ここでは地球防衛軍3の兵器のうち「ミサイル」について記述する。
・他の兵器については「地球防衛軍3の兵器(ネタ記事)」の総目録を参照とする。
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この記事は高濃度のフィクション成分を含んでいます! この記事は編集者の妄想の塊です。ネタなので本気にしないでください。 |
目次
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- 概要
おそらく「投石」から始まった投射兵器の進化は、兵器の歴史と言い換えても過言ではない。始祖となる装置がどのようなものだったのかは分からないが、人力に代わって物理力学で殺傷物を遠投する「弓」が誕生して以後、破壊力と射程距離という二つの思想に基づく終わりなき進化が始まったのである。
大型化の末に投石機と長弓に到達した後、最初の転機が訪れた。火薬の爆発力の利用である。原始的な「砲」は瞬く間に高性能化し、大砲を小型化して携帯可能にした「銃」も同様に威力を高めていった。
やがて砲が大型化を極めた頃、火器の黎明期において砲よりも早く考案されていた飛翔兵器が技術的な成熟を迎えた。銃や砲では発射時に外部から加えられる推進力を……その発生機構を砲弾そのものに内蔵させた「ロケット」は瞬く間に高性能化し、機械および電子工学の急速な発達はロケットに誘導機能を付加した「ミサイル」を生み出した。
2017年当時、ミサイルという兵器は、遠隔破壊のためのハードウェアとしては人類史上最も進化した装置だったと言える。
とくに米国ヒューズ社製の空対空ミサイルAIM-120Hi-Max、通称「ハイ・アラーム」はトリプルエー(Triple-Anti:対機動、対欺瞞、対迎撃)機能……理論上どの戦闘機よりも高い機動性と、能動性ステルス機にも惑わされない誘導機構、CIWSの弾幕や迎撃レーザーを回避する運動性(が可能な強剛構造)を備えており、その圧倒的な性能から「撃墜できないのは味方と人工衛星だけ」と言われていた。
もっともそれは、あくまでも人類同士の戦争で、人類が培ってきた戦略戦術思想に基づいて、人類が作った戦闘機同士が戦うために作られたものに過ぎなかった。
故にフォーリナーのガンシップの空力や重力を無視した動きには追従できず、たとえ撃破できたとしても一基50万USドルという価格のミサイルでは、空を覆うガンシップの大群に立ち向かうにはコストが見合わなかった。
つまり従来の高価格な高性能ミサイルは、中世の騎士や日本の侍が用いた武具と同じく、人類間戦争という限定された戦闘様式の中で先鋭化していた兵器と言わざるを得ず、人類の軍事常識を根本から覆す程の圧倒的な物量を最大の武器とする異星体フォーリナーとの戦いには向かなかったのである。
無論、撃ちっ放しの可能な誘導兵器そのものは有効な戦術であり、初戦の航空作戦失敗の後、EDFは戦前に採用していた携帯ミサイルシステムを破棄、巨大生物やガンシップの「数の暴力」に対抗するため、安価かつ省資源な新型ミサイルの開発に着手した。
・・・
戦前、EDFは米国レイセオン社が2010年に開発した高性能携帯ミサイルFIM-92Gスティンガー・マスターを原型として採用していたが、圧倒的な「数」で防衛線を突破する巨大生物群に対して高価格なミサイルシステムは不適切だと判断、EDF先進技術開発研究所に「AKライフルのように簡便な構造で信頼性が高く、大量生産が可能で低価格」という条件で新型ミサイルシステムの開発を命じた。
広義のミサイルが高精度電子部品の塊であることを考えれば、EDF上層部の要求は困難を通り越して不可能と言わざるを得なかった。事実、技術協力のために出向していたレイセオン社の技術者は真顔で「Nice joke」と呟いたという。
もちろん冗談ではなく、EDF上層部以上に常識外れで知られていたEDF兵器研究開発チームは僅か数日で試作品を製作した。
完成した発射器はMIM-104パトリオット・ミサイル・システムのランチャーを小型化したような……急造品の誹りを免れない外見であった。発射機構以外の探査装置などもオプション扱いとなっていたが、これは後に多種多様なミサイルを運用するための設計であり、現在まで基本設計が継承されていることを考えれば、拡張性と経済性に関しては傑作というべきランチャーである。
