ここでは地球防衛軍3の兵器のうち「搭乗兵器」について記述する。
(※ゲーム中で搭乗できるのはギガンテス、SDL2、バゼラートのみです)
・他の兵器については「地球防衛軍3の兵器(ネタ記事)」の総目録を参照とする。
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この記事は高濃度のフィクション成分を含んでいます! この記事は編集者の妄想の塊です。ネタなので本気にしないでください。 |
目次
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- EDF製アーマースーツ
2015年当時、既に米国など一部の先進国では次世代戦闘服の開発と配備が進められており、EDF(Earth Defence Force:地球防衛軍)においても専用のアーマースーツが開発された。黒いヘルメットとカーキー色の戦闘服に、赤いアーマーベストという派手なデザインであり、地球防衛軍という大仰な組織名もあって世間で話題となった。
初期のスーツは防弾・耐火・耐寒・耐衝撃性と簡素な通信機能を有するだけの第1世代スーツであったが、巨大生物の硬皮を加工したバウンド素材によるアーマーの強化など、大戦を通して改良が続けられ、大戦末期にはフォーリナーテクノロジーの応用によって耐久評価値でMBTギガンテスに匹敵する数値を獲得し、“人間戦車”と呼ばれる程のアーマー強度を有するに至った。
第2世代スーツに分類される最終型は、素材の耐酸性の強化に加え、強酸液との反応を遅延する抗酸性マイクロマシン塗装も施されている。スーツの人工筋(防弾も兼ねる)による筋力補強機能(個人差はあるが、直立状態から2メートル近い垂直跳躍が可能である)も、蜘蛛型巨大生物の筋肉繊維を模倣した人工筋の開発によって熱ダレの防止など信頼性の向上を果たしている。
また初期スーツでは戦術指揮系統との衛星経由のオンライン接続(開戦から数週間と経たずに、ほぼ全ての人工衛星が破壊され、GPSを含む大戦前の技術の多くは機能しなくなってしまったが)によってヘルメットのバイザーに表示・更新されていたレーダー(敵味方位置表示システム)も、対巨大生物用バイオセンサーや磁気センサー、モーションセンサーなど各センサーの搭載によって、洞窟などの閉鎖空間を含むあらゆる環境下でスーツ単独での複合探査が可能となり(大戦末期のEDF陸戦隊は人員の激減によって精鋭主義の極みに達しており、支援環境も皆無に等しかったため、兵士のスタンドアローン化はさして問題視されなかったと言われている)、レーダーやアーマー数値も網膜投影されるようになった(ヘクトルの電子眼を模倣した障害物を透視可能な能動性複合光学センサーも実用化されていたが、コストの問題から搭載されていない)。
通信機能においてもECCM機能が強化されており、巨大生物の群による自然ジャミング(面積当たりの蟻型巨大生物の数が一定数を超えると、モーターセルが発する電磁波が共鳴して通信障害を引き起こす)はもちろん、マザーシップや空母型円盤からのジャミング(おそらくは船体を構築する特殊物理甲殻と防御用フォースフィールドとの干渉波が原因と思われる)にも対応している(ただし通信中継器や本部施設の通信機器の不調によって支障をきたす場合もある)。一時はフォーリナー修正後量子物理学を応用した通信理論も研究されたが、北米総司令部の陥落など戦災の拡大によって停滞し、大戦中には実現しなかった。
各地のEDF戦史博物館には各世代のアーマースーツが展示されており、日本の新東京戦勝記念ミュージアムでは大戦中に陸戦隊員が着ていたスーツが公開されている。
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- E551ギガンテス
EDFの主力戦車。EDFによる開発とあるが、米国ジェネラル・ダイナミクス社製MBT「M1エイブラムス」が原型であり、一部からはM1A2Eの型番で呼ばれている。
兵装は120ミリ滑腔砲。外装を見るとスモーク・ディスチャージャーも搭載されているが、鋭敏な感覚器官を備える巨大生物に効果は薄く、物資の不足もあって使用することはできなかった。
GD社の協力によって砲弾装填も含めて高度に自動化されているため1人で操縦可能だが、センサーと火器管制装置については安全保障上の理由から米国上院議会の合意が得られず、EDFによる独自開発も間に合わなかったため、最低限の機能しかない装置が搭載されている。この貧弱なセンサーとFCSは微弱なジャミングにすら対抗できず、対フォーリナー戦ではマニュアルでの目視照準が必要とされた。
