和金(ワキン)とは、金魚の品種である。全ての金魚の始まりといえる品種で、一般的に金魚といえばこの品種を指す。
概要
中国で晋の時代にフナの当然変異である赤い体色のヒブナ(緋鮒)が発見されたのが原点である。その後、ヒブナから突然変異で三つ尾や四つ尾といった開き尾の個体が現れて、これが和金となった。
日本には室町時代に渡来した。中国では単に「金魚」と呼ばれており、日本においても金魚と呼ばれていたが、江戸時代に日本に入ってきた琉金を始めとした様々な品種と区別するために、「和金」と呼ばれるようになった。
海外では金魚の基本形であることからコモンゴールドフィッシュ(Common goldfish)と呼ばれている。
金魚として最も原種であるフナに近い品種であるため丈夫であるため飼育は容易で、野生化した金魚の殆どが和金型の品種である。また、遊泳能力が高いため、他の品種を一緒にすると餌を横取りしたり、和金の攻撃から逃げられずに衰弱してしまう場合もある。
特徴
体長は大きい個体で20cmほどである。しかし環境によっては稀に50cmを超える大きさに成長する個体も存在する。体形はほぼヒブナと同じで尾びれが普通のフナ尾から三つ尾や四つ尾のものまである。体色は素赤や更紗であり、白の個体も存在する。
一般的に好まれるのは更紗で三つ尾の個体で高値で取引されやすい。素赤でフナ尾の個体はヒブナと大差なく、金魚すくいで見られる金魚は大体これである。また、生き餌などの用途で安売りされている。
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関連項目
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