墓荒らしとは、
- 墓地に供えられた物品や墓石、死体そのものを盗難する犯罪。墓泥棒とも。
- 遊戯王OCGに登場するカード。Grave robber。
- 『MtG(マジック:ザ・ギャザリング)』に登場する黒カード。Grave Defiler。またはヴィンテージ環境の青黒緑デッキ。
- 対戦型カードゲームFlash『カードコマンダー』に登場するカード。
- MMORPG『夢世界-武林外伝-』の特殊クエスト名。
- すでに削除された動画を荒らす人。
ここでは1.と2.について解説する。
概要(犯罪行為について)
墓地とは死者を弔う場所である。様式こそ時代や場所によって様々だが、そこには死者と共に、副葬品として思い出の品や死後の世界で必要とされるもの、中には貴金属などの財産的な価値が高いものが埋葬されている場合がある。それらを盗む行為を墓荒らしと呼ぶ。
さらには死体そのものが盗まれる場合もある。19世紀のヨーロッパでは医学の為に解剖学が推進され、人間の体、死体の研究が重要になった。当初は絞首刑となった犯罪者の死体を解剖していたが、医学系学校が何百も創設されるとたちまち死体が足りなくなった。そこで「死体盗掘人」と呼ばれる商売が生まれる。彼等は死体だけを盗み、宝石などの副葬品には手を出さない。死体盗掘の罪は軽微であり、彼等は罰される事を恐れず盗んだという(国の医学の発展のため、罰則もわざと軽微にされていたのではないかと思われる)。
現在でも死体盗掘は稀に存在し、二組の縁者が自分のところで埋葬したいと争い盗んでいくケースや、移植手術の為(新鮮さが重要となる為、無謀とも言える)に死体が盗まれたりもした。
王墓等を盗掘する者も墓荒らしである。価値のある物品を探す探検家・冒険者をトレジャーハンターと言うが、視点を変えれば立派な墓荒らしである。
遊戯王カード
OCG
墓荒らし / Grave robber
通常罠
相手の墓地にある魔法カード1枚を選択し、ターン終了時まで自分の手札として使用する事ができる。その魔法カードを使用した場合、2000ポイントのダメージを受ける。
第二期、『Curse of Anubis -アヌビスの呪い-』に収録。2000ダメージという高いリスクを持ち、相手の墓地にある魔法と不確定要素の高い選択肢。さらに罠はセットしたターンに使用出来ず(次の相手ターンからとなる)為、1ターン待たなければならない等、使い勝手はあまりよくない。
一応D・D・クロウのような使い方も出来るが、それならば最初からクロウを入れた方が良いだろう。
遊戯王(原作)
墓荒(はかあ)らし / Grave robber
罠&魔法
相手プレイヤーの墓地に置かれたカードを1枚奪いとる!!
城之内克也が使用する、罠としても魔法としても使用出来る謎のカード。魔法だろうが罠だろうがモンスターだろうが、相手の墓地にあれば自分のカードとして使用可能。また、名前の表記が原作では「墓あらし」になっていたり、遊戯王Rでは「墓荒し」になっていたりと、あまり安定していない。
原作での使用デュエルは以下の通り。
- vsバンデッド・キース
最後のターン、「タイム・マシーン」を墓地から奪い勝利。 - vsインセクター羽蛾
インセクト女王を、奪った「殺虫剤」であっけなく撃破。次のターンの攻撃で勝利。 - vsリシド
「おろかな埋葬」の効果でサイコ・ショッカーを自分デッキから相手墓地へ、さらにそれを奪ってそのまま自分の場に特殊召喚する。 - vsバトルロイヤル
マリクの墓地のOCGと効果の違う「痛魂の呪術」を奪い、海馬の「破壊輪」の効果ダメージを移し替えてマリクを倒す。
その他、遊戯王Rにおいてもキースとの戦い等で活躍する。相手墓地限定の死者蘇生効果もあるチートカードである。また城之内がこのカードを持っているという前提があるだけで相手の使用したカード全てが伏線になり得るため、ストーリーの盛り上げ役としても優秀なカードであり、城之内の数々の名勝負を演出してきた立役者と言える。
関連項目
- 荒らし
- 遊戯王OCG / 遊戯王OCGカードリスト
- マジック:ザ・ギャザリング
- カードコマンダー
- トゥームレイダー(Tomb raider / 墓荒らしの意味)
- デモンズソウル(装備品のひとつに「墓荒らしの指輪」がある)
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