この記事はゲーム作品について記述しています。 |
『地球防衛軍』とは、サンドロットが開発し、D3パブリッシャーより発売されている3Dアクションシューティングゲームである。
概要
その名の通り、地球を防衛する軍隊となって侵略者と戦うアクションゲームである。
“Earth Defence Force”の略語として「EDF」とも呼ばれる。
バズーカやライフルを抱えた生身の人間を操って巨大生物の大群に挑みかかるというストレートな内容と、綿密なバランス調整、豊富なやりこみ・ボリューム、SIMPLEシリーズならではのコテコテぶりとツボを押さえた各要素が、口コミで大人気を呼び、しかもその内容で2000円という手頃な価格設定がウケて、『1』~『3』合わせて37万本を売り上げるという大ヒットを記録した。
特にその難易度設定の妙は職人芸の一言で、「EASY」「NORMAL」「HARD」「HARDEST」「INFERNO」の5つ +「IMPOSSIBLE」の難易度があり、初心者から上級者まで楽しめるゲームである。
『1』『2』『T』はSIMPLE2000シリーズとして発売されているが、『3』以降は独立したシリーズとしてフルプライスで発売されている。これは、ハード性能の上昇に加えて、『2』までは『ギガンティックドライブ』のエンジンを流用することでコストを抑えていたのが、『3』以降は新たなエンジンを使用したため開発費用が発生したことが主な理由である。
場所や攻撃などにより処理落ちがよく発生することでも知られ、「真の敵は処理落ち」とプレイヤーに言わせるほど。
処理オチをものともせずに数十匹単位で沸いてくる巨大生物の群れと、これまた処理落ちする爆発がそれらを吹き飛ばす様は最早様式美である。
ニコニコ動画においては、「おじいちゃんの地球防衛軍3」で注目を集め、現在、プレイ動画やMADが多くUPされている。
作品一覧
据置型
- SIMPLE2000シリーズ 『THE 地球防衛軍』 (PS2)
- シリーズ第1作。値段に反したそのボリュームと傑作っぷりが話題を呼び、10万本を超える売り上げを達成する。
- 『2』に比べて売り上げでは劣るものの、内容では勝るとも劣らずといった所で、『2』が今作を超えられたかについてはファンの間で意見が分かれる。
- SIMPLE2000シリーズ 『THE 地球防衛軍2』 (PS2)
- 新兵士「ペイルウイング」と共に、『1』の3倍近くの数のミッション、大幅に増加した兵器・マップ・敵を携えて発売された第2作。丁寧な難易度調整も相変わらずで、シリーズの人気を不動のものとし、20万本以上を売り上げる。
- SIMPLE2000シリーズ 『THE 地球防衛軍タクティクス』 (PS2)
- 2006年にひっそりと発売された第3作。『2』に登場するキャラクターを使用したウォーシミュレーションゲームである。
- 開発はサンドロットではなく、はっきりいってその作りは雑の一言。ファミ通レビューでは10点中3点を付けるレビュアーもおり、あと2年も遅く発売されていればKOTYノミネートも夢ではなかったであろう作品。
- 大人気シリーズとなった現在にあっても、この存在を知っているファンは少なく、攻略wikiもひっそりと存在するのみ。殆どのファンの間では、第3作とは↓のことである。
- 『地球防衛軍3』 (Xbox 360)
- プラットフォームを移し、SIMPLEシリーズからも脱却して作られた3作目。
- 内容的には『1』のリメイクだが、エンジン・グラフィックなどが全て一新され、他の隊員達が共に登場して行動するなど、もはや別物である。
- ハードの問題か値段の問題か、売り上げはプラチナコレクション合わせて7万本弱と奮わなかったが、ニコニコ動画では「おじいちゃん」シリーズで大人気を博す。
- 『EARTH DEFENSE FORCE: INSECT ARMAGEDDON』 (Xbox360、PS3、Win)
- 2011年7月7日発売。スピンオフ作品。北米のゲーム会社Vicious Cycle Software開発。サンドロットは監修に回っている。パッケージ画像が露骨にスターシップ・トゥルーパーズ。
- ラヴェジャーと呼ばれる敵とEDFの新たな戦いを描いている。サンドロット開発の本編シリーズに比べると、敵の数が少なめで、それぞれの体力が高いのが主な特徴。
- ”アメリカ生まれの「もう一つのEDF」緊急出動!”
