君たちはどう生きるかとは、
である。ここでは2.について記載する。
概要
2023年7月14日公開のスタジオジブリ制作のアニメ映画。原作と脚本、そして監督を宮崎駿が手掛ける。洋題は『The Boy and The Heron』。
タイトルは監督が少年時代に読んで感動した吉野源三郎の同名小説からとっているが、直接の原作というわけではなく、同小説が主人公にとって大きな意味を持つという形で関わり、物語そのものはオリジナルのマジックリアリズムめいた冒険活劇ファンタジーとなっている。
ファンの間では吉野源三郎の『君たちはどう生きるか』の元ネタだとされる、ジョン・コナリーのファンタジー小説『失われたものたちの本』の影響が濃いものになるのではという推測が公開前からなされていた。
これまでのジブリのダイジェストのような、セルフオマージュの映像がふんだんに使われており、目を楽しませてくれる。アート映画として観た層からは総じて高い評価を得ているが、難解な構成は賛否が分かれ、ストーリーがとっちらかっている、あるいは理解不能といった否定的な意見も目立つ。ゴールデン・グローブ賞アニメーション作品賞や英国アカデミー賞アニメ映画賞、米国アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞するなど国内以上に海外での人気が高い。特に前者二つは邦画初の快挙。後者はジブリ作品では『千と千尋の神隠し』以来21年ぶりの受賞であり、この部門では常連のディズニー/ピクサー製作映画以外では初の複数回受賞となった。
アニメーション映画界の巨匠の10年ぶりの新作長編アニメーションとして世界的な注目を集めるものの、2022年12月に大きなくちばしをもつアオサギが描かれたポスターが公開されて以降、何の予告もされず、ストーリーやキャラクターはおろか、出演者やスタッフもごく一部を除きベールに包まれていることも話題を呼んだ。
なお海外公開時はYouTubeなどでトレーラー映像も公開されInstagramなどのSNSでワンカットを公開するなど、現在の定番の手法でのプロモーション方法を採っており、ポスターも主人公の眞人が飾っている。国内公開時に情報が少なすぎて興味や視聴意欲が湧かなかった人は海外版から入るのもアリ。
フラゲからのネタバレ防止のためかパンフレットは公開日には発売されず、後日発売という形をとった。このパンフレットは文章が少なく、ほとんどが映画のカットで構成されているため評判は良くない。走り書きには、「人非人になれるなら日清戦争の黄海戦争をアニメ化したかったが、完全な個人の趣味のためどっちみちNGを喰らっただろう」とある。
主題歌は米津玄師が本作のために書き下ろした『地球儀』。主題歌提供の話自体は4年前に宮崎駿から直接依頼されていたらしい。
あらすじ
火事で母を失った牧眞人は、父が母親の妹と再婚することになったため、父と共に母の実家がある田舎へ疎開。
周囲となじめない中、人間の言葉をしゃべるアオサギの「お前の母親はまだ生きている」という言葉に誘われた槇人は、不思議な塔へと入り、思いもよらない体験をする。
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