なお開発されたミサイルはその種別に応じて「EMERAUDE」「Air Tortoise」「MLRA」「FORK」「PROMINENCE」の5つに分類されている。
・下は終戦後に行われた「EDF正式採用ミサイルランチャー実射評価試験」のレポートである。
映像とともに流れるレポートは各ミサイルの性能はもちろん、実戦において留意すべき特性についても言及しており、射程距離弾や速といった軍事機密が多分に含まれている為に一般公開はされておらず、視聴するためにはEDF内の情報管理資格の提示を求められる。
なお映像中のテストシューターは、あの伝説の陸戦隊員、ストーム1(極東の日本列島戦線において活躍したEDF日本支部の遊撃隊員であり、四足要塞やマザーシップを撃破した英雄である。開戦時点では全く無名の人物であり、戦災によるデータベースの損傷もあってEDF入隊前の経歴は不明、マザーシップ撃墜時に殉職したとも言われており、国籍や人種、人物像についても諸説がある。一説には“英雄”として政治的に利用されることを嫌い、関係者の協力によって終戦後にデータベースを改竄、一人の陸戦隊員として従来通りの職務に徹したと言われている。それを裏付ける事実として、終戦後の残留巨大生物掃討戦において驚異的な戦闘能力を有し、掃討完了後すぐに転属していく“謎の新人”が世界各地で目撃されており、“彼”ではないかと考えられている)と言われているが、定かではない。
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- ME1エメロード(SMsjB9Y8Mmさん原案・トウフウドン加筆)
開戦前、EDFは高性能な携帯ミサイルシステムFIM-92Gスティンガー・マスター(レイセオン社は1981年に開発したスティンガーの改良発展型と表明しているが、実際には同社が2000年頃にロッキード・マーティン社と共同開発したFGM-148ジャベリンの派生型……レイセオン社内で独自に改良した上位モデルである。これはEDF統一装備の原型機採用によって得られるライセンス料の分配について、LM社との合意を得られなかったための措置だと言われている。2016年にレイセオン社はFIM-92Gでトライアルに臨んで採用を勝ち取り、ライセンス料と北米地域での製造契約を独占した。同社に対してLM社は特許侵害と契約法違反で訴訟を起こしたが、終戦後数年を経た今も裁判は続いている。なおFIM-92G性能面ついては新型弾頭の採用による低コスト化と高威力化の両立に加え、誘導飛翔体の小型軽量化と高速化によって低空域のヘリコプターはもちろん、高速の航空機への攻撃も可能となり、完全な多目的ミサイルとして完成。さらに弾頭と飛翔体のステルス化……電磁投射式ランチャーと排気冷却装置の採用による熱探知の回避に加え、複合的な探知妨害手段によって目標のAPS :Active Protection System:能動性防御機構を無力化する機能など、大幅な性能向上を果たしていた)を採用していた。
この高性能かつ高価格の最新鋭携帯ミサイルシステムはET1-エテルナ (ETERNA)としてEDF陸戦隊に配備されていたが、開戦時に大量の巨大生物を目にしたEDF上層部および各地方方面軍司令部は「近い将来に予測される防空面での措置(この期に及んでも大手メディアはフォーリナー友好説を唱えており、その立場上EDF関係者は空母型円盤への攻撃を明言する訳にはいかなかった)に備えて、高価格なミサイルシステムは温存すべきである」としてET1-エテルナの使用を全面的に制限した。
また巨大生物の物量に対抗することを鑑み、低価格で大量生産可能なミサイルシステムの独自開発が検討され、密かにEDF先進技術開発研究所がその任に就いた。
ランチャーはともかく、ミサイルの新規開発は困難(そもそもEDF北米総司令部大規模地下施設の工廠施設自体が完成したばかりであり、製造ラインの急稼働は大量の不良品の発生を覚悟せねばならなかった)であったが、兵器開発チームは思い切った……もはや開き直りと言っていい程のシステム全体の簡略化(ステルス性の排除はもちろん、もともとFGM-148が備えていたトップアタック機能も削られ、弾頭は従来の低コストなものに交換された)を実行し、85%という恐るべきコスト削減を達成した(価格としてはスティングレイM1ロケットランチャーの125%程度であった)。
