駅間) 2005年廃止
- モンキーパークモノレール線(犬山遊園駅-動物園駅) 2008年廃止
種別
ミュースカイ
中部国際空港へのアクセス特急として、2008年12月27日のダイヤ改正で新設された種別。
この改正より前の神宮前駅~中部国際空港駅間ノンストップ列車は、「快速特急」として走っていた。
しかし、全車特別車特急はすべてミュースカイという計画が実行されたため、空港へのアクセス特急にもかかわらず、最終に近い時刻に「神宮前発新鵜沼行き(しかも柏森に特別停車)」という「空港から来ないミュースカイ」が誕生してしまった。
また、朝には「特急停車駅に特別停車するミュースカイ」も誕生してしまった。
昼間時間帯には名古屋から空港への列車は30分間隔。
現在2000系のみでの運用。
快速特急
2005年のダイヤ改正で新設された種別。今までの「特別停車」を減らそうとして作られた種別だが、その快速特急にも特別停車が設定されてしまった。流石は迷鉄。俺たちのできないことを平然とやってのける、そこにしびれる憧れるゥ
快速特急と特急の違いは、名古屋本線のみ、しかも新安城と国府を通過するかしないかだけである。
名古屋本線西区間(名鉄名古屋駅~名鉄岐阜駅)や、犬山線の快速特急は、特急と違いはない。たまルン「快特意味ねぇ」
以前には常滑線や河和線、知多新線にも快速特急が存在したが、需要がなくなったり新種別化されたりして廃止になった。
また、2011年3月のダイヤ改正で、豊川稲荷発岐阜行き快速特急が設定されたが、特急より停車駅が多い種別詐欺。
7駅の特別停車を行う。
昼間時間帯には岐阜発豊橋行きと、豊橋発新鵜沼行きの2種類がある。
運用は2200系や1000系などといった一部指定席車両を繋いだ特急型車両が就く。
車内設備は指定席がリクライニングシート、自由席も転換クロスシートまたは転換クロスシートとロングシートが扉毎に交互に配置された専用車両で運転される。
幕とLEDは白地+赤字「快特」、オーロラビジョンは「快速特急」と表示する。
英表記はRapid Limited Expressだが、スペースの都合上略すことが多い(例:Rapid Ltd.Exp.)
特急
以前から存在した種別。とはいえ、特に急いでいるのはJR東海と熾烈な競争を繰り広げている名鉄名古屋駅〜豊橋駅間くらいのもので、その他の区間は「特急=特に急がない」である。
現在、ローカル線を除きほとんどの路線で活躍している主要種別で、1時間に6本以上走っていた時代も。
特急増発の傍らで減便された急行の停車駅を補うため、追加に停車せざるを得なくなった事例もある。
前述のとおり、「ミュースカイ以外の快特・特急を一部特別車化」という計画があり、もちろん実行されたが、後には「全車一般車特急」も誕生してしまった。
ちなみに1977年~1990年にも全車一般車特急に相当する「高速」という種別の列車が運転されていたことがある。
特急型車両で運用される。
幕・LED・オーロラビジョンともに「特急」と表示する。
英表記はLimited Expressだが、快特と同様スペースの都合上略すことが多い(例:Ltd.Exp.)
