地獄兄弟とは、特撮ドラマ『仮面ライダーカブト』に登場した、
矢車想(仮面ライダーキックホッパー)・影山瞬(仮面ライダーパンチホッパー)両名の通称である。
第35話サブタイトル『地獄の兄弟』に由来する。なお、本編中で彼らが「地獄兄弟」を自称することはない。
『仮面ライダーディケイド』『仮面ライダージオウ』にも登場を果たしている。『ディケイド』では変身後の状態でのみ現れた。また『ジオウ』にて初めて加賀美新に「地獄兄弟」と呼ばれることになった。
兄:今…誰か、俺たちの概要を笑ったかァ…?
矢車想と影山瞬は元々ZECTの上司と部下の関係であったが、矢車の身勝手な行動や影山の裏切りなどにより、物語序盤で矢車が組織から姿を消す。
その後継となった影山だが、組織上層部からの強大なプレッシャーと自身の未熟さと度重なる不運によって矢車と同じ道を辿ることになる。行き場を失い死にかけた影山はアウトローのような姿に変わり果てた矢車に拾われ、義兄弟となる。
地獄兄弟
- 矢車想/仮面ライダーザビー(初代)/仮面ライダーキックホッパー
- 長男。元シャドウのリーダーだったが、自分勝手な行動をした所為でザビーゼクターに見放され、部下だった影山に裏切られて脱退。その後再登場した際に地獄に落ちていた。
- 影山瞬/仮面ライダーザビー(3代目)/仮面ライダーパンチホッパー/ネイティヴ蛹体
- 次男。シャドウの3代目隊長(ちなみに2代目は加賀美新)。
自分の立ち位置と名声の為なら誰にも媚びる性格から周りの人々に見放され、ワームに利用されて傷を負い、矢車に拾われてパンチホッパーとなる。矢車の事を「兄貴」と呼ぶ。 - 終盤、三島と根岸の策略によってネイティブとなり、兄貴のライダーキックの餌食に(因みに生死不明)。
- 神代剣/仮面ライダーサソード/スコルピオワーム
- 三男(一時的)。ミサキーヌに振られて自暴自棄に陥っていた所を2人に八つ当たりしようとしたら返り討ちにされ三男に。
- 海東大樹/仮面ライダーディエンド
- 四男(なりかけた)。自分だけバイクがないことを指摘されて地獄兄弟になりかけた。
- ゼクトルーパーシャドウ/仮面ライダーチョップホッパー/ネイティヴ蛹体
- 末っ子(自称、よみうりランドのショー限定)。ワームの群れに変身して突っ込んで行ったが集団リンチにあった。
仮面ライダーホッパーシリーズ
身長:192cm
体重:93kg
パンチ力:3t
キック力:6.5t
ジャンプ力:ひと飛び39m
走力:100mを5.6秒
ホッパーゼクターをベルトにセットすることで変身できるライダー。名前の通り、バッタがモデル(ショウリョウバッタ)。頭部を横から見るとバッタの形をしている。
同じくバッタがモチーフとなっている仮面ライダー1号・2号へのオマージュ的キャラクターであり、他ならぬ『ライダージャンプ』からそれぞれの必殺技を繰り出すなど、1号2号の技に影響を受けている。
キックホッパーは、緑色を基調とした体に赤の複眼が特徴。左足にアンカージャッキ(後述)を持つ。
パンチホッパーは、銀色と褐色を基調とした体に銀の複眼が特徴。 右腕にアンカージャッキを持つ。
劇中に登場するライダーシステムの中でもかなり異質であり、劇場版に登場するライダーと同様にマスクドフォームを持たず最初からライダーフォームであることが特徴。
カブトのクナイガンなどの固有の武装も一切持たず、徒手空拳のみで敵と戦う(設定上はゼクトマイザーなどの装備は持っているらしい)。それぞれ左足と右腕に特殊兵装『アンカージャッキ』を装備しており、発動させることで強烈な力を発生させることが出来る。
また、ホッパーゼクターはその名の通りバッタ型のゼクターだが、緑色の左面と褐色の右面のどちらを前にしてセットするかで、キックかパンチか変わるというシステムである。
つまり、実際は兄貴と弟の持っているゼクターは全くの同型であり、本来は兄貴もゼクターの右側を前にして変身すればパンチホッパーになれるし、弟も左側を前にすればキックホッパーになれる(ただし本編でその仕様を見せることはなかった)。
出所からしてもっとも怪しいゼクターでもある。カブトとガタックに装備された『赤い靴システム』と並ぶ対ネイティブ用の「切り札」で、パーフェクトゼクターからの干渉も受けない。当初その存在は加賀美陸しか知らず、結局いったいどこで開発されていたのかは本編では最後まで不明であった。その入手経路を知るのは、地獄兄弟としての初登場時にいつの間にか所持していた兄貴のみである。
また、設定上は可能なのだが劇中ではクロックアップを使用して戦闘する場面がなかった。
ゼクターから発せられる音声も他のゼクターと比べてちょっと高く、ライダーフォームになった時の音声も「CHANGE+モチーフの虫」ではなく「CHANGE+それぞれのライダー名」となっている
技
『仮面ライダーディケイド』でのホッパーシリーズ
鳴滝により二体同時に召喚され、仮面ライダーディケイドに戦いを挑んだ。
また、劇場版『オールライダー対大ショッカー』ではキックホッパーに海東が支援を請うも、仮面ライダー王蛇ともども襲い掛かる。やむなく海東は仮面ライダーパンチホッパー・ライア・ガイを召喚して戦わせる、という展開がある。
仮面ライダーザビー
ザビーゼクターをライダーブレスにセットすることで変身できるライダー。モチーフはスズメバチ。ただし名前はミツバチ(THEBEE)である。詳しくは「仮面ライダーザビー」の項目を参照。
弟:ニコニコ動画の俺たちだよ……
これ以上のひどい扱いが、どこにあるというのさ?