この極めて低コストのミサイルシステムME-1エメロードは実戦テストも兼ねて段階的にEDF陸戦隊へと配備され、大規模航空作戦の実施時においてはET-1エテルナの全てをEJ-24戦闘機の兵装に転用することが可能となった(ただし大量のエテルナによって“爆装”したEJ-24は機動性を大きく損ない、連合空軍の戦力の中でも最初にガンシップの餌食となった)。
結果的にEDF陸戦隊初の携帯ミサイルシステムとなったME-1エメロードであるが、「とにかく撃ちっ放しできればいい」というEDF上層部からの要求に――低コストの範囲内で――忠実に従った自動認識型の誘導システムは「感知できる最も近い敵に向かう」という仕様となっている。
それでいて対巨大生物用バイオセンサーを導入していたため、隠れていた巨大生物に反応して射手の思わぬ方向に……最悪の場合は射手を巻き込む地点に誘導されたり、目の前に迫ってくる巨大生物ではなく、ちょうど頭上を高速で通り過ぎたガンシップを追いけてしまったりと……使い勝手に難のある兵器となってしまった。
EDF陸戦隊に正式に配備はされたものの安価粗悪な急造品、あるいは“試作品”の印象を払拭できず、ガンシップに追従可能な誘導性能の獲得と飛翔速度の向上を求める現場からの声もあり、間もなく後継となるME2が開発された。
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- MEXエメロード
世界規模での航空作戦が行われた日のことは、今でもよく憶えている。
当時、まだ幼かった私にとってフォーリナーとの戦争はモニターの向こう側の出来事に過ぎなかった。巨大生物の出現は大都市の出来事であったし、報道管制下で知ることのできる情報は限られていた。
ネットワークの利用が制限されたことへの不満を除けば、他の多くの子供と同じように無期限の休校を喜び、「宇宙人の侵略」という非日常の訪れに冒険心をくすぐられ、まるで台風の到来を待つかのように、胸を躍らせながら母や姉の後を追って非常食を買いに出かけたものだ。いつものようにカートに菓子をしのばせた私を叱った姉の焦燥も、それを悲しい目で穏やかにいさめた母の悲哀も理解することなく……。
2017年のあの日、午前中にも関わらず職場から帰って来た父は自室に私を呼んで椅子に座らせ、自らは床に膝を着いて向かい合った。いつも見上げていた父に真正面から見詰められ、その厳しい眼差しに、指一本動かすことができなかった。
「どんなことがあっても諦めるな。お前が二人を守れ」
それだけを言って父は立ち上がり、部屋を出て行った。
戸惑いを引きずりながら後を追った私は、玄関で抱き合う父と母の姿を見て呆然と立ち尽くした。二人の傍で自らの細い肩を抱いてうつむく姉の姿も、混乱に拍車をかけた。
目に映る光景を、理解できなかった。
どうして母さんは……お姉ちゃんも…………二人とも、どうして泣いているんだろう。
「いってくる」
深緑の軍服に身を包んだ父が背を向け、ドアを開けて白い逆光の中へと消えていく。
おかしい。
基地に出勤する父を、家族で見送るのは見慣れた光景の筈だ。
なのに、どうして――
「父さん!」
「……」
無言で振り返った父は、優しい目をしていた。
ドアの閉まる音が一際大きく響いた。
背後のリビングから……点けたままのTVからヒステリックな女の声が流れていた。
『一方的です! EJ24戦闘機が次々と撃墜されていきます!』
あの日、マザーシップや空母型円盤に対して行われた一斉攻撃はガンシップの登場で失敗。瞬く間に攻撃隊を撃ち破ったガンシップはそのまま飛散し、各地の防空施設や空軍基地を襲撃しに向かった。
私の故郷にも空軍の基地があった。父が勤めていた基地が。
要撃機のパイロットだった父が数分間でも帰宅できたのは、攻撃隊全滅の報を受けながらも出撃を命じた基地司令官から特別の許可があったからだと後に聞いた。
父が出て行ってすぐ、私は母と姉に連れられて家を出た。最低限の荷物を持って、避難所に指定されていた学校の体育館を目指した。
故郷の様相は一変していた。見慣れた街路は人で溢れ、徒歩避難の通達を無視した車が渋滞を作り、交差点で事故を起こしていた。警察官が拡声器で何かを喚き、複数のサイレンが鳴り響いている。あちこちから子供の泣き声が聞こえた。
