土方圭助単語

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土方圭助（ひじかたけいすけ）とは、「ストライクウィッチーズ」の登場人物である。

CV.日野聡。

プロフィール

姓名：土方圭助
出身：扶桑皇国
- 所属：扶桑皇国海軍横須賀鎮守府（～『ストライクウィッチーズ2』）
  　　　→遣欧艦隊（『ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN』）
- 階級：二等兵（『ストライクウィッチーズ』）→兵曹（『SW2』）
- 職務：従兵（坂本美緒直属）

概要

扶桑海軍において坂本美緒の従兵を務める兵士。黒髪黒目、鼻筋の通った容貌に生真面目な表情を浮かべた青年で、白い半袖シャツに茶色の半袴、同色の略帽を着用する。

『ストライクウィッチーズ』当時の階級は二等兵だったが、『ストライクウィッチーズ2』までに美緒が少佐に昇進した^[1]のにあわせ、長年その従兵を務めた功を賞されて兵曹に昇進。当時修行中の坂本との連絡役として一定の階級が必要だったことも昇進の要因とされる。美緒がウィッチを引退して遣欧艦隊附となってからは、付き従って遣欧艦隊に転属している。

人物

成績優秀・品行方正・謹厳実直のすべてを兼ね備えることが要求されるウィッチ付き従兵としてふさわしく、常に冷静、篤実で堅物な軍人。

扶桑滞在中の美緒の副官役として、運転手をはじめ、美緒の身の回りを除く軍務関係の雑用一切を任されている。美緒に待機を命じられて何時間も待ち続けたこともあるとか。美緒の副官役をこなすため運転や電信をはじめとする多くの技能を習得しているほか、軍艦やウィッチにも造詣が深い（後述）。遣欧艦隊異動以降、出張の多い美緒のために料理を習い始めたとか。

登場

『SW』1話において、美緒の傍らで宮藤芳佳を遠くから観察していたのが初登場。美緒の乗る九五式小型自動車の運転手も務めており、芳佳と山川美千子が乗る耕運機の横転の際には命令を受けてすぐさま駆けつけている。登場はそれきりで、欧州へ向かった美緒には随行しなかった。

『SW』後の作品間では、扶桑で活動する美緒に付き従い、美緒のシールド減退を確かめる実験に付き合って（当人の命令とはいえ）上官に銃を向ける羽目に陥ったりしていた模様。美緒が修行で軍務を離れていたあいだ、彼女との連絡も担当していた。

『SW2』1話では、修行中の美緒に代わり、横須賀鎮守府を訪れた芳佳と美千子に応対。欧州のリネット・ビショップから入った通信にも対応し、欧州に向かう美緒に随行して二式飛行艇に同乗する。2話では、飛行艇がネウロイに攻撃された際に脇腹に重傷を負い、芳佳の治癒魔法に救われた。さらにストライカーユニットなしで飛び出そうとする美緒を諌めている（押し切られたが）。

以後は姿を見せなくなるが、『SW2』12話でのヴェネツィア解放直後には＜大和＞を調査する美緒に随行していたらしく、『SW劇場版』オフィシャルファンブック収録のショートストーリーにて、海岸に漂着した震電と烈風丸を発見し美緒に急報したことが語られた。その後は扶桑に帰国しており、『SW2』12話のラストシーン、扶桑での芳佳のシーンの背後に映っている。『SW劇場版』には登場しない。

『SW RtB』では1話でヘルウェティアに芳佳を訪ねる美緒の随行兼運転手として登場。通信手としての腕を発揮して戦艦＜ドージェ＞との橋渡しを務め、芳佳のせいで美緒がエクスウィッチとして変えた髪型を評する羽目になって頬を染めるなど、久々に活躍を見せ1話のヒロインを務めた。2話ラストシーンでもそれらしい姿が映っている。

軍艦好き

謹厳生真面目な兵士である土方だが、海軍軍人ゆえか軍艦やウィッチに詳しい……というのを通り越してかなりマニア気味という意外な一面がある。

それが明らかになるのは『秘め話CD 壱』所収のボイスドラマでのこと。宮藤家を訪れた美緒に随行し、家の外で待機中に軍ヲタ山川美千子に出会った時の会話である。

ひょんなことから高雄型語りになった会話の中で、土方は横須賀で建造された＜高雄＞は馴染み深いと語り、＜愛宕＞の進水日を即答。さらに好きな艦を問われて＜鳳翔＞（砲艦ではない方）と答え、空母におけるウィッチ隊運用の歴史を滔々と語ってみっちゃんと意気投合した。

やがて話はウィッチのことへとシフト。映画『リバウの雷鳴』の記録映像場面で“リバウの三羽烏”こと坂本美緒（当時中尉）、竹井醇子（当時中尉）、西沢義子（当時一飛曹）の三人が滑走路上空で宙返りするシーンは最高の名場面であったと主張し、その一糸乱れぬ編隊飛行を「扶桑魔女の美しさ、ここに極まれり」と絶賛する声は、ふだん冷静な彼には珍しくやたらと熱がこもっていた。

ちなみにこの後、従兵の仕事について問われ、芳佳が士官になればその従兵になれるとそそのかして勧めている。そのせいかみっちゃんは芳佳の従兵になることが夢になってしまった模様。

補遺

坂本美緒の有能で実直な副官役という地味においしい立場のキャラクターであり、島田フミカネ先生が私的に展開したif展開シリーズ「Cold Winter 1947」でも美緒を護るため身体を張った活躍を見せている。そんなこんなで、ファンからの人気は地味に高い。

また、2015年のイベント「ストライクウィッチーズ Operation Victory Arrow みんなの笑顔があるからデキること！」での誘導灯パート（ペンライトを用いた来場者参加型のボイスドラマパート）にて、来場者が土方の車をペンライトで誘導するという珍展開が生じたことがある。このパートでの土方（台詞無し）の役割は、美緒のもとへ向かう芳佳を夜中に車で送迎することだったのだが、土方は昼に美緒が芳佳を呼ぶための通信機を宮藤家に持ち込み、夜に通信が来るまで宮藤診療所の前でひたすら待っていたらしい。美緒も「苦労の絶えない男だ」とか語っている場合ではない。