執事喫茶(しつじきっさ)とは
タキシード・モーニング等のフォーマルウェアを着用し、執事(英国式バトラー)を模した男性キャストもしくは男装した女性キャストによってお給仕が行われる飲食店(コンセプトカフェ)である。
概要
タキシード・モーニング等のフォーマルウェアを着用し、執事、多くの場合英国式の上級使用人・バトラーを模したキャストによって格式あるお給仕が行われる。店内でキャストが着ている服装は正装ではあるが統一されてはおらず同じ店であってもネクタイやアクセサリー等細かい部分はバラバラである。
これは実際のバトラーも同様で各々の私服を着用し業務に当たる、このためキャストの個性が表れる。
営業形態自体は通常の喫茶店であるが、提供されるメニューの価格は総じて高額となる。
男性キャストがお給仕する正調執事喫茶は、執事のイメージの通り格式高いサービスに合わせて店内はクラシカルな雰囲気で整えられ、提供されるメニューも紅茶を中心にスコーンやサンドウィッチ等格式にふさわしいものが取り揃えられている。
対して、男装した女性キャストがお給仕する男装執事喫茶はサービスよりキャストの個性を押し出しカジュアルに振られている店が多い。追加料金でさらなるサービスを受けられる店もある。
執事喫茶を訪れるのはサブカルチャー趣味を持つ若い女性のみであると思われている事が多いものの実際はそんなことはなく、格式高いサービスや本格的な料理を目当てに一般男性や高齢の女性客なども訪れることがあり、さらには近年のサブカルチャーブームによって注目を集めているためテレビや雑誌で取り上げられることも多い。
女性が行けば「おかえりなさいお嬢様」と呼ばれるが
男性が行くと「おかえりなさい旦那様」と呼ばれるなど、大抵は呼び分けられる。
歴史
誕生のきっかけは「東京キャラクターショー1998」にブロッコリーが出展した「Piaキャロットへようこそ!!2」の世界を体験できる喫茶ブースである。この期間限定ブースが常設店舗「キュアメイドカフェ」へ発展しメイド喫茶(コンセプトカフェ)ブームが起こったものとされる。
この流れに乗り、池袋に本店を構えるK-BOOKSが2006年に女性向け店舗として「執事喫茶Swallowtail」を開業したのが執事喫茶の始まりとされている。2024年現在も営業をしており今なお予約必須の人気店で親子二代揃って訪れる客も多い。コンセプトカフェだからと言ってクオリティには一切妥協しない女性向け店舗ならではのサービスで、提供される本格的な料理や自社パティスリーで製造されるスコーンやケーキには定評がある。キャストもレストランサービス技能検定やマナー・プロトコール検定等の有資格者が多く務めており執事にふさわしい格式高いサービスを受けられる。
関連動画
関連項目
関連リンク
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