喧騒に圧倒されて足元のおぼつかない私の手を、姉は痛いくらい握りしめていた。
「はやく、はやく歩いて……!」
苛立つ声に混じって、鼻先で揺れる長い黒髪から流れてくる甘い香りに、私は現実感を失いつつあった。
十数分で着く筈が、群衆の動きに流されて一時間以上も歩き続けていた。やっと辿り着いた別の避難所は既に人で溢れ返り、我先に助かろうとする人々の醜い争いも起こっていた。乱れた列がどこに向かっているのか……どこに行けば助かるのか……何も分からないまま歩くことに誰もが不安と疲労に苛まれていた。
「お姉ちゃん……家に帰ろうよ……」
「馬鹿言わないでよ!」
「だって……!」
「大丈夫よ。二人とも、はぐれないで…………あ!」
母が声をあげてから間を置かず、一際大きなサイレンが鳴り響いた。
毎年、夏になるとTVに映る戦争番組。
何十年も前の戦いの記録。
白黒映像の中で何度も聞いた、あの音。
――空襲警報。
群衆が凍りつき、老若男女を問わず誰もが空を見上げた。
次の瞬間、すぐ頭上を白い影が飛び過ぎ、強烈な風圧で人々が倒れた。将棋倒しで下敷きになった者が悲鳴をあげるが、もっと大きく、身の毛のよだつような叫び声に掻き消された。
離れた場所で何かが燃えていた。
「あ、ああっ……!」
姉が声にならない悲鳴を洩らす。
人が燃えていた。
何人もの人間が、燃やされていた。
その頭上に、数十人の髪の毛と皮膚と衣服が燃える炎の照り返しを受けて、白銀の怪鳥が浮かんでいた。
それがフォーリナーのガンシップだと認識する前に、人々は逃げだした。本能と恐怖に突き動かされて。
ガンシップの鋭い双眸を備えた機首から赤い熱線が走り、群衆を引き裂く。灼熱の粒子ビームに撃ち貫かれた部分は即座に炭化したが、その周囲の肉が焼け、服は燃えた。燃料タンクを撃たれた車が爆発し、周りにいた十数人を巻き込む。歪んだ車体から出られずに生きたまま焼かれていく者の叫び声は、まるで獣のようだった。
目の前にいた男の頭部が消し飛ぶのを目撃した姉は、糸が切れたようにその場に腰を落とした。地面に広がった失禁の染みを眺めても、私は無感動だった。
倒れたまま群衆に踏み潰される者の悲鳴……全身に火傷を負って男とも女とも判らなくなった者の呻き声……愛する者の無残な姿を見て半狂乱になった者の叫び。
なぜ、どうして、こんな光景が、こんな事が起こっているのだろうという疑問で思考が飽和しつつあった。答えを求めて空を見上げると、蟲のように飛び回る無数のガンシップに混じって、黒煙を引いて落ちていく飛行機の姿が見えた。
空軍の戦闘機だ。
既に操縦不能に陥った機体が、幾筋ものパルス・ビームに貫かれて爆散する。青い空を背景に、砕け散った戦闘機の破片が煌めいた。
あれは……父さんだ。
なぜか、疑いようのない直感があった。
もう一度地面を見ると、足元に母が倒れていた。見てすぐには母だと分からなかった。母は白い服を着ていたのに、真っ赤だったからだ。背中から生えている黒く焼け焦げた何かが、心臓を貫いた破片だと理解できるまで時間がかかった。
座り込んだ姉は虚空を見つめたまま涙を流している。
もう、何も感じなかった。夢見よりも遠い現実。
私と姉の頭上で、一機のガンシップが停止する。くるりと回転して真下を向いた凶鳥は、まるで観察するかのように私たちを眺めた。東洋の仮面を思わせる細い目で、間違い無く、“そいつ”は見ていた。
――死滅セヨ。
譬えがたい悪意が伝わってきた。これが機械なのだとしたら、作った奴は悪魔に違いない。
苛めっ子や野良犬とは次元が違う。絶対に相容れない存在。
それを何と呼ぶのか、言葉だけは知っていた。
敵だ。
そうとしか呼べない。生まれて初めてその実感を与えてくる存在が、目の前にいた。
「……!」
私の胸に湧いた感情は、恐れではなく、怒りだった。
父母の仇を討つとか、姉を助けるといった考えはなかった。あまりにも異質な存在に対する拒絶反応と言ってもいいだろう。私は目の前の死神を心の底から、純粋に、憎んだ。
縛めが解けた。
「――宇宙に、帰れッ!」
考える間もなく罵倒が口を出て、次の瞬間には足元の瓦礫片を拾って投げつけていた。
小さなコンクリート片はガンシップの顔――機首にぶつかった。反応は無い。私は今でも、あの時ガンシップに嘲笑されたのだと思う。そういう間があった。
力が欲しい!
目の前の悪魔を打ち倒す! 絶対的な力が欲しい!
