嘘喰い(うそぐい)とは、週刊ヤングジャンプにて連載された漫画。作者は迫稔雄。
コミックスは2018年現在、49巻販売中。
VOMICも配信中。
多彩なギャンブルとそれを成立させる暴力をテーマとしたギャンブル漫画。名前に「一」が多いのも特徴。
あの荒木飛呂彦も絶賛している。
概要
ギャンブルに嵌り遊ぶ金欲しさに闇金に手を出し、取立てに追われる青年「梶 隆臣」は偶然出会った謎のギャンブラー「斑目 貘」に救われ、賭博組織「倶楽部賭郎」を中心とした嘘と真実が入り混じり金と暴力が支配する賭博の世界に足を踏み入れていく。
登場人物
嘘喰いの登場人物一覧を参照
ストーリー
注意:ネタバレはできるだけ反転すれば見えるようにしています。
ほとんどがやってみようと思えるレベルのゲームではないです。
廃ビル脱出勝負
ルール
挑戦者は金を受け取り廃ビルからの脱出を試みる。ビルの所有者は罠などのあらゆる手を使い挑戦者を抹殺する。生きて脱出に成功すれば挑戦者の勝ちとなる。
セブンポーカー
ルール
手札の一部を公開して行うスタッドポーカーを使用。互いの持ち金が無くなるまで勝負。
賭けの際に借金しても構わないが借金して敗北した場合、倶楽部賭郎によって成人男性1人あたり200万円という闇レートで厳密に取り立てられる。
また、発覚しないイカサマについて賭郎は一切の関与をしない。
ハングマン(絞首刑)
ルール
- 0~9までのカード×2と1~5の描かれたジョーカーを1枚使った計211枚の変則ババ抜き。
- ジョーカーの数字は毎回ランダム。
- 先攻と後攻を決定し、先攻には11枚、後攻には10枚のカードを配りババ抜きを行う。
- 手元にジョーカーが残った者が敗者となり、残ったジョーカーに描かれた数字の数だけ絞首台を組み立てる。
- 以降ババ抜きを繰り返し、敗者のジョーカーの合計が11になれば絞首を執行しゲーム終了。
この勝負中の一切の暴力行為は禁止、対戦者に発覚しないイカサマに関して賭郎は関与せず
また対戦者以外のゲームへの関与・助言は認めない。
迷宮(ラビリンス)
ルール
- 6×6の方眼紙と筆記具を用意し、各々好きな場所をスタート(入)とゴール(出)として決める。
- 方眼紙に最大20本の壁を書いて迷宮を作る。
注意:出入り口を完全に囲む壁等、迷宮として成立しない壁を設置した場合ルール違反となる。 - 作成後、互いの対戦相手に自分の(入)と(出)の場所だけを伝える。
- 先攻と後攻を決め、先攻は壁に当たらないように迷宮の攻略を開始する。
壁に当たった場合はその場に留まってターン交代となる。 - 以上を繰り返し相手の決めた(出)に先に到着した者が勝利。
この勝負での立会人はどちらの専属でもない立会人となっている。
また勝負中の一切の暴力行為を禁止。
アクシデントに対する明白な取り決めは事前に決めておく事。(迷宮の作り直し等)
迷宮のミノタウロス
ルール
この勝負での立会人は誰の専属でもない立会人となっている。
Mタイム以外の暴力行為を禁止。賭郎への接触の禁止。(衣類を含む)
携帯等の通信機器の持込を禁止。(禁止されているのはあくまで持ち込みだけ)
ルール違反をしたものは敗北もしくはその場で立会人による粛清。
ゲームの概要
- 紙と同様に6×6の36部屋を使用。
- 各部屋全て4方向に扉が設置。壁に接している扉はダミーであり開くことはない。
- 全ての扉には鍵穴や違いは無く、扉のロックは管理室で行われる。
- 全ての部屋の天井のカメラとプレイヤーに支給されたインカムによって管理室から監視を行う。
- 最も早く迷宮を解きゴールにたどり着いた人間が勝利。
- 悪質なルール違反は立会人による粛清。
全ての部屋には水を貯めるためのパイプが通っている。
立会人によって提案された追加ルール
- プレイヤーは4名
- 迷宮は立会人(門倉)が4人分全て作成。
- スタートの順番はプレイヤー4人が目隠ししてじゃんけん。
- それぞれのスタート地点はランダム、相手の位置も順番も分からない。
- ターン制でありロックされた扉にぶつかるまで進める。扉の選択は5分以内。
- 一部屋進むごとに1MP(M=ミノタウロス P=ポイント)を獲得。
- プレイヤー同士が同じ部屋で鉢合わせした場合、両者はそれまでに貯めたMPから使用するMPを提示する。
- 双方が提示をした結果MPを多く提示した方が勝利、Mタイムに突入。
- MP提示の勝ち負けに関わらず使用したMPは失われる。
