吹奏楽のためのスケルツォ第2番≪夏≫とは、2010年の第58回全日本吹奏楽コンクール課題曲である。
概要
作曲は現代音楽の若手作曲家として活躍している鹿野草平。「合奏前の音楽室」「自由すぎる課題曲」と呼ばれるほど、不協和音や変拍子を盛り込んでおり、歴代吹奏楽コンクール課題曲の中でも屈指の難易度を誇る。高度な演奏技術が要求されるため、中学生の吹奏楽部は課題曲に選択できない。前半と後半では木管楽器の殺人的なスコア、中盤の暗澹とした雰囲気を醸し出すチューバソロ、そして終盤ではもはやほとんどアドリブに近いドラム無双など、聞き所が満載と強烈な印象を残す。ちなみに曲名の≪夏≫は、部活の練習における熱気や蒸し暑い夏のけだるさなど表しているらしい。なお、「吹奏楽のためのスケルツォ第1番」は存在するが、≪春≫という副題は付いていない。
また、本曲はメシアンの「トゥランガリア交響曲」や水野修孝の現代音楽や、エマーソン・レイク&パーマーのプログレッシブ・ロックなどをインスパイアしているが、その他にも作曲者がある超有名なアニソンもインスパイアしていると公言した事から、ネットでも大いに話題を集めた。
全日本吹奏楽連盟会報182の記事の中で、「2007年の神前暁氏の制作による4人の女声のための作品を、自分の音楽によって翻訳したつもりである」という作曲者本人のコメントが載せられているが(別の文章では電波ソングとも表記されている)、この曲こそらき☆すたのオープニングテーマ「もってけ!セーラーふく」ではないか?という声が上がり、どれだけ再現しているのかという検証動画まで作られるようになった。こうした経緯もあり「もってけ!セーラーふく」に限らず、らき☆すたのキャラソンやBGMを吹奏楽にアレンジした動画にもこのタグが付けられている。
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関連項目
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