身を焦がす程の憎悪が別の悪魔に聞き入れられたのか、耳を突き刺す鋭い金属音とともにガンシップが姿勢を崩した。連続する金属音とともに小突かれるように跳ね上げられたガンシップのもとへ白煙を引いて何かが飛び込み、爆発する。破片が雨のように降り注ぎ、私の頬を浅く切り裂いた。
「馬鹿野郎!」
怒声とともに突き飛ばされる。
「突っ立てんじゃない! 死にたいのか!」
無数の銃声と力強い足音が周囲で響いた。
「確保!」
別の誰かに首根っこを掴まれ、倒れたまま乱暴に物陰へと引きずり込まれる。爆竹が弾けるような音とともに空薬莢が降り注いだ。その中の一つが触れたのか、頬に火傷の痛みを憶えた。痛みが意識を鮮明にしていく。
「本部! こちらレンジャー2-5! 民間人1名を保護した! 敵の攻撃は苛烈! 救援を要請する!」
「駄目だ、敵の数が多過ぎる!」
「弾をくれ! 弾をッ!」
黒いヘルメットに赤いアーマーベスト……EDFの陸戦隊だった。普通の軍隊とは異なる派手な戦闘服姿はニュース映像の中では現実感の乏しいものだったが、目の前に現れた煤で顔を黒く汚した男達は全く別の存在に見えた。歯を食い縛り、ライフルやミサイルで果敢にガンシップに応戦する姿は、まるで――。
「おいっ! この娘も生きてるぞ!」
声の方を見ると、姉も物陰に運び込まれていた。
「た、隊長! 敵が速過ぎる! こんなミサイルじゃ――」
言いかけた若い隊員の胸に穴が開き、倒れた。焼け焦げた貫通痕は血を流さない。
「ジョニーがやられた!」
「潮時だな……軍曹! 後退するぞ! こんな地獄で子供2人なら上等だ!」
「イエッサー! 野郎ども後退だ! 現陣形を維持しろ! 弾幕を絶やすな!」
「後退! 後退!」
私は軍曹と呼ばれた黒人の大男の小脇に抱えられた。胴に回された太い腕は重機のそれのようだった。もう片方の腕でミサイルランチャーを軽々と持っている。視界の隅に、同じように運ばれる姉の姿を見た。
「走るぞ! 祈ってろよ小僧!」
直後、風圧を感じた。
「くそがっ……!」
悪態を吐きながら大男が倒れ、私は放り出された。すぐ近くをビームが擦過したのか、オゾン臭が鼻を突く。
「軍曹ッ!」
近くで後退りながらライフルを撃っていた隊員が駆け寄るが、頭上に滞空するガンシップに狙い撃たれた。「畜生!」と怒鳴った大男は、物影から出てこようとした他の隊員に「来るな!」と命じる。
「お前らは先に行け!」
「しかし!」
「俺とガキを餌に誘き出す気だ! その娘だけでも助けろ!」
言われた隊員は無言で敬礼し、姉を抱えて瓦礫の影へと入っていった。
「……おいっ!」
ゆっくりと起き上った私に、倒れたままの大男は苦痛に歪んだ顔で呼びかけてきた。
「それを……押してくれ!」
彼が腕を伸ばした先――私の目の前にはミサイルランチャーが転がっていた。箱型の発射器に「ME1-EMERAUDE」と白く印字されている。言われた通り、両手を当ててランチャーを大男の方へと押し出そうとするが、重い。
無理だと言おうと顔を上げた私の目に飛び込んできたのは、目を見開いて絶命している大男の姿だった。よく見ると、こちらへ向けていた腕が肩から無くなっていた。
「おまえが……おまえがやったんだな!」
見上げて叫ぶ私を、ガンシップの冷たい眼が見据える。
「おまえなんか…………おまえなんかに!」
目の前の敵に負けたくない一心で、私はミサイルランチャーを抱え起こした。子供にとっては丸太のような重さだったが、なんとか背負うようにして肩に載せようとした。
支えるためにグリップを握った際に、指がトリガーに触れたのは全くの偶然だった。
ランチャーの発射口が開き、中に納まっていたミサイルのシーカーが作動。自動認識型汎用ミサイルは目前のガンシップを目標として赤外線画像認識。形状をデータ照合――Unknown――敵味方識別信号の有無を確認――味方識別信号無し――目標を敵性と判断して安全装置を解除した。
僅かな爆発音とともに発射器からミサイルが投射され、その衝撃に私はバランスを崩して倒れた。すぐさまミサイルのロケットモーターが点火、ガンシップに向かって突っ込む。ガンシップは上昇して避けようとしたが、完全静止状態からの機動は鈍いのか、逃れられなかった。機首の先端にミサイルが直撃する。
ガンシップの動きが緩慢だったことが幸いし、ミサイルは対高機動体近接破砕モードではなく、通常の対機甲貫徹モードのままガンシップの片目に突き刺さって弾頭を起爆――怪鳥の首を丸ごと吹き飛ばした。
機種を失ったガンシップは独楽のように回転しながら墜落し、民家を押し潰して瓦礫の一部と化した。
煤に汚れた私の口許に、自然と笑みが浮かんだ。
「……ざまぁみろ」
その後、どこをどう歩いたのか、私は地獄を抜け出すができた。
避難民の一団に合流した後のことも、よく憶えていない。ただ毎日を生きることに必死で、母を弔うことも、父や姉の消息を知ることもできなかった。
大戦後は自警団に少年兵として参加し、戦災遺児基金の奨学金を受けて教育を受け、EDFに入隊した。孤児として生きる道が限られていたのは事実だが、あの日、私や姉を助けようと奮戦した男達のことを忘れてはいなかった。