- 『地球防衛軍4』 (Xbox360、PS3)
- 2013年7月4日発売。ナンバリングタイトル4作目。『3』の正統続編であり、『2』の実質的なリメイク作品と言える。
- 物理エンジンにハヴォックを使用、グラフィックの質が『3』からさらに向上し、建物の壊れ方やモーションもリアルに動くよう調整されるなど演出面に気合が入った。
- 選べる兵科が4つに増え、敵の種類も増加。ミッション数もオフラインで85、オンラインなら94で5段階難易度も健在という『2』や『3P』の倍以上の特大ボリューム。
- Xbox360版とPS3版でオブジェクトの形や処理落ちの具合などが異なり、特にPS3の初期版は処理の重さによるフリーズやオンラインの不具合も多かった(アップデートで改善)。またハヴォック神による不可解な挙動もネタにされることが多い。
- なお、本作は公式でプレイ動画の投稿に制限が設けられている。
- 『地球防衛軍4.1』 (PS4、Win)
- 2015年4月2日発売。『4』のリメイク・アップグレード版にあたる。
- 基本的なゲーム内容は『4』と同じだが、武器やミッションの追加・変更などのゲームバランス調整に加え、処理落ちや同期ズレなどに対する改善がなされており、より完成度の高い作品に仕上がっている。
- 『地球防衛軍5』 (PS4)
- 2017年12月7日発売。ナンバリングタイトル5作目。『1』~『4』とのストーリー面での繋がりは無い。
- おなじみのアリや蜘蛛に加え、シリーズ初の知的生命体が登場する。『1』『3』の立ち位置だが兵科は4種存在し、ディロイやシールドベアラーといった敵も登場する。
- 『EARTH DEFENSE FORCE:IRON RAIN』 (PS4)
- 2018年発売予定。『EARTH DEFENSE FORCE: INSECT ARMAGEDDON』に続くスピンオフ作品。
- ただし開発は日本の株式会社ユークスとなっている。
- 『ま~るい地球が四角くなった!? デジボク地球防衛軍 EARTH DEFENSE FORCE: WORLD BROTHERS』 (PS4、Switch)
- 2020年12月24日発売。『THE 地球防衛軍』から『5』に加え『IA』『IR』の要素が全て集結したいわゆるお祭りゲー。開発は『IR』に続いてユークスが担当する。
- EDFのコマンダーとなり、EDF隊員や世界各地のブラザーの力を合わせ各シリーズのマザーシップの攻撃によってバラバラになってしまった四角い地球を元に戻していく物語。
- 基本的な内容はこれまでのシリーズに近いが、ボクセルで構成されたビジュアルなど全体的にコミカルであり、4人1組のチームで出撃、武器の取得はブラザーの救助など本作独自の要素も多く存在する。
- 『地球防衛軍6』 (PS4、PS5)
- 2022年8月25日発売予定。ナンバリングタイトル6作目。『5』の続編だが、前々作の『4』のような2のリメイクではなく完全新規の作品となる。
- 荒廃した地球でプライマーの撤退後に残された侵略生物や宇宙人と人口の9割を失い社会が崩壊した人類の戦いを描く。
携帯型
- 『地球防衛軍2 PORTABLE』 (PSP)
- 2010年、シリーズ再始動の第1弾として発表され、翌2011年に発売された、『2』のPSP移植版。
- 移植用にエンジンを再び一新し、ミッション数、敵、兵器にも新たなものが加えられており、そのボリュームはさらに増えている。
- アドホック通信によるマルチプレイが可能になったため、Xlinkやアドホックパーティーによって、非公式にではあるものの、オンラインマルチプレイがシリーズ初めて可能となった。
- 『地球防衛軍3 PORTABLE』 (PS Vita)
- 2012年9月27日発売。『3』のPS Vita移植版。ミッション・兵器・敵キャラクターが新たに追加され、さらにペイルウイングの使用も可能になった。
- アドホック通信による対面プレイに加え、インフラストラクチャーモードによるオンラインプレイも可能。
- 『地球防衛軍2 PORTABLE V2』 (PS Vita)
- 2014年11月27日発売。『地球防衛軍2』のPS Vita移植版。兵科に『地球防衛軍4』でも登場したエアレイド(4ではエアレイダー)が追加されている。
- また、アドホックモードでの対面プレイ以外にオンライン協力プレイが可能。
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
- D3パブリッシャー / サンドロット
- 地球防衛軍のプレイヤーの一覧
- サンダー!
- カワイソラス
- 斬撃のレギンレイヴ
- 自衛隊:英名JSDF(Japan Self-Defense Force)がEDF(Earth Defense Force)の命名モデル。[1]
脚注
親記事
子記事
兄弟記事
- あのゲー
- お姉チャンバラ
- オメガラビリンス
- カスタムメックウォーズ
- THE 鑑識官
- THE 裁判
- THE 推理
- SIMPLEシリーズ
- ドリームクラブ
- 双葉理保
- マグラムロード
- 密室のサクリファイス
▶もっと見る
- 15
- 0pt