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日本国：国道一覧 > 国道2号
国道2号とは、大阪府大阪市から福岡県北九州市へ至る一般国道である。
概要
- 起点：大阪市（北区梅田新道交差点＝国道1号・国道25号・国道176号終点、国道26号・国道163号・国道165号起点）
- 終点：北九州市（門司区老松公園前交差点＝国道3号・国道10号起点）
- 総距離：537km
- 通称:ニコク
近畿地方と九州地方を結ぶ国道。中国地方を縦貫する2つ国道のうち、本国道は山陽地方南部を経由している（もう1つの国道である国道9号は山陰地方を経由している）。
主に五畿七道の山陽道を踏襲したルートで、神戸市・岡山市・広島市などの都市部を経由する。山陽自動車道・山陽新幹線・山陽本線と並び、西日本の大動脈として機能している。全線を通して交通量が多い一方、バイパス建設や車線拡幅が追い付かず、渋滞が慢性化している区間も各所にみられる。
各府県ごとの概要
大阪府・兵庫県区間
- 起点は超高層ビルが林立する大阪市北区の梅田新道交差点で、国道1号の終点でもある。福島区の野田阪神前交差点で北西に進み、兵庫県へと向かう。
- 阪神間は市街地・住宅地が連続する平面交差区間であり、通過に時間の掛かる区間である。臨海部を通る国道43号、阪神高速3号神戸線などを利用するのも良いだろう。
- 神戸市では中央区の三宮周辺が全国でも有数の片側5車線区間となっている。臨海部には通過交通用に浜手バイパスが整備されており、ダブルデッキ構造で神戸港や高層ビル群を通過していくため、都会的な港町・神戸の風情を感じながら通過できる。
- 神戸市須磨区～明石市はバイパスが有料道路（第二神明道路）で、在来道のほとんどが片側1車線のため、こちらも通過に時間の掛かる区間である。
- 加古川バイパス～姫路バイパス～太子竜野バイパスは高速道路さながらの高規格バイパスであり、交通量が極めて多く、流れも非常に速い。車間距離が詰まりがちで追突事故が多発しており、運転には特に注意を要する。
- 在来道の加古川市街地と姫路市街地付近は大阪方面への一方通行道路となっていることから、岡山方面へは並行する県道・市道を通行することになる。
- たつの市を西進すると次第に車線・交通量共に減少し、岡山県境に向けて峠道となる。
第二神明道路
- 兵庫県神戸市須磨区月見山町～明石市魚住町清水の24．3kmを結ぶ国道2号の一般有料道路。
- 大阪方面は阪神高速3号神戸線に、岡山方面は加古川バイパスに直結する。
- 神戸市垂水区～西区の内陸部には更なるバイパスとして第二神明北線が部分開通している。
岡山県区間
- 備前市～瀬戸内市～岡山市東区は一部を除き対面通行の道が続く。この区間は県道の岡山ブルーラインがあり、国道2号の混雑時はこちらを通行した方が早い場合もある。
- 岡山市東区～倉敷市は岡山バイパス～玉島バイパスが整備されており、在来道は国道250号、県道162号、国道429号に移管された。
- 岡山バイパスは岡山市街地周辺で交通量が非常に多い一方で、南区古新田～倉敷市新田にかけては平面交差のため、通勤時間帯や週末を中心に激しい渋滞が常態化している。岡山市内は中心部方面に向かう他の幹線道路も渋滞が激しいため、時間にゆとりをもって運転する必要がある。一刻も早い立体交差化が待たれる。
- 倉敷市新田～玉島地区は再び高架道路の快走路となる。慢性的に渋滞していた高梁川大橋は拡幅により渋滞が解消されたが、現在は広島方面が新倉敷駅前の側道で渋滞しやすくなり、本線にも影響を及ぼすことが増えている。
- 浅口市～笠岡市の広島県境付近までは対面通行が続き、大型車両の通行の多い平日は混雑しやすい。自動車専用道路の玉島笠岡道路～笠岡バイパスが全線開通すれば岡山市東区～広島県境付近までバイパスで繋がることとなる。
広島県区間
- 福山市内は市街地を含む東部が片側2～3車線の街路区間となっている。信号交差点が無数にある上、他にバイパスとして機能する道路も存在しないことから、通勤時間帯の渋滞が深刻化している。バイパス整備の計画はあるものの地元での反対運動が根強いこともあり、未だ建設の見通しは経っていない。