当時で世界最高水準のMBTをワン・マン・タンク化することに成功していながら、モンキーモデル化されてしまったことについては遺憾としか言いようがなく、ギガンテスの不運は誕生から始まっていると言っても過言ではない。
(中略)
初戦では歩兵と連携し、多数の巨大生物を掃討する目的で通常の徹甲弾ではなく榴弾が搭載されたが、戦線では巨大生物の予想外の突進力によって肉薄され、自爆の危険性から発射できない状況が多々あった。随伴歩兵の弾幕による牽制や後退射撃で善戦した部隊もあったが、リアクティブ・アーマーを搭載した複合装甲も黒蟻が雨と降らせる強酸液には無力であり、その後の制空権喪失とガンシップの襲来によって多くの戦車隊が壊滅したと言われている。
フォーリナーによる全世界的な攻撃で人類社会の工業生産力が低下したこともあり、終戦まで大規模な戦車隊が再建されることはなく、とくに日本列島戦線では破壊を免れた数少ない車輛がEDF陸戦隊の支援火力として1輌単位で戦場に送られ、自走砲として運用された。
それでも敵の二足歩行ロボットが投入され始めるとAPFSDS(装弾筒付き翼安定徹甲弾)の支給や同軸機銃の搭載を望む声が高まったが、限られた工業生産力はフォーリナーの技術を転用した個人携帯火器の生産に優先的に振り分けれ、ギガンテスの改修は見送られ続けた。
確かに名銃ライサンダー・シリーズの威力は大戦末期には滑腔砲のそれに匹敵したのだが、生身で戦う陸戦兵にとって楯となる戦車の存在は無視できず、砲塔上面にセントリーガンを載せようとするなど現地改造を試みた者も少なくない(一部の部隊に実験的に支給された特殊な仕様のセントリーガンは、時空位置固定後は異相体を擦り抜けるため、ギガンテスに載せても空中に固定されてしまい、機銃として用いることはできなかった)。
本来、貴重な戦力となる筈であった主力戦車が、満足な兵装を施されなかったがために大戦を通して活躍できなかったことは、多くの者にとって極めて遺憾な事態であった。とくに初戦で対巨大生物戦に対応できなかったこと、そのための準備が開戦前にほとんど行われていなかったことに批判が集中した。
EDFが戦前にどのような対異星体星間戦争を想定していたかは不明だが、世界的にフォーリナーを友好歓迎する方針だったことはもちろん、ファーストコンタクトにおいて各国の政府が市民が避難させていなかったことなど、EDF以外でも実戦的な計画が練られていた訳ではなく、EDFを取り沙汰して非難することはフェアではない。
それに当時、巨大生物の大群と戦うことになると、いったい誰が予想できたであろうか。
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EF24バゼラート
EDFが開発した戦闘ヘリだが、これも米国ボーイング社製の「AH-64Dロングボウ・アパッチ」を原型としている。
(ギガンテスともどもEDFの正式採用兵器に米国製が多い件については、北米総司令部と米国軍需産業との癒着が囁かれているが、国際連合軍であるEDFの主戦力の大半を米国が担っているので不自然なことではない)
バゼラートもギガンテスと同じく原型機からモンキーモデル化された兵器であるが、戦闘ヘリは巨大生物掃討作戦における有効戦力として注目され、EDFは早急に独自改造による改善を試みた。飛行時間の短い素人でも操縦可能なように自動化と簡略化を施し、武装も強化された。左右のペイロードにはガンポッド(30ミリUT機関砲)が搭載され、誘導ミサイルにも破壊力に優れた対地攻撃用の大型弾頭タイプが採用されている。このミサイルは発射後に対巨大生物用バイオセンサー、あるいは赤外線画像による形状認識で目標を設定・誘導されるため、撃ちっ放しが可能である。
以上から強力な近接航空支援を期待されていたのだが、残念ながら、機動力で圧倒的に勝る敵ガンシップには対抗できず、制空権を喪失した状態で厳しい戦いをしいられた。
また肝心の対地戦では黒蟻の強酸液が思いのほか高く投射された上、同じく強酸性で粘着性もある蜘蛛の糸がローターに絡んだ場合には致命的損傷を受けるなど被撃墜率は高く、予想以上の損害が発生した。赤蟻だけには一方的な攻撃が可能であったが、優勢が保たれのはガンシップが飛来するまでの極めて短い時間に限られた。
例外として、極東の日本列島戦線では陸戦隊員の操縦するバゼラートが多大な戦果を残したと言われている。
「ヘクトル・ハンター」「怪獣殺し」の別名とともに長い間“おとぎ話”として語られていた「極東の怪鳥」であるが、近年に戦闘の記録映像が発見され、事実であることが確認された。