使用車両は全車一般車特急を除いて快速特急と同じである。
名古屋本線
名古屋本線では1時間に4本運行されている快特・特急のうち2本が特急で、上りは犬山線新鵜沼駅発、下りは名古屋本線岐阜行である。
神宮前駅以西では中部国際空港駅発着の特急が毎時4本を保っている。
停車駅は名古屋本線を参照。
犬山線
犬山線では1時間に2本運行されており、上りのみ特急であるが、下りの快特も特急と停車駅が変わらない。
停車駅は 名鉄名古屋駅 - 岩倉駅 - 江南駅 - 柏森駅 - 犬山駅 - 犬山遊園駅 - 新鵜沼駅
朝の一部列車は新可児駅発。
常滑線・空港線
常滑線・空港線では1時間に4本運行されており、うち2本が中部国際空港駅へ、残り2本が河和線方面へ行く。
現在中部国際空港行きの特急はすべて2000系に統一されている。
停車駅は 名鉄名古屋駅 - 金山駅 - 神宮前駅 - 太田川駅(河和線方面はここで分岐) - 尾張横須賀駅 - 朝倉駅 - 新舞子駅 - 常滑駅 - 中部国際空港駅
河和線・知多新線
河和線・知多新線では1時間に2本運行されており、うち1本が河和行き、残り1本が内海行きで、すべて名鉄名古屋駅で折り返す。
昼間は「全車一般車」で運行されており、一部特別車化の計画をぶち破ってくれた張本人たちでもある。
原則2扉、扉間転換クロスシートのSR車4連または1800系2+2連(1000系特急車の一般車増結用)で運用されるが、一部では5000系の代走の運用もある。
停車駅は常滑線太田川駅までの停車駅と、 太田川駅 - (南加木屋駅) - (巽ヶ丘駅) - 阿久比駅 - 知多半田駅 - 青山駅 - 知多武豊駅 - 富貴駅 - 河和口駅 - 河和駅
知多新線内は 富貴駅 - 上野間駅 - 美浜緑苑駅 - 知多奥田駅 - 野間駅 - 内海駅
()は特別停車、以降も同様。
豊川線
豊川線では朝1本、それも下りのみ運行されている。91列車である。
この列車は以前の豊川稲荷発岐阜行き快速特急の2本のうちの1本で、特急に降格された。
スジを受け継いでいるため、6駅に特別停車し、さらに特急のため新安城駅にも停車するようになってしまった。
また、快特時代から豊川稲荷駅を含む豊川線内は、たとえ特急停車駅であろうと特別停車扱いになっている。
停車駅は (豊川稲荷駅) - (稲荷口駅) - (諏訪町駅) - (八幡駅) - 国府駅 - (本宿駅) - (美合駅) - 東岡崎駅 以降は名古屋本線の停車駅と同様。
西尾線
西尾線では朝に1本と夜に1本、特急が運行されている。朝は下り、夜は上りである。
朝の1本は西尾発須ケ口行きで、おそらく以前の津島線直通特急の名残だろう。
夜の1本は名古屋発西尾行きで、神宮前駅~知立駅間を通常の特急より5分遅く、急行よりも1分遅い不思議な特急。特別停車をしているわけでもない。
津島線・尾西線
夜18時台から内海駅発の特急が佐屋行きに変更される。唯一の津島線特急である。
ただし、津島線直通列車であるため須ケ口駅に停車し、さらに津島線内は急行と停車駅が変わらない。
停車駅は 名鉄名古屋駅 - 須ケ口駅 - 甚目寺駅 - 木田駅 - 勝幡駅 - 津島駅 - 日比野駅 - 佐屋駅
広見線
広見線では休日の朝に運行されている。新可児以東の御嵩方面には設定されていない。
上りのみ運行されており、新可児への送り込みは「特別車締切の普通」とされている。
特に変わったことはないが、犬山駅でスイッチバックをするため、広見線内は座席が逆を向いている。
停車駅は 新可児駅 - 日本ライン今渡駅 - 可児川駅 - 西可児駅 - 犬山駅
快速急行
平日朝のみ運行されている。それも数本。
以前は岐阜~豊橋間の特別停車なしの急行や、西尾行きとして走っていたが、急行との停車駅の差がない(その代り急行は最低1駅特別停車することになっていた)ことや、他路線でも需要があるのか問われたことにより、大幅に削減された。
現在名古屋本線の神宮前以西、犬山線、各務原線、常滑・空港線で運行されている。
急行との違いは栄生を通過するかしないかであるが、常滑線内では特急と停車駅を揃えておりその補完種別となっている。
幕・LEDでは「快急」、オーロラビジョンでは「快速急行」と表示する。
以前の名鉄名古屋駅のディスプレイでは「快急」と表示されていた。
英表記はRapid Expressだが、スペースの都合上(ry。(例:Rapid exp.)