陸戦隊に配属された私の手にはミサイルランチャーがある。MEX-EMERAUDE。あの日、私がガンシップに向けて撃ったミサイルの最新バージョンだ。数奇な運命を感じないではない。
まだ訓練以外で使った経験はないが、いつか、その日が来るのかもしれない。
あの大戦で、何も守れない無力な子供だった私に代わって銃を取り、命を賭して戦い、世界を救ってくれた人々がいた。
だから私も、ここにいる。
ようやく授かった息子に、この青い空を残すために。
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- エアトータス01(SMsjB9Y8Mmさん原案・トウフウドン加筆)
開発はEDFであるが、モデルとなったのは大戦前に米国レイセオン社で研究されていた新型の対戦車ミサイルである。
このミサイルは高機動型戦車(球状のコンバットタイヤによって機敏な全方位走行を可能とし、市街戦に特化した小型戦車である)に対応できる誘導性能と、重装甲の3.5世代戦車であっても一撃で破壊可能な高火力の両立を目指して研究されていたものである。
終末誘導時の運動性を高めるために短噴射推進機構によって飛翔速度を随時調節する……つまり着弾時に運動エネルギーを威力に活かすことが望めないため、純粋に弾頭の破壊力によってのみ目的を達成しなければならず、それでいて筋力補強スーツを用いずとも個人で携帯可能な重量に抑えるという厳しい仕様が要求されていた。
結論から述べれば、上記のコンセプトは完全に達成された。
重量に関しては民間人のティーンエイジャーでもなんとか持てるほどに軽量化され、特殊構造の新型弾頭と高性能炸薬によって、いかなる戦車のどの部分に当たっても木端微塵にすることが可能であった。
ただし、この新型弾頭の生産は既存の製造ラインは不可能であり、設備投資に費やされた金額はそのままミサイルの調達価格を跳ね上げることとなった。それを緩和すべく安価な……場合によっては粗悪と言える程の推進剤を用いた結果、とんでもない問題を生み出すことになってしまった。
飛翔速度の遅さである。
優秀な制御プログラムと高性能なスタビライザーによって低速でも異常なほど安定していたが、飛翔体が派手に発する高温のガスと大量の排煙によって容易く視認されて迎撃、あるいは回避されてしまう有様であった(やろうと思えば歩いてでも避けられたと言われている)。加えて、軽量化のために推進剤の搭載量そのものが少なく、飛翔距離は最大で400メートルにも満たなかった。
この問題の最たる要因としては「安価な推進剤の使用」や「軽量化のための搭載量の制限」といった開発計画全体に関わる重要な情報が、短噴射型エンジンの開発チームに認識されていなかったことが挙げられる(いかに優秀な人材と豊富な資金を投じても、組織の機能に欠陥があれば、計画は必ず失敗するものである)。
速度不足の問題は高純度の良質な燃料を用いれば改善されるものの、それを一つのパッケージされた“商品”として見た時、とても市場に受け入れられるコストではなかった。
この試作ミサイルは失敗作の烙印を押されて破棄されたが、数年後、フォーリナーの襲来によって活躍の場を与えられることになった。
大戦直前にEDFに出向し、戦災の混乱によってそのままEDF兵器開発チームに加わっていたレイセオン社の技術者が、ヘクトルへの対抗策として例の試作ミサイルを取り上げたのである。
マン・ハンターと仇名された白銀の巨人ヘクトルの装甲は強靭であり、当時のEDF陸戦隊が所有する装備では速やかな撃破は困難であり、中距離での直射攻撃は反撃による損害が大きく、遮蔽物を利用した曲射攻撃では極めて柔軟な機動力を有する二足歩行ロボットを捉えるのは困難であった(超長距離からのスナイパーライフルやロケットランチャーによる攻撃で戦果を上げた部隊もあったが、そのためには小隊規模の人数が必要であり、また砲撃型ヘクトルの登場以後は大きなリスクを伴った)。
そしてヘクトルは多くの場合、巨大生物を随伴させており、互いの欠点を補うことで人類の戦線を容易く突破したのである(ヘクトルが強引に阻止線を切り裂き、そこに巨大生物が流れ込むという単純な戦術であったが、多くの戦場で人類の戦線は崩壊し、おびただしい数の人命が失われた)。
この凶悪かつ強大な敵を前に、どうして自転車にも追いつけない“鈍亀”が役に立つのか。EDF上層部の問いに、レイセオン社の技術者は肩をすくめながら答えた。
「律儀に正面から殴り合う必要はないということだ」
つまりヘクトルの進行ルート上に低速ミサイルを発射、ミサイルが着弾するまでの間に射手は離脱する。この「撃ち逃げ」をヘクトルが退くか倒れるまで繰り返すのである。
当初この案は一蹴されたが、阻止線の構築といった従来の戦術の有効性が失われつつあることは死傷者の数からも明らかであり、EDF上層部も「機動遊撃戦」という新たな戦術の必要性を認めない訳にはいかなかった。
