墨田区(すみだく)とは、東京都の特別区(23区)のひとつ。名の由来は隅田川の墨堤(ぼくてい)からだが、隅田区ではないし、黒田区でもない。
概要
墨田区は東京23区のやや東側に位置する。人口25.6万人(2015年2月)。
1947年に本所区と向島区が合併し誕生し、最盛期の戦前には人口47万人を擁した過密地区であった。
地味な区で、せいぜい両国国技館で知られ、副都心の一つである錦糸町界隈は少し賑わう程度の区だったが、押上・業平橋地域には、2012年に開業した東京の新名所である東京スカイツリーができてから状況が一変。その後、江戸や東京の歴史、文化を学べる江戸東京博物館もオープンし、一大観光地となった。他に都内に唯一残る個人庭園、向島百花園(国指定名勝)など、日本の伝統や文化を楽しめる名所も多い。浅草(台東区)にも近く、江戸の伝統と先進的な街が交差する区である。ちなみに、墨田区を「下町」と呼ぶかどうかには異論もあり、厳密には江戸時代の下町地域ではないため、「山の手」に対する表現として「川の手」という言葉も生まれている。
錦糸町駅周辺は亀戸と合わせ、錦糸町・亀戸副都心を形成し、千葉都民の利用が多く、また多国籍の人が近隣に住んでいるなど、かなりエスニック色の強いエリア。スカイツリーにも近いことから旅行客も多く訪れるようになった。
毎年7月に開催される隅田川花火大会は、東京の三大花火大会の一つに数えられ、江戸時代から続く伝統的な行事であり、花火が上がるたび「たまやー」「かぎやー」と喝采を上げるのは、ここから始まった。なお、知名度が上だった玉屋は江戸期に廃業したが、鍵屋は今も残っている。
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