急行
「急いで行かない急行」と揶揄されるほど、昭和期と比較すると大幅に停車駅が増加している。豊川線や知多新線のように各駅に停車し、普通を補完する存在になっている路線もある。
現在ローカル線を除き、たいていの路線に設定がある。
昔からある種別で、古くより特別停車を行っている。
特急や準急が年々増える一方、こちらは削減される傾向がある。犬山線でも毎時2本であり、常滑線・空港線の太田川以南では日中の設定がなくなっている。名古屋本線でも日中は両端区間の急行が毎時2本になる。
1600系+3Rで一部特別車急行、なんて計画もあったらしいが、1600系が使えなかったり、特急に一部特別車があったりと、結局実現はしなかった。
3Rや6Rなど幅広い車両で運用される。
幕は「急行」、LEDは「急行」、オーロラビジョンは「急行」(縁取りあり)と表示される。
英表記はExpressで、大体略さずに表示できることが多いが、まれにExp.と略されていることもある。
- 名鉄岐阜駅 ⇔ 豊橋駅
- 名鉄一宮駅 ⇔ 豊川稲荷駅
- 弥富駅(佐屋駅) ⇔ 吉良吉田駅(名古屋から種別変更で急行に)
- 新鵜沼駅 ⇔ 河和駅・内海駅
- 名鉄岐阜駅 ⇔ 犬山駅(岐阜~新那加間は日中は普通となる)
- 栄町駅 ⇔ 尾張瀬戸駅
準急
急行から停車駅を増やした更なる「隔駅停車」である。1990年から2005年までは瀬戸線のみで設定される種別となっていた。
犬山線では岩倉駅以東、瀬戸線では小幡駅以東が本当の各駅停車になっている。犬山線の場合、元々設定されていた急行・普通(岩倉以北)の本数を削減(各4本→2本)し、準急2本に振り替え&統合したことでこのような停車駅になっている。
こちらも急行と同様通勤型車で運用される。
幕は「準急」、LEDとオーロラビジョンは「準急」(幕より緑色が薄い)。
英表記はSemi Express(瀬戸線の旧型車ではSub Expressとも表記していた頃がある)。
略されることが多い(例:Semi Exp.)
- 新可児駅 ⇔ 中部国際空港駅
- 佐屋駅 ⇔ 豊明駅(15時台から運行、名古屋または神宮前で種別変更)
- 名鉄一宮駅 ⇔ 豊川稲荷駅(15時台から東岡崎~豊川稲荷間が準急、他区間は急行)
- 栄町駅 ⇔ 尾張瀬戸駅
普通
各駅停車。どの路線でも必ず設定がある。東のほうの赤い電車のように「特急ですが各駅に止まります」などということはやらない。
種別変更で一部区間の優等列車になったり、最初から最後まで普通だったり、ワンマンだったりとかなりの初見殺し。更に一昔前は「普通」のはずなのに、通過駅のある列車もあった(広見線学校前駅・河和線椋岡駅など。いずれも廃駅)。
また、本線系統の列車では待避が多く、前後駅で準急が運行されている時間帯の場合は3重待避が行われる。
幕とオーロラビジョンは「普通」、LEDは「普通」と表示される。
英表記はLocal。
- 名鉄岐阜駅 ⇔ 須ケ口駅
- 犬山駅 ⇔ 東岡崎駅
- 岩倉駅 ⇔ 東岡崎駅
- 犬山駅 ⇔ 名鉄岐阜駅
- 犬山駅 ⇔ 新可児駅
- 新可児駅 ⇔ 御嵩駅
- 犬山駅 ⇔ 平安通駅
- 笠松駅 ⇔ 新羽島駅
- 名鉄一宮駅 ⇔ 玉ノ井駅
- 名鉄一宮駅 ⇔ 津島駅
- 金山駅 ⇔ 知多半田駅・河和駅・内海駅
- 太田川駅 ⇔ 常滑駅
- 大江駅 ⇔ 東名古屋港駅(朝と夕のみ)
- 知立駅 ⇔ 碧南駅
- 知立駅 ⇔ 猿投駅
- 新安城駅 ⇔ 西尾駅
- 吉良吉田駅 ⇔ 蒲郡駅
- 東岡崎駅 ⇔ 伊奈駅
- 国府駅 ⇔ 豊川稲荷駅
- 岩倉駅(一部柏森・犬山) ⇔ 地下鉄鶴舞線 ⇔ 赤池駅(一部豊田市駅)
- 栄町駅 ⇔ 尾張旭駅
- 栄町駅 ⇔ 尾張瀬戸駅
ニコ百に単独記事のあるグループ子会社
本社・本部を最初に置き、その後は数字順→アルファベット順→あいうえお順
交通機関
文化事業
名鉄グループは各種の文化事業に力を入れている点でも特徴的である。
どれも規模が大きくそこそこ距離が離れているので、できれば1日でハシゴして回ろうとは考えず、十分な見学時間を確保してゆっくり周るのをお勧めする。
