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周東佑京（しゅうとう うきょう、1996年2月10日-）とは、群馬県出身のプロ野球選手（内野手、外野手）である。現在は福岡ソフトバンクホークスに所属。
概要
| 福岡ソフトバンクホークス #23 | |
|---|---|
| 周東佑京 | |
| 基本情報 | |
| 国籍 |  日本 |
| 出身地 | 群馬県太田市 |
| 生年月日 | 1996年2月10日 |
| 身長 体重 |
180cm 71kg |
| 選手情報 | |
| 投球･打撃 | 右投左打 |
| 守備位置 | 内野手、外野手 |
| プロ入り | 2017年育成ドラフト2位 |
| 経歴 | |
| 国際大会 | |
| 代表チーム | 日本 |
| ﾌﾟﾚﾐｱ12 | 2019 |
| プロ野球選手テンプレート | |
小学校から野球を始め、東農大二高では3年夏の県大会決勝まで勝ち進むが、高橋光成を擁する前橋育英高校に敗れ、甲子園出場はならなかった。
北海道網走市にキャンパスがある東京農業大学生物産業学部に進み、硬式野球部では1年からレギュラーとなる。外野手、三塁手、遊撃手などを守り、4年春には遊撃手としてリーグMVPを獲得。大学通算40盗塁（自称）だとか。
2017年のドラフト会議で、福岡ソフトバンクホークスから育成2位指名を受けて入団。背番号121。
ソフトバンク時代
2018年（1年目）は育成ルーキーながら開幕から二軍入り。内野手登録だったが主に外野を守り、レギュラーを獲得。フレッシュオールスターでは2安打を放ち優秀選手賞を受賞した。最終的に90試合に出場、打率.233ながら27盗塁を挙げ、ウエスタンリーグ盗塁王を獲得した。オフにはU-23代表に選ばれ、プエルトリコのウィンターリーグにも派遣される。
2019年はキャンプからその快足をアピールし、オープン戦では僅か1安打だったが、俊足が評価され開幕直前の3月26日に川原弘之と共に支配下登録された。背番号は前年まで城所龍磨のつけていた23。
開幕一軍は逃したが、ジュリスベル・グラシアルの故障ですぐに一軍昇格。4月21日の埼玉西武ライオンズ戦で2番・レフトでプロ初スタメン出場すると、スクイズでプロ初打点を挙げ、さらに高木勇人からプロ初安打・初本塁打となる3ランを放った。GWには2番でスタメン起用され、4試合で6盗塁をマーク。その後は代走・守備要員に回り、代走の切り札として日本シリーズまで一軍に定着。102試合に出場し、チームトップ・リーグ5位の25盗塁を記録して日本一に貢献した。
日本シリーズ後にはなんと代走の切り札として第2回WBSCプレミア12の日本代表（侍ジャパン）に招集される。スーパーラウンド初戦のオーストラリア戦では1点ビハインドの7回に吉田正尚の代走で登場し、二盗、三盗と決めて源田壮亮の二死からのセーフティバントの隙に同点のホームへ生還する神走塁を披露。通算で4盗塁をマークし大会盗塁王に輝き、優勝に貢献した。
2020年は開幕当初は前年同様の代走起用で盗塁も増えなかったが、7月末から1番・二塁手に定着。9月半ば以降は打撃の調子も上がり、盗塁も量産モードに入る。10月には月間23盗塁をマーク、「世界の盗塁王」福本豊（元阪急）が持っていた連続試合盗塁成功の日本記録「11」を更新し、更には1969年にMLBで記録された「12」（バート・キャンパネリス、元アスレチックス）をも超える「13試合連続盗塁成功」を達成、連続試合成功数の世界記録保持者となった。最終的に規定打席には届かなかったが、103試合で打率.270、育成出身選手史上最多の50盗塁を記録して最多盗塁のタイトルを獲得。育成出身選手初の打撃タイトルホルダーとなった。規定未到達での盗塁王は史上11人目（パでは3人目）、規定未到達で50盗塁はパ・リーグ初。
2021年は開幕から1番・二塁でスタメン起用されたが、打撃不振に陥る。5月下旬からはスタメン落ちして代走守備要員に回ったが、代走で牽制死しベンチで顔面蒼白になるなど武器の走塁でも生彩を欠き、元々の豆腐メンタルのせいか完全な悪循環に陥った。そのまま6月に二軍戦で右手人差し指を骨折し戦線離脱。後半戦から一軍復帰したが、今度は右肩の不調で8月末に抹消されシーズン終了。リーグ5位の21盗塁を記録したが、70試合の出場、打率.201に留まった。オフに右肩を手術した。
2022年は手術の影響で出遅れ、5月25日に一軍昇格。しばらく打率が4割を超えるなど打撃好調で、外野もしくは三塁でのスタメン起用が中心となり、6月7日の阪神戦で通算100盗塁を達成。6月18日の楽天戦では本人曰く「人生初」のサヨナラ本塁打を放った。8月に新型コロナ陽性で抹消もあったが、閉幕まで基本的にレギュラーとして起用され、打率は最終的に.267に落ち着いたが、サヨナラ2本を含む自己最多の5本塁打、リーグ2位の22盗塁を記録した。
2023年は第5回WBCの日本代表（侍ジャパン）に選出。代走要員として起用され、準決勝のメキシコ戦では村上宗隆のセンターオーバーで一塁からサヨナラのホームを踏み、二塁走者の大谷翔平に追いつきそうになる俊足ぶりが改めてSNSなどで大きく話題になった。
シーズンでは114試合の出場で36盗塁を記録し、3年ぶりに最多盗塁のタイトルを獲得した。9月には打率.330、12盗塁と活躍し、育成野手史上初の月間MVPを受賞している。
2024年は初めて規定打席に到達。123試合の出場で打率.269、2本塁打、26打点、41盗塁だった。2年連続で最多盗塁のタイトルを獲得し、4年ぶりのリーグ優勝に貢献した。オフにベストナインとゴールデングラブ賞を受賞した。
プレースタイル・人物
最大の武器は50メートル5秒7、一塁到達は2021年に3秒5を記録したことがある稀代の快足。本多雄一曰く「スピードはプロでトップレベル」。ごく普通のバントを内野安打にしたり、塁間に挟まれても相手の内野手が追いつけないレベルのスピードを誇る。三盗も得意。
