地上絵とは、地面や丘の斜面などに、人の手によって描かれた図形のことである。
概要
土壌の表層を削ったり、石などを積んだり、特定の部分の植物を刈り取ったりして描かれる。カザフスタンなどでも見られる(参考)が、南米のペルーに多くあることで知られており、中でも有名なのが、世界遺産にも認定されている「ナスカの地上絵」である。
1939年に考古学者のポール・コソック博士により発見された「ナスカの地上絵」には、さまざまな動植物や幾何学模様、直線などが描かれている。中でも最大の鳥の絵は全長285mであり、直線では長さ数kmに及ぶものもある、世界一巨大なオーパーツとして知られている。
紀元前2世紀から6世紀のナスカ文化の時代に描かれたと考えられており、作成意図は不明。毎年数万人の観光客が訪れる、貴重な文化遺産である。河川による侵食の影響が少ない場所に描かれており、数百年もの間絵が残り続けているが、近年、自動車の侵入などによる損傷が問題となっている。
最近では、ナスカ地上絵近くのパルパの沿岸砂漠地帯で、あらたに25以上の地上絵が見つかり話題を呼んだ。これはドローンの調査により全容が把握できたものである。人が立ち入れない場所から撮影できるドローンの存在は、これからも新たな地上絵の発見・解明に役立つことがあるかもしれない。
実際ナスカの地上絵がどのように作られたのかは不明だが、ホームセンターで準備可能な材料と大人の適切な指導、広い空間があれば、現代の小学生たちでも大きな地上絵が作成可能である。詳しくはこちらの論文を参照。
一方、ゲーム『Minecraft』では、以下のようにマス目上の世界に各種材料を配置し、巨大なドット絵を描くこともできる。ニコニコ動画・静画では主にこちらを指して地上絵と呼称されることが多い。
関連動画
関連静画
関連項目
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