・下が問題の記録映像である。
映像の分析によって改良型機関砲や高分子防護塗装を施された対INF級戦闘用の高等機であることが確認できるが、機体の挙動を見るに制御系は初期型のままであり、上空で繰り広げられたガンシップとの空中戦と、その驚くべき戦果は、操縦者の技量によるところが大きい。
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SDL2
現在もそうであるが、2016年当時も車輛と名がつく乗り物はほぼ全てがタイヤを履いており(ただし現在のタイヤのような球形ではなくリング状であり、それ自体は駆動力を発しないゴムの塊であった。駆動力は別に存在するモーターから機械的に伝達され、前輪のみを傾けることで進行方向を変えていた。このため運動性が低く、例えば超信地旋回もできなかったと言われている)を履いており、20世紀のメディアメモリーに登場するような「浮いた乗り物」は限られた数の実験車に限られていた。
そんな中、EDFが開発(EDFの独自開発と発表されているが、走行性能と近未来的デザインから日本のモーターメーカーが秘密裏に協力したと言われている)したパーナソナル・ヴィークル「SDL2」は当時でも非常に珍しいエアーホバー方式を採用し、道を選ばない高速移動が可能であった(水上も走行可能と言われていたが、後述の吸気スリットの位置とフィルター機能に欠陥があり、水上を走ると排気で飛散した水が大気に混じって吸引され、フィルターの先の内部機構は――設計上はフィルター機構が粉塵や水分の進入を防ぐことを前提として――防水加工されていなかったため、電気系統のショートや故障で走行不能となった)。
ジェットエンジンのような高出力の燃焼推進器は搭載しておらず、機体中央左右のスリットから吸気した大気を複数の小型タンクに分けて高圧縮し、下部と後方から連続して排気する際の反作用で駆動する(この排気の間隔は極めて短く、吸気音に遮られて聞き取ることは難しい)。この吸気・圧縮・排気のメカニズムは三系統存在し、三段階に分けて作動する……つまりスロットルはホバリング・微速・全速しかなく、エンジンに座席を付けたと言っても過言ではない機体は極めて軽く、そのあまりに高い加速性から訓練および実戦で事故が後を絶たず、破損率が高い整備士泣かせの兵器であったと言われている(もっとも転倒防止用のオート・スタビライザーを搭載し、衝撃吸収機構も完備していたため、ライダーが負傷することは稀だった)。
進行方向は機首先端の垂直方向舵と、その下部のカナードの空力によって制御される。機体内部のオート・スタビライザーの慣性制御力は貧弱であり、短加速による細やかな速度調整と減速旋回、速やかな再加速といった操縦技術がなければ市街地では使い物にならなかった。
固定武装として7.6ミリ機銃を2門搭載しているが、これは敵よりも進行の妨げとなるフェンスや樹木といった障害物を排除するために使用された(敵も障害物には違いないが、このガラス細工の薔薇のごとく繊細なマシンで巨大生物に突撃した場合、帰りは徒歩になるだろう)。そもそも偵察や救援を目的として開発されたSDL2だが、前線では通信妨害下での伝令の他、圧倒的な機動力を活かして単機で巨大生物の大群を翻弄し、仕掛け爆弾の罠に誘い込んで殲滅するなど幅広く活用された。
なお「SDL2を用いて活躍したEDF隊員の一人に、大戦前に飼っていた黒馬のことが忘れられず、SDL2をその愛馬に見立てて、乗る度に愛馬の名を口にする者がいた」という逸話が残っており、現在もEDFの偵察隊のエアーヴィークル乗りに伝統として引き継がれている。
・下は大戦後に制作されたEDF新兵訓練プログラムの教育映像ソフトであるが
SDL2の部分に使用されている戦闘記録に偶然にも「伝説のSDL2乗り」の姿と声が記録されている
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ベガルタ
EDFの兵器研究開発チームが総力を上げて開発した二足歩行型兵器。
速射性の高い極低反動ロケットランチャー、濃密な弾幕を張ることのできるバルカン砲、そして火炎放射器と強力な武装を備え、耐衝撃・耐強酸特殊塗装によって可動部分の多さにも関わらず戦車並みの耐久力を誇り、剥き出しの操縦席もフォースフィールドで防護され、さらに背中にブースターを搭載し、あらゆる戦場を駆け巡る。
……と宣伝されていたが、実際は対フォーリナー戦が始まった混乱の中で急造された兵器であり、戦場からは「機動力について重大かつ致命的な欠陥がある!」というクレーム報告が寄せられている。
