唐津市とは、佐賀県北部にある、佐賀県第2の人口を誇る都市である。
概要
市の基本概要
市全体の人口は約126,500人で県内2位だが、面積は約487.47km2と、佐賀県内で一番面積が大きい自治体となっている。
現在の唐津市は玄海町以外の東松浦郡であった厳木町、相知町、鎮西町、呼子町、肥前町、浜玉町、北波多村、七山村と合併して2005年に誕生した(七山村は2006年に編入)[1]。そのため、市域が佐賀市と隣接していたり、伊万里市と隣接していたり、2010年の合併によって誕生した福岡県糸島市と隣接していたりと、結構主要都市が隣接している。
地形としては、北側は玄界灘(唐津湾)があり、唐津東港、唐津西港の2つの港がある。南部にいく程山が密集し、唐津市市街地のずっと南東には、佐賀県で3番目に高い山である天山がある。その他、唐津市を代表する山として、神社のある鏡山などがある。
唐津の歴史
唐津の歴史といえば戦国時代、豊臣秀吉が朝鮮出兵に向かう際、現在の唐津市鎮西町にある『名護屋城』が築城されたといった歴史がある。この名護屋城は後に『唐津城』が築城されると使われなくなり、現在は城跡のみが残っているだけである。その近くには『名護屋城博物館』があり、名護屋城の歴史などを学ぶ事が出来る。
『唐津城』は佐賀県に唯一主要の建物(模擬天守)が現存する城であり、明治維新まで『唐津藩』の拠点として使われていた。現在、本丸跡は舞鶴公園になっており、二の丸、三の丸付近は早稲田佐賀中学・高等学校が設立された。
唐津の祭り
唐津市の最大の祭りとして、『唐津くんち』がある。文化の日(11月3日)前後に行われる祭りで、色鮮やかで形状が特徴的な『曳山』が唐津の城下町を歩く祭りで、国の重要無形文化財に指定された。近年は佐賀インターナショナルバルーンフェスタと日程が重なっているため、佐賀と唐津でしばしば客の引き合いがある。
旧呼子町では毎年6月になると海岸線に大綱を置いて、『呼子大綱引き』を開催する。陸に『丘側』、海に『浜側』の住民らを並べ、勝った方が豊作か大漁かを願う一大イベントとなっている。
唐津の観光名所
- 唐津城・・・歴史などについては上述。本丸は舞鶴公園となっている。
- 虹の松原・・・唐津湾沿岸に広がる松原で、日本の三大松原の一つに指定されている。周辺は田園風景であったが、現在は住宅地となり、JR筑肥線が通っている。アカマツ、クロマツなど数種類のマツが約5kmに渡って植樹されている。近年はマツクイムシなどの被害に遭っているが、松原の美しさは今でも保たれている。
- 高島・宝当神社・・・唐津市から沖合3kmほど行った場所にある島。その島の『宝当神社』は近年、『宝くじが当たる神社』として、全国的な人気を誇っている。そのため、神社内に臨時の宝くじ売り場などが設けられている。
- 鏡山・・・鏡山山頂にある『鏡山神社』は、神功皇后の『朝鮮出兵戦勝祈願』から作られたとされる。また、展望台は唐津市の海側の風景を見ることができ、虹の松原や糸島市、唐津湾や高島などを望める。より天候が良い場合は福岡県の小呂島や長崎県の壱岐が見えることも。
- 佐里温泉・・・相知町にある温泉。近くには1万本のコスモスが毎年10月に咲き誇る。かつて『佐里コスモス遊園』が存在していたが、2005年に閉園した。
- 波戸岬・・・少年自然の家がある岬で、国民宿舎がある。周辺には海水浴場などもあり、夏~小学生の秋の遠足の時期にかけては賑わう。
- 旧呼子町・・・イカの水揚げで有名。町には朝市でイカが売られている。萬坊のいかしゅうまいはお土産として買っていく人も多い。イカを食べるなら呼子でゲソ!
唐津の土産品
- 唐津焼・・・佐賀県の焼き物の一つで、有田焼、伊万里焼と違う点は陶磁器ではなく、陶器ということ。土で作られるため、有田や伊万里のような色鮮やかな色は出せない。茶碗や湯呑などにどうぞ。
- 松露饅頭・・・CMでは宮田の松露饅頭(「唐津に来ています。」)や大原の松露饅頭が有名。『松露』とはマツに生えるキノコのことで、これに形が似ていることから『松露饅頭』という名が付いた。
- いかしゅうまい・・・呼子特産のイカを使ったしゅうまい。有名なものは『萬坊』のいかしゅうまいである。生モノであるため賞味期限は短いが、イカの味が利いて美味しい。
唐津の交通網
- 鉄道・・・JR筑肥線が唐津駅まで伸びており、西唐津駅まで乗り入れする。『筑肥東線』は福岡市営地下鉄空港線との相互乗り入れがある。その為、福岡方面に往来する人が多い。『筑肥西線』に関しては、西唐津駅から伊万里駅行の電車が、唐津線に関しては佐賀駅行の列車が運行されている。
- バス・・・昭和バスが福岡市内へ高速バスを運行しているが、高速バスの運営は厳しい状態にある。唐津大手口バスセンターより唐津市内各方面のバスが運行している。一応、昭和バスが佐賀方面への運行も行っている。
- 高速道路・・・西九州自動車道が唐津市街地の南側唐津ICまで延伸している。唐津~二丈までは無料区間。
- 一般道路・・・国道202号線、国道203号線、国道204号線、国道322号線などの国道がある。有料道路として、厳木多久道路がある。二条浜玉道路は2013年4月に無料化された。
- 航路・・・九州郵船フェリーが唐津東港から壱岐市の印通寺港までを結ぶフェリーを運航している。また、唐津市内の離島を結ぶ定期航路も唐津東港や呼子などを往復している。
その他
- 競艇場の一つ、『唐津競艇場』がある。GIレースは『全日本王者決定戦』のみ行われている。
- 唐津市が『ゆるキャラ』を作ろうと『唐ワンくん』という名の犬を作成したが、どう考えても彦根の猫のパクリとしか言われない。
- 唐津市の北側『鎮西町名護屋』には豊臣秀吉が朝鮮出兵のために築城したとされる『名護屋城』があったと猛プッシュだが、所詮『城跡』である。人ん家の庭にある『伊達政宗陣跡』や「ただ岩がゴロゴロしているだけ」の『徳川家康陣跡』。ほかにも韓流ブームにあやかりつつ自然の中(山や森)を歩くだけというシンプルにケチ臭いウォーキングイベント『オルレウォーク』など、もうないものねだりである。
関連動画
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関連項目
脚注
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