地獄少女(じごくしょうじょ)とは、わたなべひろし原案のアニメーションである。
当初、内容からなかなかアニメーション企画が通らなかったが、講談社の少女漫画雑誌「なかよし」の漫画企画として採用され、アニメに先行して掲載が始まり人気作品となった。これにより、アニメ化が実現。
2021年現在、シリーズ四作がスタジオディーンにより制作された。
漫画版は『新』『R』とタイトルを変えつつ、2013年まで7年にわたって「なかよし」で長期連載された。
- 地獄少女(全26話)
- 地獄少女 二籠(ふたこもり)(全26話)
- 地獄少女 三鼎(みつがなえ)(全26話)
- 地獄少女 宵伽(よいのとぎ)(新作全6話+過去作セレクション全6話)
1期当初は勧善懲悪的な作風だったが、2期以降から様々な理由による地獄流しが描かれていくようになり、3期では誤解や逆恨みなど理不尽な理由による地獄流しが特に多く見られ、かなり重いストーリーとなっていった。
1、2年毎に新シリーズが放映されていたものの、2009年の第3シリーズの終了後、テレビアニメシリーズ続行については音沙汰が無く、マンガ版の2013年3月での完結で完全に終了したかに思われたが、2017年7月より、テレビシリーズとして実に8年ぶりとなる第4弾制作が決定。このシリーズ再開は『奇跡の4期決定』と瞬く間にネットでニュースになった。2017年3月3日に正式発表され、これまでのスタッフ・キャストが再集結して作られる新作全6話と過去全3作の中から選んだ傑作選全6話による構成となる。
オープニングナレーションに著名タレントを起用しており、これまでに室井滋(第一期)、小倉久寛(第二期)、YOU(第三期)、ひし美ゆり子(第四期)が起用されている。
第二期と同じ頃に実写ドラマにもなり、日本テレビ系列(関東・静岡ローカル)で放送された。第一期をベースとして作品が作られており、アニメとの連携として、アニメ版の中の人であった菅生隆之と松風雅也、さらには原案者もゲスト出演を果たし、第二期の冒頭ナレーションにはドラマ版に出演している小倉久寛が起用されている。
また、パチンコメーカー、藤商事より「CR地獄少女」が2011年秋にリリースされている。こちらはアニメ3期をベースに1、2期の登場キャラも一部出演している。こちらも好評を博し、第2弾とそのマイナーチェンジ版、さらにはパチスロ機も登場している。
この他、小説が天羽沙夜によるファミ通文庫版、アニメの脚本にも参加した広真紀によるHJ文庫版、『黒魔女さんが通る!!』で知られる石崎洋司によるなかよし文庫版の3冊が発行、ゲームも第一期を元にしたニンテンドーDS用と第三期を元にしたPS2用のアドベンチャーゲームがコンパイルハートから発売されている。
2016年11月には荒井萌主演で舞台化もされた。2019年11月には玉城ティナ主演、白石晃士監督・脚本による実写映画版も公開されている。
概要
都市伝説の名は地獄少女。
地獄少女が現れ、呪いを実行してくれるという。
その伝説は本当であった。
ただし、「人を呪わば穴二つ」、その代償は、依頼者の死後本人を地獄に導く。
登場人物
地獄の人々
- 閻魔あい (声:能登麻美子 / ドラマ版:岩田さゆり / 映画版:玉城ティナ)
黒いセーラー服を着た小柄な少女。
「地獄通信」にアクセスした依頼人に手渡した藁人形の赤い糸が解かれた直後、
黒い着物姿となり現世へ赴き、対象者に恐怖を味あわせ地獄へと流していく。
冷静かつ口数も少ない仏頂面だが感情がないわけではなく、赤面など感情を見せる事も多々あった。
ちなみに使っているパソコンは古いマッキントッシュで、角度にこだわりがある様子。
二期終盤の事件の影響により三期では当初肉体を持たず、ゆずきに憑依していた。 - 輪入道 (声:菅生隆之 / ドラマ版:小倉久寛 / 映画版:麿赤兒)
あいの配下である妖怪たち「三藁」のリーダー格。
飄々とした性格の和装の好々爺だが、その正体は車輪の妖怪。
