「増山江威子」(ますやま・えいこ)とは、日本の女性声優・ナレーターである。
概要
児童劇団から山王、劇団四季を経て1960年代より青二プロダクションに所属しているベテラン声優であり、一般的にはルパン三世の「峰不二子」の声の人として知られている。
実際、増山氏の代表作であるが、彼女自身はTVシリーズにおける峰不二子の「二代目」となり、初代は二階堂有希子が演じてたが、TVシリーズの前身となるパイロット版では増山氏が演じており、「二代目でありながら演じるのは二回目」という少々ややこしい事になっている。
先述の様に幼少の頃からあの劇団四季にて培われた演技の幅は広く、代表作を例に挙げると・・・
- 峰不二子(ルパン三世シリーズ)の様なセックスシンボルとも言える、ミステリアスで小悪魔めいた妖艶な大人の女。
- キューティーハニー/如月ハニー(キューティーハニー第1作目)みたいなお尻の小さな流行の女の子。
- 怪子ちゃん(怪物くん)、U子さん(オバケのQ太郎)、パー子/星野スミレ(パーマン)等々のお茶目で元気いっぱいなお転婆なお嬢さんたち。
- バカボンのママ(天才バカボンシリーズ)、伊予の局/母上さま(一休さん)といった包容力と優しさ、母性あふれる理想のご婦人、母親。
等々、多種多様な演じ分けができる技能の持ち主である。その上でキャラクターをより魅力的にする、その演技力は正に圧巻。若年層には「ルパン以外じゃあまり意識して聴いた事がない」という人も多いかもしれないが、是非とも昔の作品などを観てその演技に触れて欲しい、と言える役者さんである。
逸話
- 『ルパン三世』のパイロットフィルム版(TVサイズ版とシネマスコープサイズ版)、及びTVシリーズ第2期から2010年放送のTVスペシャルと、およそ30年の長きに渡って不二子を演じ続けてきた。
そんな増山氏であるが、第2期から不二子役を再び演じ始めた際、第1期で二階堂有希子演じる不二子で慣れ親しんだファンから「何故二階堂さんじゃないんだ」というキャスト変更への批判投書が相次いで寄せられた。この事実をスタッフから聞かされた増山氏は後年、当時のキャスト変更の批判を「こんな悲しいことはなかった」と振り返っている。
しかしこの一件は「どうあがいても二階堂さんになりきれないなら自分の持ち味で勝負するしかない」と自身を奮い立たせる原動力となり、それが功を成して新しい不二子のイメージ像が築き上げられたという。
これは、山田康雄が演じてきたルパン三世をものまねという形でイメージを保持して演じ続ける栗田貫一とは対照的と言える。 - 「天才バカボン」シリーズの「バカボンのママ」役について、原作者・赤塚不二夫の
「ママの声だけは変えないで欲しい」
・バカボンのパパ:雨森雅司→富田耕生→小倉久寛→古田新太
・バカボン:山本圭子→林原めぐみ→亀井芳子→入野自由
・ハジメちゃん:貴家堂子→坂本千夏→ゆきじ→野中藍
とキャストが変わっていく家族と異なり、4作目「レレレの天才バカボン」までのテレビシリーズでバカボンのママを担当している(但し、アニメ第1作で1話だけ北浜晴子が代役として演じた事がある他、赤塚不二夫没後の2015年に公開された「天才バカヴォン〜蘇るフランダースの犬〜」では上野アサ、2018年放送の「深夜!天才バカボン」では日髙のり子に変更されている)。
主な出演作品
※その他出演作品についてはWikipediaの該当項目参照。
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関連項目
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