概要
少年画報社の青年漫画雑誌『ヤングキング』において、2014年から2016年まで連載され、同年から2023年まで第2部にあたる新章『外道の歌』が連載されていた。
「復讐屋」を名乗る主人公の2人が、犯罪を犯していながら十分な裁きを受けず反省もしない極悪な犯罪者たちに対し、 依頼を受けて被害者に代わり世にも恐ろしい復讐を遂げていく物語である。
作中における犯罪事件の大部分が、現実に起こった事件をモチーフにしているのも大きな特徴。そのために、現実における現代日本の刑法の甘さを暗に示し、警告しているような面もある。
主人公たちは相手が老若男女どのような人物であろうと依頼を断行し復讐を行うため、その内容の過激さから自主規制団体が少年・治安対策本部に審議を要請したことにより「不健全図書」に指定されたが、それとは裏腹に電子書籍の配信サイトによるバナー広告から注目が集まり、読者からは「現代版の必殺仕事人」などと言った絶賛の声が上がっている。
そうして単行本・電子版の双方で好調なセールスを記録し、電子書籍の大手配信サイト『ハンディコミック』では2016年の年間ランキングで1位を獲得。2023年4月時点でシリーズの単行本と電子書籍の累計発行部数は580万部を突破する大ヒット作となっている。
2024年、DMM TVによって実写ドラマ化が決定した。カモ役は窪塚洋介、トラ役は亀梨和也が務める。
登場人物
- 鴨ノ目 武(かものめ たけし)
- 本作の主人公。通称「カモ」。表向きは古本屋『カモメ古書店』を営み、裏では犯罪被害者や遺族から依頼を受け、彼らに代わり加害者たちに制裁を加える『復讐屋』を行っている。坊主頭でサングラスをかけ、額に一文字の傷跡があり、「~だねぇ」といった独特な語尾を付けて喋る。無口で無愛想な性格で、犯罪者たちには一切の慈悲が無く、例え相手が未成年や女性など誰であっても、冷徹に過激な拷問にかけ多くは殺害する。一見すると冷酷非情で外見も相まって恐い印象を与えるが、依頼人や被害者遺族を気遣ったり、自身と同じ道を歩ませないよう忠告するなど、不器用ながら人情がある面もある。
- 島田 虎信(しまだ とらのぶ)
- もう1人の主人公。自称カモの相棒。通称「トラ」。普段はカモの営む『カモメ古書店』に居候している。セミロングの髪型で、背中から肩にかけて刺青があり、関西弁を話す。 性格はカモとは逆に正義感に溢れる真っ直ぐな熱血漢で、悪人を憎む心は人一倍強く、それ故に依頼人に感情移入するあまり標的をすぐに殺そうとすることもある。反面カモとは違い非情に徹しきれない面もあり、方針の違いから彼と衝突することもしばしばある。高い身体能力と卓越した格闘術を持ち、その腕っぷしを生かして主に標的の捕縛の役目を担っている。武器の扱いにも長け、腕には鉤爪を仕込んでいる。
実写映画
2019年には白石晃士監督による実写映画が公開予定だったが、カモ役の新井浩文がよりによって強制性交容疑で逮捕されたため、ほどなくしてお蔵入りとなってしまった。もう二度と公開できないねえ
関連静画
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関連項目
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