『地獄のフブキ』とは、漫画家ONEのWeb漫画「ワンパンマン」の登場人物である。
ヒーロー名だがフブキは個人名でもある。アニメ版の声は早見沙織。
原作版とリメイクの村田雄介版ではキャラ描写が少々異なる。テレビアニメ版は一瞬の顔出しと予告程度でほぼ出番なしだが、ディスク収録のOVA版ではONE原案のオリジナルストーリーに登場する。
概要
ヒーロー協会のヒーローでB級1位。【童帝】に「タツマキちゃんのお姉さん(?)」と勘違いされるくらい見た目が完全に逆だが、【戦慄のタツマキ】の妹で5歳下の23歳。
外見は黒髪のボブカットに黒いドレスコートをまとい少々きつめな目つき。一方で村田版はコートを羽織るなど服装が華美になり、巨乳やヒップなどグラマラスなボディーラインを強調したデザインにアレンジされる。また出番が増えたこともあって、となりのヤングジャンプ人気投票ではサイタマに次ぐ2位と、原作以上の高い人気を得ている。
幼少時から超過保護かつ強大な力を持つ姉を恐れる窮屈な人生を歩んできたため、普段は「お姉ちゃん」呼びだが本人のいないところでは「バケモノ」呼ばわりしている。学生時代には異能研究会の会長を務め、その元副会長”第三の眼”サイコスとは同志だった。
常に姉と自身を比べながら育ったコンプレックスから、非常に高圧的で他者を見下すエゴイスティックな思考の持ち主。だが最近はサイタマやその周囲の人物達と接するうち、協調する事も増えている。
戦闘能力
強力な超能力者で「A級上位に食い込むのは訳ない(自称)」実力を持つが、それでも姉の足元にも及ばず、怪人化したサイコスにもパワーでは劣る。肉体強度を測定するオカメちゃん(ヒビ入り後)の数値は「19」と一般人並みで、数値を聞いたフブキは「私の強さ、C級以下…」と四つん這いになって激しいショックを受けていた。
姉の影響で「一番」に強いこだわりがあるため、A級1位【イケメン仮面アマイマスク】に勝てないという判断と、自分より弱いB級以下のヒーロー達を束ねて姉に対抗しようという卑屈な企てから、あえてB級1位に留まっていた。しかし姉にフブキ組ごと一蹴されたことで次のステージを見据えはじめ、勝手に「A級特別枠」に含めたサイタマを組員にするならB級にこだわる必要もないと考え、ついにA級に上がる決意をする。
必殺技は小石や砂利を高速回転させて嵐を巻き起こし対象をズタズタに削り倒す「地獄嵐」。また、姉を超えるために念動力の指向性をコントロールすることで本来の能力以上のパワーを発揮する守りの極意「念流廻転嵐」を編み出す。サイコス戦でこの努力の結晶を見事発揮した際にはドヤ顔していたが、実は姉は幼い頃すでに同技術を無意識に扱っていて超強力な攻撃手段へと昇華させていた。フブキはそのことに気付いていない。
姉妹対決ではこの必殺コンボを姉に食らわせたが、当然のように無傷。全身全霊の攻撃を(直接相手の体内をかき乱さずわざわざ周囲をかき乱すなんて)「遠回りで優しい」と言われてしまう。
物理攻撃用にカッターナイフを携帯しているが、超能力も効かない相手に果たして効果的なのかは不明。
フブキ組
フブキが統率するB級以下の派閥で黒スーツが制服。移動はレンタカーだったが、後にメンバーで資金を出し合って高級乗用車を購入した(これまた黒で統一)。
村田版9巻時点で総勢35名に及び、B級2位【マツゲ】とB級3位【山猿】の側近二人を筆頭に、B級65位【ピコー】B級74位【三節棍のリリー】など、人数ではヒーロー協会の最大派閥となっている。メンバーは各々それなりの戦闘能力を持つが、基本的に数の暴力で怪人を制圧する。組員総出の対応限界災害レベルは鬼。
フブキ直伝の念動金縛りも使うが、タツマキに仕掛けた時は4人がかりなのに一瞬も通用せず「ちゃんとやって・何も感じなかった・能無し」と散々な評価。レベル竜すら複数相手にできる彼女を(組の対応レベル限界から)レベル鬼と想定した事も「センスないわ」と苦言されている。
組員?サイタマ
サイタマがB級7位に昇格した際、挨拶に来ない彼をフブキが直々に傘下に入れに行くが、反抗的な態度をとられたため新人潰しを実行する。だが側近2人を一撃で倒され、戦闘中にジェノスとソニックが乱入したことで戦いは中断。ソニックを反復横跳びだけで撃退するサイタマの力を目の当たりにし、強行的な取り込みは諦める。
彼の実力の片鱗を見たことや、B級なのにS級と親しげな様子に羨望のまなざしを向けて以来、サイタマ達を勝手にフブキ組に含めてつるんだり、時にはやや卑怯な手段を使ってフブキ組に引き込もうとしている。ガロウ戦後にはB級以下で構成するフブキ組を上回るA級になったサイタマを「フブキ組のA級特別枠」と設定し同行させていた。だがサイタマのほうは全然相手にしておらず、タツマキから妹との関係を問われた際にも(手下でも友達でも仲間でもない)ただの知り合いだと真顔で言い放ち、フブキを何とも言えない表情にさせている。
関連静画
お絵カキコ
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関連項目
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