そのあまりの脚の速さから、Twitterのホークスファンの間では「#周東は一塁でも得点圏」のハッシュタグが使われ、トレンド入りすることも。
快足になったのは、本人曰く子供の頃から山で野ウサギを追いかけ回していたからとかなんとか。親戚（父のいとこ）には110メートルハードル走の元日本記録保持者でバルセロナ五輪にも出場経験のある岩崎利彦がいる。
2019年の日本シリーズ優勝後のビールかけで、競馬好きの柳田悠岐に「アーモンドアイより速い」と言われ、競馬に興味が無かったため「誰か分かんない」と困惑していた。
しかしこの発言がきっかけで競馬に興味を持ち、2022年オフには福岡ローカル番組で競馬ファンとして親友の甲斐野央（競馬初心者）と有馬記念の話をするコーナーを任されるまでになっていた。
大学時代の本職は遊撃・三塁で、プロでも内野手登録だが、プロ入り後2年目までは外野（左翼・右翼）での出場が大半だった。3年目の2020年は主に二塁でレギュラーを獲得したが、内野守備は快足を活かしたファインプレーも多いものの派手なエラーも多く（12失策はリーグ最多）、良くも悪くも荒削り。
性格はかなりの豆腐メンタルらしく、学生時代から「能力の割に自分に対する見積もりが低い」という事を当時のスカウト担当からも指摘されていた他、プロ入り後も1試合で2度のエラーをした為に試合中にもかかわらずベンチで号泣してしまうという事もあった。2020年のシーズン序盤ほとんど走らなかったのも、紅白戦で甲斐拓也に盗塁を刺されて自信を失っていたからだとかなんとか。
2020年に広島出身の一般女性と結婚したことを発表している。
成績
年度別打撃成績
| 年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2019年 | ｿﾌﾄﾊﾞﾝｸ | 102 | 114 | 102 | 39 | 20 | 3 | 2 | 1 | 6 | 25 | 10 | 0 | 2 | 0 | 27 | 1 | .196 | .212 |
| 2020年 | 103 | 346 | 307 | 48 | 83 | 8 | 7 | 1 | 27 | 50 | 11 | 2 | 24 | 2 | 79 | 2 | .270 | .325 | |
| 2021年 | 70 | 188 | 169 | 24 | 34 | 1 | 0 | 3 | 5 | 21 | 6 | 0 | 12 | 1 | 49 | 1 | .201 | .258 | |
| 2022年 | 80 | 318 | 288 | 48 | 77 | 5 | 4 | 5 | 15 | 22 | 3 | 2 | 22 | 3 | 56 | 4 | .267 | .324 | |
| 2023年 | 114 | 268 | 237 | 52 | 57 | 5 | 1 | 2 | 17 | 36 | 7 | 1 | 20 | 3 | 56 | 3 | .241 | .307 | |
| 2024年 | 124 | 477 | 428 | 63 | 115 | 15 | 5 | 2 | 26 | 41 | 10 | 3 | 26 | 10 | 90 | 4 | .269 | .323 | |
| NPB：6年 | 592 | 1711 | 1531 | 274 | 386 | 37 | 19 | 14 | 96 | 195 | 47 | 8 | 146 | 19 | 357 | 15 | .252 | .307 | |
国際大会での打撃成績
| 年度 | 代表 | 大会 | 試合 | 打席 | 打数 | 得点 | 安打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 犠打 | 犠飛 | 四球 | 死球 | 三振 | 併殺打 | 打率 | 出塁率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2019年 | 日本 | ﾌﾟﾚﾐｱ12 | 7 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .--- | .--- |
| 2023年 | WBC | 5 | 1 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | .000 | .000 |
通算守備成績
| 機構 | 守備位置 | 試合 | 刺殺 | 補殺 | 失策 | 併殺 | 守備率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| NPB | 二塁手 | 131 | 221 | 288 | 13 | 64 | .975 |
| 三塁手 | 76 | 45 | 81 | 6 | 9 | .955 | |
| 遊撃手 | 25 | 29 | 67 | 4 | 14 | .960 | |
| 外野手 | 388 | 543 | 14 | 3 | 3 | .995 |
タイトル・表彰・その他
| タイトル | ||
|---|---|---|
| 最多盗塁 | 3回 | 2020年、2023年、2024年 |
| 表彰 | ||
| 月間MVP | 1回 | 2023年9月・10月 |
| ベストナイン | 1回 | 2024年 |
| ゴールデングラブ賞 | 1回 | 外野手：2024年 |
| その他 | ||
| 13試合連続盗塁 | 1回 | 2020年10月30日 |
| オールスターゲーム出場 | 1回 | 2024年 |
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