実際のところ「移動砲台」と呼ぶべき兵器なのだが、その火力については申し分なく、然るべき歩兵との連携が得られれば巨大生物の大群を一匹も寄せ付けずに殲滅することも可能である。
・下は終戦後に一部地域で放送されて好評を博したベガルタが活躍する戦意高揚映像である
あまりにも映像の出来がよかったため「ベガルター(※語尾を伸ばす)に乗りたい!」とEDFに志願する者が各地で後を絶たず、世界各地からも「あんな秘密兵器をどこに隠していた!!!」「我々のベガルタはモンキーモデルだったのか!?」「また日本人に魔改造された(´;ω;`) 」と公式非公式の批判が殺到した。
もちろん映像中の機動性能についてはあくまでもイメージであり、EDF総司令部も公式に否定しているが、秘密裏に開発されているベガルタMk-Ⅱのリーク映像ではないかという噂もある。
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- EJ24戦闘機
EDFの正式採用戦闘航空機。
連合空軍の編成については各国の経済事情、既存の運用・整備体制が問題となり、フォーリナー襲来の直前まで統一装備の採用が遅れ、EJ24を一度も見ることなく開戦を迎えた地域もあった。
北米総司令部の壊滅によって資料は焼失したが、EDFの性質上一機であらゆる任務をこなすマルチロールファイターが望まれていたらしく、原型機の候補として米国ロッキード・マーティン社製の「F-35ライトニングⅡ」と独・伊・英・西の共同開発機「ユーロファイター・タイフーン」が競合していたと推測される。
極東方面に配備されていたEJ24も初戦の「マザーシップ及び円盤群攻撃作戦」に参加したが、失速域での高速鋭角機動が可能な敵ガンシップに翻弄され、一方的に撃墜されていったと記録に残っている。
なおこの航空作戦はEDF連合空軍と各国空軍の総力をもって世界規模で行われたが、逆に航空兵力の壊滅という結果に終わり、直後のフォーリナー側の逆襲によって基地施設や工場が破壊され、空軍の再建は絶望的となった。
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- 決戦要塞X3
EDF北米総司令部と米国軍需産業が秘密裏に開発し、北米での対マザーシップ戦に投入した兵器である。
詳細は不明だが、フォーリナーのオーバーテクノロジーを転用した飛行要塞で、戦艦並みの装甲と火力を有すると噂されていた。日本の怪獣映画に登場する大型機動兵器を参考にしたと言われているが、定かではない。
大戦末期、欧州へと侵攻したフォーリナーは破壊の限りを尽くし、さらに大西洋を渡って北米へと迫った。
マザーシップと無数の空母型円盤からなる船団に対し、イギリス王立海軍の生き残りとアメリカ海軍からなる混成機動艦隊は水際での迎撃を試みるが失敗、戦力温存のために撤退した。
上陸したフォーリナーは都市への攻撃を開始。東海岸が焦土と化していく中、どうにか戦線を維持していたEDF北米方面軍とアメリカ本土防衛軍は全戦力を投入する決戦を宣言。残存する艦隊と北米全域の航空兵力が集結、決戦要塞X3も出撃し、ニューヨーク上空のマザーシップに対して陸海空の総力戦を展開した。
絶え間なく撃ち込まれる砲弾、豪雨となって降り注ぐ強酸液。ガンシップとミサイルが乱れ飛び、灼熱のプラズマが夜の海を沸騰させる。闇に沈んだ大都市は炎と血で赤く染まり、故郷を失った兵士が銃撃とともに叫ぶ、
「悪魔め! 宇宙に帰れぇーッ!」
(中略)
大都市そのものを囮とした包囲殲滅戦は成功するかに思われたが、マザーシップはジェノサイドキャノンを使用、NY市周辺に包囲線を展開していた陸軍は壊滅し、海上の艦艇も9割が大破轟沈した。
X3は対光学鏡面装甲を展開、特攻に近い接近戦を挑むが、マザーシップからジェノサイドキャノンの連射を受ける。あまりの熱量に鏡面装甲が耐えきれずに熔解、X3は炎を噴いて墜落し、自由の女神像に激突して爆発四散した。
摩天楼は炎に呑み込まれ、数時間後にはEDF北米総司令部が文字通り消滅し、北米戦線は瓦解した。
総司令部とともに米国首脳部が全滅したことから北米における組織的抵抗は困難となり、残存部隊は民間人を護衛しつつ南米への避難を開始した。部隊はフォーリナーの追撃に戦力を削られながらもEDF南米方面軍と合流、逃げ遅れた民衆を救出するためにパナマ運河防衛戦を敢行する。避難民の渡河には成功したものの、正規軍はほぼ壊滅。以後は民間人によるレジスタンスが絶望的な後退戦と抵抗を続けた。
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