ニコニコ動画がサービスを開始したのは2007年1月15日(月)である。地獄兄弟はその前日の2007年1月14日(日)に放送された第48話で出番を終えている(ちなみに翌週1月21日放送分が最終回)。ニコニコ動画開始当初は現在のように動画作成の手引きをするサイトも少なく、また後番組である仮面ライダー電王の驚異的なヒットにより電王関連の動画が劇的に増え、初期のニコニコ動画では仮面ライダーカブトを扱った動画自体少数であった。
2008年5月初旬、矢車想を演じていた徳山秀典が2008年度戦隊シリーズである炎神戦隊ゴーオンジャーの追加戦士・ゴーオンゴールド/須塔大翔として登場することが明らかになる。この頃から『地獄兄弟』のタグが付いた動画が増え始め、動画MAD、手描きアニメーション、静止画スライドショー、ゲーム動画、料理動画、BL映画など様々な種類の動画が見られるようになる。
しかし2008年7月初旬、東映の権利者削除が発動し大多数の動画が削除された。
その後、2012年になって権利者である東映がニコニコ動画に公式チャンネルを開設し、2013年2月17日より仮面ライダーカブトの配信を開始したため、現在では公式動画でその雄姿を目にすることができる。なお地獄兄弟結成(第35話)は10月13日に配信された。
ガンバライド参戦
仮面ライダーバトル ガンバライドでは、以前からスペシャルカードとしては存在したが、使用頻度は低かった。しかし、何を間違ったか006弾にて、ダークキバと共に新規参戦。しかも、兄弟ともに最高レアリティであるレジェンドレアでの参戦である。
当然、2人で組むと非常に相性が良いのだが、双方ともスキル(それぞれ、「今、俺を笑ったか?」「太陽なんて汚してやる」)がAP(どちらが先攻を取れるかに関わる数値)強化・相手弱体化のスキルであり、自分のステータスは全く強化してくれない。その上、平均して強いライダーの多いレジェンドレアの中で、兄弟ともに凄まじいまでの攻撃特化なので「やられる前にやれ」を体現したコンビとなる。
なお、レジェンドレア「仮面ライダーカブト ハイパーフォーム」との相性は凄まじく悪い(カブトライダーフォーム及びガタックとは相性がいいため、3対3のバトルに移行した01環境ではカブト・ガタック・キックホッパーの3枚でトリプルライダーキックの劇中再現が可能になる)。
ちなみにキック・パンチ共にレアリティ別に3枚ずつ登場しているが、いずれのカードも同じレアリティ同士でほぼ全く同じ能力値、及び全く同じ相性、さらに一部カードの絵柄が繋ぎ絵になっている等、「この2枚を組み合わせなさい」というスタッフの愛が感じられる。
なお、下位カードであるレアのキックホッパーが「俺が馬鹿だった」だったり、同じ弾のスペシャルカードに「兄弟ラーメン」が登場したりといったネタ要素も多く、ガンバライドwikiに「どうにもダークライダー枠というよりはネタ枠のような扱いである」などと書かれている。
三男:俺達は地獄の関連動画でも頂点に立つ男だ!
公式配信
↑ついに地獄兄弟誕生
↑地獄兄弟三男誕生(一時的)
↑地獄兄弟四男誕生(未遂)
その他
↓先代(?)
四男:これが僕達の関連商品さ。どれもこれも最高のお宝だね。
関連チャンネル
末っ子:関連項目だけど、笑いたきゃ笑えよぉ!
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