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呂明賜(ル・ミンス、ろ めいし)とは、元プロ野球選手である。
概要
OB | |
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呂明賜 Ro Ming-Soo |
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基本情報 | |
国籍 | 中華民国(台湾) |
出身地 | 高雄市 |
生年月日 | 1964年10月30日 |
身長 体重 |
178cm 97kg |
選手情報 | |
投球・打撃 | 右投右打 |
守備位置 | 外野手、捕手 |
プロ入り | 1988年 |
引退 | 2000年 |
経歴 | |
選手歴 監督・コーチ歴 | |
プロ野球選手テンプレート |
アマチュア時代に通算112本塁打を放ち、台湾代表の4番打者として活躍。大学3年時にホームラン競争で100球中52球をスタンドに運ぶなど桁外れのパワーに注目が集まり、「台湾球界最高傑作」の呼び声もあった。
1988年、台湾の英雄である王貞治が指揮を執る読売ジャイアンツにドラフト外で入団。兵役を逃れるため「体重が100kg以上なら免除」という特例を活かし、一時的に体重を100kg以上に増やして兵役を逃れての入団であった。
当時は外国人枠が2枠までであり、チームにビル・ガリクソンとウォーレン・クロマティという元メジャーリーガーがレギュラーとして活躍していたことから初年度は二軍スタート。
だが、6月にクロマティが死球を受けた影響で骨折し、シーズン絶望の負傷を負ったことで一軍昇格のチャンスを得る。6月14日のヤクルトスワローズ戦、6番ライトでスタメン出場すると、初打席でレフト上段に特大の本塁打を放つ鮮烈なデビューを飾ると、9試合で7本塁打を放つ大暴れ。この活躍で一躍人気者となり同年のフレッシュオールスターとオールスターゲーム両方に出場するなど前年のボブ・ホーナーのようなブームを巻き起こした。
その後は内角に弱点があることが露呈し勢いは落ちたものの、79試合出場で打率.255、16本塁打、40打点をマークし、クロマティ不在の穴を埋めた。
以降はクロマティが復帰したことに加え、オフから取り組んでいた打撃フォーム改造に失敗、チームの方針や指導法が合わないなど様々な要素から二軍暮らし中心となり、1989年は18試合の出場にとどまり、1990年は7試合、1991年は9試合とチャンスを与えられず、本塁打も1989年の2本塁打を最後に記録していない。なお、二軍では1989年は打率.333、15本、57打点、1990年は打率.323、10本、45打点、ファーム日本選手権MVPと打ちまくっていた。1991年シーズン終了後、巨人を退団。
初年度の1992年から持ち前の長打力を武器にチームの中軸として活躍し、1996年には打率.339、16本塁打、66打点と活躍。しかいs,1997年、台湾プロ野球界の内部分裂に巻き込まれ、新たに誕生した台湾大聯盟の高屏生活雷公に入団し、中華職棒聯盟から永久追放処分を受けてしまう。移籍先でも打率3割台をコンスタントに記録するなどリーグを代表する選手として活躍。2000年、78試合で打率.301、4本塁打、29打点の成績を残し、同年限りで現役を引退。
引退後、高屏のコーチとして残ったが、2003年に台湾大聯盟と中華職棒聯盟が合併したことでしばらく野球界で活動できなくなってしまったが、同年に聯盟に多額の寄付をしたことで復帰が認められた。以降は誠泰コブラズ、La Newベアーズ、興農ブルズなどでコーチとして活動。2012年に社会人野球の台北市成棒隊の監督に就任し、2013年には台湾代表の監督に就任。2014年には仁川アジア大会で台湾代表を準優勝に導いている。
人物・エピソード
活躍は短期間だったものの、豪快なスイングとパワフルな打撃で日本球界に旋風を巻き起こした「アジアの大砲」。打席では「毎打席本塁打を狙っていた」という。一方で内角を弱点としていた。また、元々捕手でもあったことから強肩の選手でもあった。
そのインパクトのある活躍からブームとなり、ワイドショーで生い立ちが特集されたり、小学生向け雑誌「小学四年生」で「呂明賜のホームランゲーム」が付録として封入されたり、週刊ベースボールにて3号連続で表紙を飾る、ゴルゴ13の作者として有名な さいとうたかを 氏作の漫画「呂明賜がゆく」が週刊誌に連載されるなど、フィーバーを巻き起こした。
初年度につけた背番号「97」は入団時の体重が由来と言われている。
通算成績
打撃成績
通算:13年 | 試合 | 打席 | 打数 | 得点 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 犠打 | 犠飛 | 四球 | 死球 | 三振 | 併殺打 | 打率 | 出塁率 |
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NPB:4年 | 113 | 387 | 342 | 41 | 89 | 18 | 49 | 6 | 4 | 3 | 36 | 2 | 57 | 12 | .260 | .332 |
台湾[1]:9年 | 695 | 2864 | 2555 | 380 | 757 | 63 | 347 | 42 | 11 | 20 | 268 | 10 | 262 | 62 | .296 | .441 |
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関連項目
脚注
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