「しかし、あんな遅いミサイルが当たるのか?」
最後にして当然の疑問であった。
ミサイルにステルス化や光学撹乱塗装(大戦直前に兵器開発チームが“私的”に開発していた車両用コーティング剤であり「車体が歪む程の事故でも塗装にキズ一つ無し!」「うおっまぶしっ! 驚きの光沢100年保証!」などのコピーでEDF関連施設の売店で販売されようとしていたが、EDF長官の愛車である深紅のシボレー・コルベットに試したところ、目が眩むどころか直視できない輝きを放った――当然、販売は中止された――これを検査したところ、太陽光線を含むあらゆる電磁波を撹乱することが確認され、後に軍事転用された)を施すことも検討されたが、実際に低速ミサイルを放ったところ、ヘクトルは迎撃や回避を行わず、見事に命中した。
これはヘクトルが自律戦闘マシンであると仮定した場合の説ではあるが、そのプログラムにおいて低速の飛翔体への脅威度判定が低い、あるいは皆無であるという一種のエラー(フォーリナーの兵器思想にはミサイルという「自律誘導して突入し、自爆する高価な精密機械」が存在しないらしく、ガンシップにもミサイルを“無視”する傾向が見られる)が存在するため、(結果的にそのエラーに付け入る形で)低速のミサイルでも命中したと考えられている。
幾度かの実戦テストによって「低速ミサイルの撃ち逃げ」が一定の効果を有する戦術であると確認され、レイセオン社製試作ミサイルは「エアトータス01」として正式採用された。
ただし特殊弾頭のミサイルは高価で量産に向かず、より強靭なH級以上の巨大生物やヘクトルが現れたことで、初期の01型では費用対効果に見合わなくなり、後継機の02型の開発が進められた。
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- エアトータスME
空母型円盤の撃墜のために、標準型のエメロード・タイプに弾頭破壊力の強化を施したのがエアトータス・シリーズであり、その名からも容易に推測できる通りミサイルとは思えない「低速」が特徴である。
空母型円盤の飛行ルート上に発射し、着弾までの間に射手が安全圏まで退避するという運用概念は、瓦礫の散乱する不整地でも時速80キロ以上で進行可能という黒蟻型巨大生物の踏破能力を考えれば頷けるものだが……実際は安価で粗悪な推進剤を用いたために低速化してしまったところ、それを逆手にとって前述の戦術が考案され、短噴射推進機構とスタビライザーの付加によって実用化されたと言われている。
実戦ではプロミネンス・シリーズに活躍の場を譲ることが多かったが、最終型のME型は威力も高く、状況と戦術によっては「着弾までの時間の長さ」は有効であった。竪穴など大規模な洞窟内での使用にも適していたと言われているが、自動認識装置の対巨大生物用バイオセンサーがあまりにも鋭敏であったため、隠れていた巨大生物に反応して思わぬ方向へ誘導され、自爆事故に繋がったケースも少なくない。
時限式のグレネードや仕掛け爆弾に近い使い方をされた武器であり、他のミサイルとは区別されている。
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- MLRA-3
Multiple Launch Rocket Armsの略称であり、EDF上層部からの「多連装ロケットシステム(MLRS)の個人版があれば便利だ」という曖昧な指示で開発されたと、半ば冗談染みた経緯が語られていたが、近年になって北米総司令部跡から発見された当時の命令書にそのような旨が記載されており、上層部の単なる思い付きを忠実かつ迅速に実現した開発チームの能力には驚きを禁じ得ない。
ロケットと名称されているが、発射されるのは誘導性能を備えた小型ミサイルであり、MLRSとは運用方法が大きく異なる。
ペンシルロケットの愛称を持つ小型ミサイルは軽量で機動性に優れる反面、威力で劣り、装弾数の多さをもってしても火力の不足は否めなかった。ただし生産コストが低く、大量に発射できる使い勝手の良さから評判は悪くなかったと言われている。
一度に2方向へ発射するTW型に続いて威力向上型のMLRA-4も研究されていたが、低コストとは言え、大戦末期において大量の小型ミサイルを製造する工業生産力は人類には残されておらず、FORKシリーズと同じく開発は中止された。
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- FORK-X20
ドッグファイトに譬えられる程の激しい位置取りが行われる対ガンシップ戦……つまり頻繁に回避を行う状況下で一定の火力を確保するためには、連射タイプよりも単射タイプの火器の方が使い勝手が良いと言われており、ミサイル分野においても、MLRAシリーズで使用されている小型の高機動ミサイルの一斉発射が研究された。