- 福山市赤坂町～尾道市～三原市には高規格バイパスが整備されている。一部区間は山陽自動車道・西瀬戸自動車道（しまなみ海道）の接続道路としての役割も担っている。在来道は風情溢れる尾道の景色や瀬戸内海を眺望できる景色の良い区間だが、JR尾道駅周辺はやや複雑な経路を辿り、道幅も狭いため注意。
- 三原市～竹原市～東広島市の間は山間部を経由する。特に竹原市～東広島市境の田万里峠付近は急勾配で急カーブが連続することから上下線が分離されている（急カーブのある在来道は登り勾配の山口方面専用、後に整備された線形の緩やかなトンネルが下り勾配の岡山方面専用となっている）。
- 東広島市内は標高200m以上の西条盆地を通り、西条バイパスが整備されている。国道2号沿線では屈指の寒冷地で、冬季には積雪や路面凍結が発生しやすいため冬用タイヤが必要となる。
- 東広島市～広島市安芸区～安芸郡海田町は西条盆地から広島平野に向けて長い下り坂となる。長らくバイパスが途切れていた区間であるが、現在は東広島バイパスが全線開通し、西条バイパスとも接続したことで広島市・東広島市間の所要時間が短縮されている。
- 広島市中心部のデルタ地帯（南区仁保～西区観音）は片側3～4車線の平面交差区間となるが、やはり交通量が多く、通過に時間の掛かる区間である。渋滞スポットは山口方面は南区仁保付近、岡山方面は中区舟入本町付近など。
- 広島市西区観音～廿日市市にかけては西広島バイパスで通過できるほか、在来道（宮島街道）で市街地をひたすら通過する。西広島バイパスも広島市中心部方面は通勤時間帯を中心に激しい渋滞が発生する。この西広島バイパスを西進すると有料の広島岩国道路に接続し、利用しない場合は在来道に合流する。
- 廿日市市の宮島口周辺～大竹市では瀬戸内海を眺めながら通行できる。宮島観光のシーズンを中心に渋滞しやすいが、この区間のバイパス事情については下記の通り。
広島岩国道路
- 広島県廿日市市～大竹市の16.2kmを結ぶ国道2号の一般有料道路。
- 現状ではどうみても山陽自動車道の一部にしか見えないが、あくまでも一般道路のため、高速道路より割高な料金体系となっている。
- 現道の宮島街道は激しい渋滞が慢性化しているが、この道路を巡っては複雑な事情が絡んでおり、新たな高速道路又はバイパス建設の目途は立っていない。
山口県・福岡県区間
- 岩国市内は観光名所の錦帯橋のすぐ近くを通るほか、玖珂町にはドライブスポットで有名な「いろり山賊」がある。峠越えの区間となるため、岩国市の錦見交差点～野口交差点の間はバイパスとして整備された県道の欽明路道路を利用する方が距離・所要時間共に短縮できる。
- 下松市から西の山口県内は各所にバイパスが整備されており、法定速度60km/hで走行可能な快走路の多い区間である。
- 山口市内では高規格バイパスである小郡道路が整備されている。この小郡道路は山口宇部道路と共に、山陽自動車道の本線と宇部下関線を繋ぐ役割を担っている。
- 山口市～下関市にかけては国道9号との重複区間となっている。国道2号から山口市街地や下関市街地へ向かうにはそれぞれ国道9号を通る必要がある（国道2号の場合、山口市では沿岸寄りの小郡地区を通るため、後者は関門トンネルに向けて内陸部を通るため）。
- 関門トンネルには車道のほかに人道トンネルもあり、こちらも国道2号に指定されている。原付バイクは人道トンネルを通ることになるが、エンジンを切って押し歩く必要がある。因みにETCの利用は不可。
- 終点は関門トンネルを北九州市側へ抜けてすぐの老松公園前交差点で、国道3号に接続する。
経由都市
- 大阪府：大阪市
- 兵庫県：尼崎市・西宮市・芦屋市・神戸市・明石市・加古川市・高砂市・姫路市・たつの市・相生市・赤穂市
- 岡山県：備前市・瀬戸内市・岡山市・倉敷市・浅口市・笠岡市
- 広島県：福山市・尾道市・三原市・竹原市・東広島市・広島市・廿日市市・大竹市
- 山口県：岩国市・周南市・下松市・防府市・山口市・宇部市・山陽小野田市・下関市
- 福岡県：北九州市
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関連項目
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