- 他プレイヤーの所持MP、使用MPを立会人が教えることは無い。
- 「迷路はある法則に基づいて作成されている。」がヒント。
「十字は一つ」「全ての部屋を最短で通る」迷宮ゲーム「Black」を基にしている。
Mタイムとは
勝者には30秒のMタイムが与えられ、敗者を30秒間好きなだけボコボコにできる権利を持つ。何もしないという選択肢もアリだが敗者は避ける・逃げる・守る以外の反撃などのあらゆる攻撃が一切許されない。
なお同等のMPを双方が提示した場合、Mタイムの30秒間は純粋な決闘となる。Mタイム終了後敗者は1ターン休みとなり、敗者のターンだった場合敗者はその部屋でストップして次回も一回休み。(同MP提示の場合は双方の休みといったペナルティは無い)
場合によっては3人もしくは全員が同室する可能性もあるが、その際は全員がMP提示。
敗者が死亡した場合には敗者の所持していたMPは全て勝者の手に渡る。
珈琲手挽き勝負
ルール
より旨い珈琲を淹れたほうが勝利。敗者は勝者の言うことを一つ聞く。
変則ポーカー
ルール
- カードを全て表向きにして全てが見える状態で先攻と後攻を決定。
- そこから順にまとめて5枚を取り出してポーカー開始。
- チェンジは一度のみ。チェンジの使用は自由。ただし先攻の捨てたカードは使用不可。
- カードの優劣は役と数字の強さのみ。柄と色は無関係。
- 引き分けの場合も挑戦者が敗北となる。
勝負には賭郎立会人が立ち会う。先攻も立会人のコイントスによって決定。
ファラリスの雄牛
ルール
- プレイヤーは一つの時計を使って時間当て勝負を行う。
- ゲームの順番を決め、先攻は時計のストップウォッチでの計測を合図と共に開始。
- 自分の好きなタイミングで合図と共に計測をストップ。(ただし上限は10分)
- 後攻は自身の体内時計でその時間を言い当てる。
- 正解タイムと予想タイムの誤差がストックとなり後攻に交代。
- 後攻は正解タイムを先攻の正解タイム+20秒以上に設定しなくてはならない。
(つまり上限が先攻の正解タイム+10分となる。) - 先攻と後攻が終了した時点で1ターン終了。その際の互いの誤差を合計誤差とし、誤差の少なかったほうが罰ゲームの実行権を持つ。
- 実行権を行使しなかった場合はストックを次ターンへ持ち越すが、権利は全ターンを通じて最も誤差が少なかったプレイヤーが所持する。
- ピタリ言い当てれば無条件で実行権を得ることができる。複数がピタリならば自動的に繰越。
この勝負に賭郎は関与しないが、無法な暴力などで相手を死に至らしめる行為は認められない。同様にプレイ最中のプレイヤーの行為を故意に妨げることを厳禁とする。
実行権
誤差によってストックされたタイムの数だけ一番誤差の大きかった敗者がファラリスの雄牛の体内で焼かれるというもの。ストックが1分なら1分間、30分なら30分間牛の中で焼かれ続ける。
ファラリスの雄牛とは古代の拷問道具。詳しくは記事参照。→ファラリスの雄牛
変則ニム
ルール
- マッチ等を用いる通常のニム(日本では三山崩し)の変則バージョン。
- ビルの中で1・2・3階のフロアに分けられた鍵を回し、最後の鍵を回してロックを解除し部屋に辿り着ければ挑戦者の勝利。
- 1階の鍵数以外はゲームが開始し、2・3階に到着するまで分からない。
- 鍵を幾つ回すのも挑戦者の自由だが一度に回せるのは一つのフロアのみ。
- 挑戦者が鍵を回した後、最後の部屋の主が残りの鍵を回す。
マキャベリストゲーム
ルール
A | B | C | D | E | F |
☝ |
- ゲーム参加者達は主催の進行を超えてパネルを開く順番を操作し、暴くアルファベットを変える事ができる。
- ☝の止まったアルファベットの闇が暴かれ、二度目でその闇は完全に明かされる。(例:一度目は犯行内容、二度目は犯人の顔と名前)つまり自分のアルファベットに二度☝が止まると負け。
- 参加者には誰がどのアルファベットなのかを知らされておらず、一度目の闇が暴かれると同時に本人だけが自分だと分かる。
- 参加者には各自10枚づつ「マキャベリカード」が用意され、カードを用いて☝を動かすことができる。ただし動かせるのはカードを一番多く用いた参加者と二番目に多く用いた参加者とのカード差だけである。
- 上位が同数の場合、移動は無くその場のアルファベットが開かれる。
- 完全に暴かれた(二度止まった)アルファベットには移動できず除外して移動する。
- 端に来た☝は折り返して移動。例
