- 国分・國分(こくぶん、こくぶ、くにわけなど)とは、平安時代に国衙、或いは国分寺が置かれた場所。またそれを指す地名。また、それを由来とする苗字。
- 国分(くにわけ)とは、戦国時代に行われた大名間の領土協定。
苗字
福島県郡山市付近に非常に集中しており、本宮市では3番目に多い苗字となっている。郡山市でも苗字軒数ベスト15入り。全国の国分さんの3分の1ほどが福島県に在している。
山形県尾花沢市、最上郡大蔵村付近にも多い。大蔵村ではベスト5入り。三重県亀山市、福岡県久留米市付近にも比較的多めに分布している。
各地の国分地名より多く国分氏が興った。下総国の国分氏が最も著名だと思われる。下総国の国分氏は下総国葛飾郡国分郷(現・千葉県市川市国分)発祥。桓武平氏千葉氏族であり、千葉常胤の5男・胤通が国分氏を称した。戦国時代には後北条氏に属した。
陸奥の国分氏は下総国分氏の国分胤通が陸奥国宮城郡国分荘(現・宮城県仙台市青葉区国分町)に領地を与えられた際、陸奥国に下向したものと伝わるが、藤原氏出自説など異説もある。戦国時代末期には伊達氏に従ったが、伊達政宗の不興を買い伊達家を追放された。
仙台藩士の国分氏は伊達氏の家臣であるが、陸奥国分氏とは別の一族と伝わり、藤原北家氏族で信濃国小県郡国分(現・長野県上田市国分)発祥という。建武期に出羽国置賜郡に移住したものといい、後に伊達氏に仕えた。
相模国にも国分氏があった。相模国高座郡国分(現・神奈川県海老名市)発祥。武蔵七党横山党海老名氏族という。
肥前国の国分氏は肥前国佐嘉郡国分寺(現・佐賀県佐賀市)発祥。龍造寺氏の一族という。
薩摩国の国分氏は惟宗氏執印氏の一族。薩摩国高城郡水引郷国分村(現・鹿児島県薩摩川内市)発祥。執印友久が国分寺留守職・天満宮別当職に任じられ、国分氏を称した。
曖昧さ回避
人名
実在の人物(国分)
こくぶん
- 国分恭介(競馬騎手 苗字の表記は正しくは國分 国分優作の双子の弟)
- 国分太一(タレント、歌手 「TOKIO」のメンバー)
- 国分盛顕(戦国武将)
- 国分優作(競馬騎手 苗字の表記は正しくは國分 国分恭介の双子の兄)
- 国分友里恵(歌手、作詞家)
こくぶ
実在の人物(國分)
こくぶん
こくぶ
地名
- 宮城県仙台市青葉区国分町
- 茨城県日立市国分町
- 茨城県土浦市国分町
- 千葉県市川市国分
- 千葉県館山市国分
- 福井県小浜市国分
- 長野県上田市国分
- 石川県七尾市国分町
- 三重県鈴鹿市国分町
- 滋賀県大津市国分
- 京都府宮津市国分
- 愛媛県今治市国分
- 大阪府大阪市天王寺区国分町
- 大阪府和泉市国分町
- 島根県浜田市国分町
- 高知県南国市国分
- 福岡県太宰府市国分
- 福岡県久留米市国分町
- 福岡県京都郡みやこ町国分
- 大分県大分市国分
- 長崎県長崎市国分町
- 鹿児島県霧島市国分・・・旧・国分市
その他
関連項目
- 0
- 0pt