嘉風雅継(よしかぜ まさつぐ)とは、現役の大相撲力士である。
人物
1982年3月19日生まれ、大分県佐伯市出身。本名は大西雅継(おおにし まさつぐ)。小学校4年次に地元に巡業のため訪れていた若花田(のちの横綱3代目若乃花)の胸を借りたことをきっかけに地元のクラブに入って本格的な稽古を始めた。日本体育大学時代は3年生にしてアマチュア最大の大会である全日本相撲選手権大会で優勝し、アマチュア横綱の栄誉に輝いたが、4年次には大きな個人タイトルは取れず、大学卒業を優先したため幕下付出の資格を失効してしまい、アマチュア横綱経験者では史上初めて、前相撲からスタートした。
入門後もアマチュア横綱経験者だけに未経験者など敵ではなく、12場所で幕内に昇進。当時史上2位、日本人に限れば最速での入幕記録だった(現在は史上5位、日本人だけで見ると2位)。しかし3年近くは幕内下位で低迷してしまい、入門前の実力から見れば満足できない成績が続いていた。ところが、地元九州で開催された2008年11月場所で突然変異をして、得意の突き押し相撲が冴えて11勝4敗で敢闘賞を受賞。続く2009年1月場所は上位総当りの番付になったが、初日にこの場所新大関だった日馬富士相手に、初顔合わせでいきなり勝利(日馬富士のほうは相当堪えたのか4連敗スタートとなった)。結局負け越したが、相撲ファンの間での知名度は一気に上がった。
2009年以降は上位と対戦する番付になることも多かったが、2012年3月場所を負傷のため途中休場して番付を大きく下げて以降は、上位との対戦が減ってしまった。2013年9月場所では常幸龍(現在の入幕最速記録保持者)に投げられた際に右手を骨折して途中休場。しかし、この後2度目の突然変異を遂げることになる。
地元開催だった休場明けの11月場所をなんとか勝ち越すと、翌2014年1月場所でひさびさの2桁勝利。続く3月場所では2年ぶりの上位総当りとなったが、大関稀勢の里を撃破して最終的に2場所連続の2桁白星と3度目の敢闘賞受賞が決定。史上5位の高齢で新三役を果たして小結になった。この頃、相撲に対する熱意が増し、やる気がどんどん沸いてきて2度目の突然変異を遂げることになった。この場所は初日早々横綱日馬富士を撃破するなど殊勲の星も挙げたものの、惜しくも負け越し。平幕に下がった7月場所では日馬富士を再び撃破。平幕の地位で横綱を破ったため初金星となり、史上最高齢での初金星記録となったが、わずか5日後に同部屋の豪風が日馬富士から初金星を挙げて記録を更新したため、非常に短命な記録となってしまった。翌場所は鶴竜から金星を獲得している。なおこの場所も横綱日馬富士から白星を挙げて3場所連続撃破になったが、これは横綱の反則負けであり、金星は認められなかった。しかも立合いの当たりが日馬富士の右目を強襲し横綱は翌日から休場を余儀なくされることとなった。
嘉風は、土俵上で妙な事件によく巻き込まれる。1度目の事件は2009年3月場所、巨漢山本山と対戦して後ろに回った際に、廻しを掴んだら山本山の廻しが思った以上にゆるくて尻の割れ目が露出してしまった。山本山はこの事件の影響で力が出なくなり、この取組に負けた。2度目の事件は2013年9月場所、常幸龍と対戦して小手投げを打たれた際に足が行司の木村晃之助と接触して行司が転倒してしまった。しかも嘉風はこの取組で骨折して休場を余儀なくされているので、笑い話では済まなくなってしまった。3度目の事件は2014年1月場所、土俵下で次の一番に備えて控えていたら、土俵上で時天空と取組中の佐田の富士の廻しの結び目が緩み、2度も取組が中断。見るに見かねた審判が嘉風に締め直しを手伝うよう命じたが、行司の木村晃之助はこの申し出を拒否したため、土俵に上がっていた嘉風はすごすごと控えに下がっていった。なお、この日の自身の取組には勝った。
超会議場所トーナメント戦の成績
ニコニコ超会議で行われた大相撲春巡業のワンデイトーナメント大会の結果をここに記す。
大相撲超会議場所
ニコニコ超会議3で開催された。当時の番付は東前頭4枚目(2014年3月場所)。直前の3月場所では10勝5敗で敢闘賞を受賞し、翌場所の小結昇進も既に発表されている。
回 | 勝敗 | 決まり手 | 対戦相手 |
---|---|---|---|
1回戦 | シード | ||
2回戦 | ○ | 送り出し | 東前頭11枚目 大砂嵐 |
3回戦 | ● | 押し出し | 西前頭6枚目 豪風 |
準々決勝 | |||
準決勝 | |||
決勝 |
3回戦で対戦した豪風は同じ尾車部屋所属の兄弟子だが、本場所では同じ部屋同士の取組は組まれないため、トーナメント戦ならではの対戦だった。
大相撲超会議場所2015
ニコニコ超会議2015で開催された。当時の番付は東前頭9枚目(2015年3月場所)。
回 | 勝敗 | 決まり手 | 対戦相手 |
---|---|---|---|
1回戦 | ○ | 寄り切り | 西関脇 隠岐の海 |
2回戦 | ● | 寄り切り | 西横綱 日馬富士 |
準々決勝 | |||
準決勝 | |||
決勝 |
大相撲超会議場所2017
ニコニコ超会議2017で開催された。当時の番付は東前頭4枚目(2017年3月場所)。平幕の地位ながら、ユーザー投票によって出場が決まった超大相撲トーナメントでは、自身が優勝した場合の賞金100万円の使い道について、会場の観客に還元すると発言していたが・・・
取組 | 勝敗 | 決まり手 | 対戦相手 |
---|---|---|---|
DAY1 幕内取組 | ● | 押し出し | 東前頭6枚目 千代の国 |
DAY2 幕内取組 | 超大相撲トーナメント出場(下表参照) |
回 | 勝敗 | 決まり手 | 対戦相手 |
---|---|---|---|
1回戦 | ● | 押し出し | 東前頭13枚目 貴景勝 |
2回戦 | |||
準決勝 | |||
決勝 |
関連動画
関連商品
関連生放送
関連項目
- 0
- 0pt