和歌山市駅とは、和歌山県和歌山市西蔵前にある南海電気鉄道管理の駅である。
概要
南海電鉄の和歌山方面のメインターミナル駅であり、南海本線の他、南海和歌山港線も発着する。また、本来は紀ノ川駅が起点である南海加太線も全列車が乗り入れている。南海電鉄の駅番号は、NK-45。
紀勢本線も乗り入れているが(路線としての終着駅)、JR西日本は改札業務などを全て委託しており、みどりの窓口も設置されていない。
1903年3月21日に南海鉄道(現在の南海電鉄)の駅として開業した。紀和鉄道の和歌山駅(現在の紀和駅)は1898年5月4日に開業しており、他地方にあるような国に駅名を奪われて「市駅」を名乗るようになったケースとは異なる。
それまでは1898年10月22日に開業した和歌山北口駅(現在の紀ノ川駅)が終着駅であったが、紀ノ川橋梁の完成により路線が延長された。紀和鉄道も路線を延伸してきており、開業時点から南海鉄道と紀和鉄道の二社が乗り入れる駅であった。
紀和鉄道は関西鉄道に買収された後、国有化され1909年10月12日に和歌山線となった。和歌山線のルート変更(現在の和歌山駅への乗り入れ)を経て1972年3月15日に紀和~和歌山市間が紀勢本線に編入され、今に至っている。
かつては和歌山市駅を経由して紀勢本線に乗り入れる南海電鉄難波駅発着の列車も運行されていた。
ちなみに、和歌山市駅から1kmほどは南海の所有であり、紀和鉄道時代から現在のJR西まで、この区間を南海から借り受けて営業している(所有者が分かれる区間はかつて国社分解点と呼ばれた)。
和歌山駅~和歌山市駅間と当駅発着のバス路線で、IC乗車券は使用できない。(それ以外の路線は使用可能)
設備
6階の茶色駅ビルである。前記の通り、改札業務などは南海電鉄に委託しており、みどりの窓口・みどりの券売機はない。
2017年に鉄筋7階のオフィスビルが完成し、改札が1階に移される。2020年頃までに現在の駅ビルの解体し、新築駅舎が完了する。[1]
駐輪場(自転車)料金は、エコステーション21(デイリーカナート前)は2時間無料・12時間毎に200円、東側に隣接する市営駐輪場は1日150円。
ホーム
2 | 紀勢本線 |
3 | 加太線 |
4 | 南海本線 |
5 | 南海本線・和歌山港線 |
6 | 南海本線 |
実際の駅構内では、南海本線を南海線、紀勢本線をJR線と案内・表記している。
利用可能路線
路線バス
和歌山バスの市内線・海南方面行きが大半を占める。それ以外の下記路線は近隣自治体から乗り入れている。
※上記路線で、橋本線以外は土日祝は全て運休となるので注意。
高速バス
昼行
夜行
隣の駅
南海電鉄
JR西日本
周辺施設
2011年8月31日、和歌山県唯一の高島屋が閉店。翌月、閉店後跡地にデイリーカナート(イズミヤ系スーパーマーケット)と100円ショップmeets.が開店した[2]。
関連動画
関連コミュニティー
関連リンク
関連項目
脚注
- *駅ビル改築で周辺の再活性化へ 南海和歌山市駅(和歌山新報・2015年05月19日18時配信)
- *和歌山経済新聞「南海和歌山市駅に「デイリーカナート」と100均「ミーツ」-高島屋跡地に」2014年09月26日配信
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