A B C D E F × ☝ → ← ☝ - ☝を移動させるチャンスはアルファベットが一つ開く度に行われる。
- カードの使用は他の参加者に見えないように用意されたボックスの中で落とす仕組み。
- カードを使用しなかった者は自動的に1枚使用とする。カードを使わずに持っていたとしても以後その1枚は使用不可となる。ただし手持ちが0の場合は1枚使用にはならない。
- 二度闇を暴かれた参加者はゲーム参加不可。カード使用もできないが未使用のカードについては以後ゲーム内にての使用を有効とする。
- カードの譲渡、売買、破棄は認められる。ただし暴力行為は厳禁。
- カードは個別認識可能な非接触型ICカードを使用する。これによりカードを破損後にボックス内に投下しても1枚として認識されない。
マキャベリとは
イタリア・ルネサンス期の思想家。目的の為には手段を選ばぬ考え「マキャベリズム」を提唱したと言われている。
業の櫓
ゲームは帝国タワー(巨大電波塔)を占拠して行う。
最上階にて口座の権利を獲得した者が勝利。
事前準備
- 通信機器及び武器の没収。
- 賞金が入金されている匿名口座のパスワード設定スタンバイ。
- ギャンブル参加者全員の網膜パターンのスキャン(チーム戦なので仲間の分も)。
- 用意されたボックスの中にある10個の珠の内、相手に見えないように1個以上を取り出す。
- 2名が取り出した珠の合計をパスワードの最後の2桁として入力、登録。
ルール
- 最上階にて2桁の正解パスワードでログイン、口座の権利を獲得した者が勝利。
- 口座への入力は一人1回、3回失敗でパスワードは無効となり賞金は賭郎の総取り。
- パスワード入力前には網膜認証が必要。
- パスワードは2名が取り出した珠の合計、02~20のどれかとなる。
- パスワード入力端末の破壊等は禁止。
- 互いの珠数を絞り込むため、別途「ドティの部屋」にてゲームを行うことができる。
- 1階、電波送信機室、ドティの部屋では暴力行為を禁止する。
血の教誨師ドティの部屋
業の櫓にてパスワードを絞り込むために別途用意されたギャンブル補助施設。
もちろん使用せず暴力のみで相手の珠を絞り込むことも可能。
事前準備
ルール
- このゲームはあくまで補助的なものである。このゲームに勝利=業の櫓勝利には繋がらない。
- 内部は賭郎、及び賭郎に選ばれた人主のみが監視できる。
- 左右の扉から入場し、区切りの前で向き合う。
- 先攻後攻はじゃんけんで決める。相手が外せば交代のターン制。
- 相手の珠数を予想し、中央のタッチパネルの02~20をタッチして決定を押す。
- ありえない数字(自分が10個持っているのに合計3個等)を答えるのは反則。
- 双方が外した場合は何のペナルティも無く両者解放、もしくは2ターン目開始。
- 片方が正解した場合、勝者は開いた扉から解放。敗者は腕に装着した装置から入場料の「相手の血液600ml」が全て輸血されるまで扉は開かない。
- 回答に与えられる時間は各10分、超えた場合はペナルティで100mlの輸血。
- 挑戦者以外のパートナーは中の様子を見られないが外での行動は制限されない。
教誨師
死刑直前の死刑囚、受刑者に対して非を悔い改めさせるように教えさとす唯一の語り手。
異型全血輸血
このゲームにおいて双方の血液が別であった場合、相手の血液を輸血することは「異型全血輸血」となり非常に危険である。本来の医療で使われる輸血は「赤血球輸血」と呼ばれ赤血球・血小板・血漿がそれぞれ分離されて保存された後に輸血される。しかし「全血輸血」は一切の分離を行わず直接輸血するため「血漿」も同時に輸血される。輸血相手が「異型」であれば血漿中の抗体による赤血球の破壊、拒絶反応、全身の臓器へのダメージは免れず命に関わるケースが多い。
幅寄せゲーム
ルール
- 上段10マスと下段5マスの両端にコインを置き、対戦者が好きなだけ交互に動かす。
- 上段と下段は同時には動かせない。
○ → ← ● ○ → ← ●
- 自分のコインが両方動かせなくなった方が負け。
○ ●
← ← ○ ● ← ←
追加ルール
コインを自由に動かせる→選んだコーヒーフレッシュの容器裏側の番号と同じ数に変更。(2桁の場合、たとえば21は2か1を選べるようにどちらかを選べる。)
後日編集
関連動画
関連項目
外部リンク
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