当初は多弾頭ミサイルの新規開発が予定されていたが、戦闘の激化によって残された資源と時間は限られていた。出来上がったのは小型ミサイル20基を強化プラスチック製の簡易弾倉に納めたものであったが、ミサイルを横並びに装填した板型の簡易弾倉は円柱状に丸められてパッケージされており、ランチャーから投射された直後に展開し、ミサイルを一斉に水平状に撃ち出すことが可能である(この技術を転用して開発されたのがMLRA-TWである)。
一度に面となって飛来することから命中率と瞬間火力の高さを期待されたが、使用される小型ミサイルの威力不足を補うには至らず、戦災の拡大によって小型ミサイルの大量生産も困難となったため、AタイプとXタイプの2種のみで開発は打ち切られた。
なおホーク(Hawk:鷹)と誤認されがちだが、フォーク(Fork:分岐の意)が正式な名称である。
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- プロミネンスM2
エメロードの威力強化型であるエアトータスの(速度の遅さに起因する)汎用性の低さに、EDF陸戦隊では「エメロードの正当な強化型」を欲する声が日増しに高まっていた。
特に大口径プラズマランチャーを備えた砲戦型ヘクトルの登場によって自走砲などの長距離実弾砲兵器群の運用が困難となった後は、市街地や山岳部で障害物越しに正確な間接砲爆撃が可能な大型ミサイルが必要であった。
グレネードランチャーの高性能化も進んではいたが、実効性が使用者の技量と経験に大きく左右される上、例えば高層ビルを挟んで位置するヘクトルを攻撃するなど、多様な状況に対応することは不可能であった(バウンド榴弾を用いたスプラッシュグレネードも開発されていたが、精密攻撃は望めず、自爆事故の危険性から使いこなせる者は限られていた)。
開発された大型ミサイルPROMINENCE:M-1は、発射後5秒間は直進するように設定されており、垂直に打ち上げることで前述のように障害物越しに攻撃することが可能である。この仕様は、従来のミサイルのようにレーダーやGPS誘導装置などの高価な電子機器を用いず、簡素な赤外線画像認識とバイオセンサー(巨大生物のモーターセルやヘクトルの駆動装置が発する磁気パターンを信号化して認識する単純な装置)によって誘導されるEDF製ミサイルの戦術の幅を大きく広げることとなった。
弾頭の大型化による速度低下をロケットの大型化と推進剤の増量という単純な方法で解決したため、コストは増大したが生産は容易であり、大戦末期においても他の小型ミサイルよりも優先して生産され、より威力を強化したM2型も開発された。
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- プロミネンスMA
M1型の完成後に北米で研究されていた超大型ミサイルであり、M2型よりも遅れて完成した。M2型以上の大型化によってC70 爆弾を超える程の弾頭破壊力の大幅な強化と、射程距離の桁違いの長大化を達成している。
このPROMINENCE-M-A(Ambition:野心)と命名されたミサイルは、カタログスペック上は成層圏まで到達可能な大陸間弾道ミサイルであり、大西洋を挟んでユーラシア大陸に存在する巣や女王体を北米から直接攻撃して撃破することを目的としていた。
当初はギガンテスを改良した車輌からの発射を予定していたが、システムの複雑化を嫌ったEDF上層部は「個人で運用可能なように」と仕様を変更した。
「すぐには無理だ」
さすがのEDF兵器研究開発チームも苦言を呈したが、あくまでも“すぐには”という期限の問題に過ぎず、2週間後には発射実験が行われた。
他のシリーズと変わらないサイズのランチャーを見て関係者は疑問符を顔に浮かべたが、発射の直後、それらは驚愕の表情に変わった。
長さ1メートル強のランチャーから、10メートル近いミサイルが出現したのである(フォーリナーの空母型円盤の残骸から回収して研究、再現した空間圧縮装置を使用していると言われているが、詳細は不明である)。
猛烈な噴煙を残して飛び去った超大型ミサイルは空の彼方に消えた後、巨大生物の感知圏外から高速で落下、着弾すると巨大な火球と化して全てを焼き尽くすため、巨大生物の群れに対する初期制圧兵器として優秀である。なお移動する女王体への命中率を高めるため、再突入後、終末誘導時に減速する仕様になっている。
さすがに1基あたりのコストが高いため、生産数は少なく、大戦末期の北米と日本列島戦線で数える程しか使用されていない。
また大戦後は大量破壊兵器拡散防止条約に基づき、EDFでも一部の部隊のみ配備され、厳重に管理されている。
・下は同ミサイルの実射評価試験映像である。
捕獲したレッドカラーのガンシップ(武装は排除してある)を標的機としており、本来は超長距離砲爆撃に用いられる同ミサイルの、低高度の近接格闘戦における追尾能力を見ることができる。
紫煙の尾を引きながら大G旋回で急激な軌道を描く大型ミサイルの姿は、どこか美しくもある。
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