あいが地獄流しをするたびに馬車の車輪となり彼女を運んでいく。
地味に若い女にモテる。 - 一目連 (声:松風雅也 / ドラマ版:加藤和樹 / 映画版:楽駆)
今時の若者といった風貌の青年。かなりのナルシストだがそっちのケは無い
後頭部を始め、様々な場所に「目」を出し、覗き見る能力を持つ。
兄弟絡みの依頼に興味を示す傾向がある - 骨女 (声:本田貴子 / ドラマ版:杉本彩 / 映画版:橋本マナミ)
妖艶な美女だが、その正体は骸骨。
依頼者に入れ込む事が多く、三藁たちの中では一番の人情派。禁句は年増
昔は恩田を偽名にしていたが、ある時期からは曽根アンナという偽名を使用するようになる。 - きくり (声:さかいかな(旧名:酒井香奈子))
二期から登場。
大きな目が特徴的な幼女で無邪気な悪戯っ子。よくあいや三藁たちにちょっかいを出す。
好きなおでんダネはウインナーでふんどし派。 - 山童(やまわろ) (声:椎名へきる)
三期から登場する新たな配下。
礼儀正しい性格の少年できくりを「姫」と呼び、彼女からも「わろわろ」と呼ばれている。
初登場シーンはショタコンを大いに喜ばせた。 - おばあちゃん(声:松山栄利子)
あいの祖母。毎回声と影絵のみの登場で一切姿を見せた事がない。
実写版でもシルエットと声だけの出演であった。
現世の人々
一期
- 柴田一 (声:うえだゆうじ / ドラマ版:西村和彦)
8話から登場。フリージャーナリスト。
娘のつぐみが地獄少女と会った事がきっかけで、「地獄通信」の存在を知るようになる。
依頼者に出会っては復讐の虚しさを説くが大抵失敗してしまっている。 - 柴田つぐみ (声:水樹奈々 / ドラマ版:入江紗綾)
8話から登場。一の娘で小学生(アニメ版は小学校低学年、実写版は小学六年生)。
父子家庭のためか、少しませた性格で一を「はじめちゃん」と呼ぶ。
あいと出会って以降、彼女と精神が繋がり依頼者の契約を見る事ができるようになってしまう。
一とは違い、地獄少女には肯定的。
第二期・第三期にも成長した姿で登場。
二期
- 紅林拓真 (声:藤村歩)
14話から登場。新興住宅外ラブリーヒルズに住んでいる少年。
家が他の住人からの嫌がらせを受けており、その事から発する一連の事件が彼の運命を狂わせていく。
- 飯合誠一(声:日野聡)
ラブリーヒルズで起こった事件を調査している刑事。
拓真と出会い、事件の真相に近づくことが出来たが…。
- 飯合蛍(声:大浦冬華)
誠一の妹。洞察力に優れ、兄のために行動することも。
ひょんなことから彼女も本格的にラブリーヒルズの事件に関わるようになる。
三期
- 御景ゆずき (声:佐藤聡美)
1話から登場。ごく普通の中学生だが、両親が出張のため団地で一人暮らしをしている。
肉体を失ったあいに突如憑依された影響でかつてのつぐみ同様、依頼者の契約を見るようになる。百合要因
- 高杉秋恵 (声:沖佳苗)
1話から登場。ゆずきの親友だったが…
四期
処刑用会話
三藁「どうだい?自分が悪いって思ったかい?」
↓
対象者「な、なんで俺が地獄に行かなきゃならないんだぁ!!」(極まれに謝る事もある)
↓
一目連「だってさ?お嬢」
↓
あい「闇に惑いし哀れな影よ。人を傷つけ苦しめて、罪に溺るる業の魂(ごうのたま)。いっぺん、死んでみる?」
↓
対象者「いやだぁ~…地獄になんか行きたくない~…」
あい「この恨み…地獄へ流します…」
(この際の映像はシリーズを重ねていくたびに、どんどんギャグ化が進行していった。
それを揶揄してなのか、地獄流しシーンは地獄コントと呼ばれることも)
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関連項目
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後は、あなたが決めることよ
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