四皇とは、ONE PIECEに登場する特定の海賊たちを指す言葉である。
概要
海に皇帝のごとく君臨することからこう呼ばれるようになった4人の大海賊。
「海軍本部」「王下七武海」と並ぶ、"偉大なる航路(グランドライン)"の三大勢力の一角に数えられる。
しかし『ひとつの勢力』と言っても、彼ら4人が徒党を組んでいるわけではなく、むしろ敵対さえしている。
彼らの動向は海軍や世界政府にとって最重要事項とも言え、四皇同士の接触はそれだけで「何が起こるかわからない」と最大級の警戒態勢が敷かれるほどである。
まして、武力衝突ともなると、それは「戦闘」ではなく「戦争」と表現される。
"偉大なる航路"の後半、"新世界"における彼らの影響力は強く、各地に自身の海賊旗を掲げた縄張りを持つ。また、海賊たちが新世界で生き残るには「四皇に挑み続けるか、その傘下に収まるかしかない」とも言われている。
武力だけでなく知略も備えているが、完全無欠ではなく、"実力の大きく離れていた輩の単純かつ面倒な策で、相手の行方を短時間見失う"・"自身の目の行き届かないところで、設備や船を破壊される"・"自身の慢心が災いして相手の技を真正面から受ける"などといった事態に見舞われることも稀にある。
なお、四皇と呼ばれてはいないが、ロックス海賊団壊滅以後暫くは、ゴール・D・ロジャー、"白ひげ"エドワード・ニューゲート、金獅子のシキ、シャーロット・リンリンが同じような立ち位置にあったと言われる。
そしてホールケーキアイランド編後、モンキー・D・ルフィが「5番目の海の皇帝」と新聞で報じられるようになった。そして、ワノ国での決戦後にさらなる四皇の入れ替えが起きる事となる。
四皇と呼ばれる人物
忍者海賊侍ミンク同盟がカイドウとビッグ・マムを倒した事により四皇の席が一気に二つ開き、第1053話のラスト2ページで新たなる顔ぶれが判明した。この時4人の懸賞金写真が新聞記事に使われていたのだが、その構図は巻二十五の表紙と完全に一致している(右上・シャンクス、左上・バギー、右下・ルフィ、左下・ティーチ)。果たしてこれも伏線だったのだろうか…?
- 赤髪のシャンクス
- 赤髪海賊団大頭・元ロジャー海賊団船員見習い。懸賞金40億4890万ベリー。
ルフィの目標ともいうべき人物であり、ルフィがフーシャ村を出港してから現在に至るまで一貫して四皇のポジションにいる唯一の人物。以前は四皇の中で一番の若輩者だったが、わずか二年で最古参となった事が時代のうねりの大きさを物語っている。 - "黒ひげ" マーシャル・D・ティーチ
- 黒ひげ海賊団提督・元王下七武海・元白ひげ海賊団2番隊隊員。懸賞金39億9600万ベリー。
自身の所属していた2番隊の隊長ポートガス・D・エースの身柄を世界政府に引き渡したことでマリンフォード頂上戦争の引き金を引き、嘗ての「オヤジ」である白ひげを殺してグラグラの実の能力を奪取し、前例の報告がない複数の悪魔の実を所有する存在となる。翌年白ひげ海賊団残党との間に勃発した落とし前戦争を制し、白ひげの縄張りを次々と占領して四皇の座に上り詰めた。
現在は「能力者狩り」で得た能力をシリュウを始めとした幹部に与え、元海軍本部大将クザンも黒ひげ海賊団に加えるなど能力者を次々と増やしている。 - "麦わらのルフィ"
- 麦わらの一味船長・麦わら大船団大頭。懸賞金30億ベリー。
ご存じ主人公モンキー・D・ルフィ。ホールケーキアイランドで起こした騒動によって5番目の海の皇帝と目されるほどにまで注目を集めていたことに加え、鬼ヶ島での決戦でカイドウを倒した事が決定打となり弱冠19歳で新たなる四皇の一人となった。 - 千両道化のバギー
- バギーズデリバリー座長→クロス・ギルド社長・元王下七武海・元ロジャー海賊団船員見習い。懸賞金31億8900万ベリー。
七武海制度廃止に伴って再び取り締まりの対象となり海軍の艦隊に包囲されていたが、ワノ国がカイドウおよびオロチの支配下を脱した頃にはいつの間にか四皇の一人となり、更に同じく元七武海であるサー・クロコダイルおよびジュラキュール・ミホークと共に海兵狩り組織「クロス・ギルド」を結成した。
……と世間には伝わっているが、実際の所クロス・ギルドの発案者はクロコダイルであり、ミホークを誘って設立する予定であった。その手始めにカライバリ島を訪れバギーに貸し付けていた金を取りたてるも、バギー曰く「食費が嵩む上に稼ぎ頭の巨人[1]が抜けてしまった」為すぐには返済できない状況だったので、借金のカタとしてバギーズデリバリーを吸収する形で立ち上げた…というのが事の真相である。
ところが世界政府はクロコダイルが借金取り立てのついでに邪魔な海軍艦隊を始末する様子を「クロコダイルがバギーの救援に駆け付けた」と勘違いし、バギーズデリバリー社員がバギーをど真ん中に配置した広告を世界中にばらまいた事で「バギーがクロコダイルとミホークを従えクロス・ギルドを立ち上げた」と解釈され、これまでの「経歴」も併せて新たなる四皇の一人に指定された。
事の真相を知るクロコダイルとミホークにとってはバギーは「クロス・ギルド代表および四皇の肩書は分不相応かつ腹立たしいが、敢えて四皇の威を利用して矢面に立たせ、不要と判断すればいつでも始末できる道化」という事である。
かつて四皇と呼ばれていた人物
- "白ひげ" エドワード・ニューゲート
- 白ひげ海賊団船長・元ロックス海賊団船員。生前の懸賞金50億4600万ベリー。
海賊王ゴール・D・ロジャーと互角に渡り合えるほどの実力者で、大海賊時代においては世界最強の男と称される時代を象徴する人物であった。マリンフォード頂上戦争で死亡したことにより、四皇から外れる。 - 百獣のカイドウ
- 百獣海賊団総督・元ロックス海賊団船員見習い。懸賞金46億1110万ベリー。
黒炭オロチと結託してワノ国を縄張りとして20年以上暴力で支配し、世界最大規模の海賊団を作り上げていた。「ひとつなぎの大秘宝」を手に入れるべくビッグ・マム海賊団と同盟を結ぶも、鬼ヶ島の決戦でルフィに敗北し、四皇の座から陥落。 - "ビッグ・マム" シャーロット・リンリン
- ビッグ・マム海賊団船長・トットランド女王・元ロックス海賊団船員。懸賞金43億8800万ベリー。
何十人もの子を持つ元四皇の紅一点で、大海賊時代以前からロジャーや白ひげと共に四皇に相当する立場にいたと言われている女傑。「ひとつなぎの大秘宝」を手に入れるべく百獣海賊団と同盟を結ぶも、鬼ヶ島の決戦でトラファルガー・ローとユースタス・キッドに敗れ、四皇の座から陥落。
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関連項目
脚注
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