日本モンキーセンター
世界的にも珍しいサルに特化した動物園。霊長類の研究施設でもあり、京都大学が関わっている。冬季はサル園で焚き火が行われ「焚き火にあたるニホンザル」が名物となっている。焚き火の中には芋が入れられているので、美味しい焼き芋を手に入れようとするニホンザル達の攻防が見られる。
遊園地の「日本モンキーパーク」が併設されている。園内の山の上に岡本太郎作の「若い太陽の塔」がある。最近「パーク」と「センター」の料金が別建てになったので訪問の際は注意が必要である(共通割引券などはない模様)。
交通:犬山駅よりリトルワールド行きバス利用。
※過去には犬山遊園駅よりモノレールが伸びていた。老朽化のため2008年いっぱいで廃線となり、当時の車両2両が旧モンキーパーク駅構内に保存されている。モンキーパーク駅舎・ホームもそのまま残されているが立入りは禁止。その他の施設はほぼ撤去済み。
博物館明治村
明治時代の建築物に焦点を当てた野外博物館。帝国ホテル正面玄関など各種の建築物が集められている。中には遠く米国シアトルやハワイから移築されたものも。明治時代の牛鍋やコロツケーなどの明治グルメも味わえる。
予約不要で参加できるガイドツアーが毎日行われている。中にはそれに参加しないと見学できない建物もあるので、入り口で配布されるスケジュール表を参考に計画を立てて回ろう。
特筆すべきは京都の路面電車「N電」および本物の蒸気機関車・客車という「明治の乗り物」が動態保存されていることである。特に蒸気機関車の12号機は新橋~横浜間の開業にあたって用意された機関車の一両であり、正真正銘日本一の歴史を持つ動態保存機である(老朽化によりボイラーの交換を行っているが)。
交通:犬山駅より明治村行きバス利用。本数は少ないが名古屋の栄バスターミナルからの便もある。
リトルワールド
世界中の家を集め、そこに暮らす人々の生活をテーマとした野外博物館。
名鉄グループの業績不振を理由に「愛・地球博」(愛知万博)閉幕後の閉館が報道されたこともあるが、その後方針が見直され無事続けられている。
石垣島の民家、台湾の農家、アメリカインディアンのテント、ペルー大農園領主の家など様々な住居が移築されており、多くは室内に立ち入り見学することができる。世界中の土産物や名物料理も楽しめる。
入り口直結の屋内展示室(本館)には世界各地から集められた物品が展示されている。特に最奥部の「こころの価値」をテーマとした第五室は、宗教儀式などに用いられる資料がずらりと並んで独特の雰囲気を醸し出している。
関連動画
関連商品
コミュニティ
関連項目・外部リンク
- 鉄道関連項目一覧
- 鉄道事業者・路線一覧
- 鉄道車両一覧
- 中学生日記 - ロケ(制作局)がNHK名古屋(名古屋放送局)であるため、名鉄の電車がたまに出てくる
- manaca - 同社ほかが発行する交通系ICカード。同社線は広見線の一部末端駅・蒲郡線を除いて使用可能
- 迷列車(迷鉄)の人 - 名鉄を中心に迷列車シリーズとして投稿 現在55回まで投稿
- 電車でGO!名古屋鉄道編 - タイトーがプレイステーション用に開発・発売した電車運転シミュレーションゲーム
- 名鉄これくしょん - 東京大学名鉄研究会が制作・提供する無料ブラウザゲーム
- 初見殺し - ひところの勢いはないが、名鉄は大抵なんでもかんでも全般的にそう
- 名古屋電気鉄道 - 名鉄はこの企業の郡部線部門を母体としている。ちなみに名古屋市の地方公営企業の名古屋市交通局はこの企業の市内線部門が母体であり、両者は同じルーツを持つ。
- 名古屋鉄道公式サイト
大手私鉄一覧 |
東武鉄道-西武鉄道-京成電鉄-京王電鉄-京浜急行電鉄-小田急電鉄-東京急行電鉄-東京メトロ-相模鉄道-名古屋鉄道-近畿日本鉄道-南海電気鉄道-京阪電気鉄道-阪急電鉄-阪神電気鉄道-西日本鉄道 |
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