国道49号(こくどう49ごう、国道49号線)とは、福島県いわき市から、新潟県新潟市中央区に至る一般国道である。
概要
一般国道 | |
国道49号 | |
基本情報 | |
総距離 | 248.2km |
起点 | 福島県いわき市 |
終点 | 新潟県新潟市中央区 |
経由都市 | |
福島県 | 郡山市、会津若松市、会津坂下町、西会津町 |
新潟県 | 阿賀町、阿賀野市 |
道路テンプレート |
福島県から新潟県下越地方を東西に横断する国道。いわき市・郡山市・会津若松市・新潟市などの各主要都市を経由しており、新潟県と福島県を結ぶ役割のみならず、東北地方太平洋側地域と北陸地方を連絡する重要な幹線道路である。全線が指定区間で、国土交通省の直轄管理である。
郡山市街の区間は、国道指定当初からのルートがそのまま残っており、市街地中心部を経由する上、2車線(片側1車線)となっており、渋滞が発生しやすい。
猪苗代町内では、猪苗代湖沿いを通過しており、風光明媚な箇所が多く、観光スポットも点在している。
会津若松市 - 湯川村にかけては、国道49号がW字型に大きく迂回しているのに対し、福島県道33号会津坂下河東線がほぼ一直線に短絡しており、この県道経由が近道となっている。
新潟県阿賀町大牧 - 黒岩の磐越西線と併走する旧道区間では、一部狭隘な部分が存在する上、阿賀野川沿いの断崖絶壁の区間が続き、落石などの災害が発生しやすく、通行止めが頻発していた。
特に阿賀町黒岩地内の揚川隧道ではトンネルの前後が直角カーブであり、トンネル内も0.8車線程度で、幹線道路としては非常に狭い。また、阿賀町谷花地内の本尊岩隧道では、トンネルの開通後も幾度となく改修を繰り返しているが、落石等の災害が頻発しており、新潟側抗口では拡幅が行われたが、福島側抗口では落石の危険があることから拡幅事業が中断された(のちに断念され、後述のバイパス道路の建設に移行)。また、落石災害の対策の一環として、新潟国道事務所により本尊岩の落石の監視が24時間体制で行われていた(このため、本尊岩隧道を福島方面から夜間に通過すると山の斜面一帯が明かりで灯されていた)。なお、この区間は2000年代半ばまで年間通して片側交互通行規制等の工事が行われていた。
このように福島県と新潟県を結ぶ大動脈としては貧弱な状況であった(磐越西線も同様の状況である)。この対策のため、阿賀野川南側にバイパス道路の揚川改良が建設され、2013年3月29日に開通した。この開通と同時に、先述の磐越西線と平行する区間の一部は終日通行止めとなり、通り抜けが不能となった。ただし、この通行止め区間も含めて揚川改良の旧道区間の国道指定は解除されていない。
一方、阿賀野市から新潟市にかけては高規格なバイパス道路が整備されており、一部連続立体交差となっている。
豪雪地帯を通過するため、冬季は冬用タイヤが必須となる。また、冬季には大型車を中心に登坂不能車が続出し、福島・新潟県境の鳥井峠前後の区間などで通行止めとなることが多い。また、福島県の郡山市から会津若松市の猪苗代湖周辺の区間にかけても、豪雪や吹雪などで通行止めとなる場合が多い。
いわき市内、郡山市 - 新潟市江南区の各区間で磐越自動車道が平行している。また、郡山市から阿賀野市にかけてJR磐越西線が、新潟市内ではJR信越本線が、それぞれ平行している。なお、いわき市から郡山市にかけて磐越自動車道やJR磐越東線が連絡しているが、国道49号とは離れている。
また、現道上には現存していないものの、福島県内の旧道沿いに1960年代までに設置されたと思われる旧型の道路標識が多数現存している(新潟県内にも一部残っていたが、福島県境の標識を除いて2012年ごろまでにすべて撤去されている)。特にいわき市三和地区の旧道沿いには、国道49号指定当初(1960年代)に設置されたと思われる国道番号標識(おにぎり)が残っており、当時の道路状況を思い起こすことができる。また、道の駅西会津では、この旧型の道路標識がモニュメントとして保存されている。
路線データ
支線
歴史
- 1953年5月18日:二級国道115号新潟平線(新潟県新潟市 - 福島県平市(現:いわき市、以下同様))
- 1963年4月1日:一級国道49号(福島県平市 - 新潟県新潟市)
- 1963年:平市紺屋町21番 - 内郷市大字御台境字立町10番8(現:いわき市)が指定区間となる。
- 1965年4月1日:一般国道49号(福島県平市 - 新潟県新潟市)
- 1966年5月30日:郡山市田村町山中字鬼越475番1 - 郡山市熱海町中山字城ノ脇55番(旧道区間を除く)、北蒲原郡水原町大字山口336番(現:阿賀野市) - 新潟市沼垂213番(現:新潟市中央区沼垂東二丁目)が指定区間となる。
- 1971年10月25日:全線が指定区間となる。
- 1975年4月1日:栗ノ木バイパスの開通に伴い、終点の位置が新潟市沼垂東二丁目から新潟市明石一丁目に移転。
当初の国道番号は「115号」であったが、1963年に49号に変更される(国道115号は福島県相馬市 - 福島県耶麻郡猪苗代町の路線となる)。また、国道番号の変更と同時に起終点の位置が交換されている。
通過する自治体
福島県
いわき市 - 石川郡平田村 - 郡山市 - 耶麻郡猪苗代町 - 会津若松市 - 河沼郡湯川村 - 河沼郡会津坂下町 - 河沼郡柳津町 - 耶麻郡西会津町
新潟県
東蒲原郡阿賀町 - 阿賀野市 - 新潟市(江南区 - 中央区)
道路情報ラジオ
すべて新潟国道事務所が放送。なお、安田局はかつて福島方面のみの放送であったが、2006年ごろに両方向向けの放送に変更されている。
かつて新潟市の新潟亀田IC - 紫竹山IC間で新潟県警察による路側放送も行われていたが、2005年に廃止された。
関連動画
関連項目
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- なし
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