姓・夏侯、名・覇、字・仲権(ちゅうけん)。出身不明(豫州沛国譙県とも)、生没年不詳。
概要
夏侯淵の子、蜀と戦う
魏の名門・夏侯一族の将、夏侯淵の息子で、兵馬に長け、異民族を手なづけており、兵士からも支持されていた。
219年(建安24年)の定軍山の戦いで夏侯淵が黄忠に斬られ、その息子・夏侯栄もこの戦いで戦死。以降、蜀を憎むこととなるのだが‥。230年には曹真軍の先鋒として出陣、蜀軍に包囲されるも救援部隊を受け、難を逃れた。
蜀へ亡命
249年、司馬懿のクーデターにより、曹爽が殺され、夏侯玄が行方をくらます(後に殺される)。さらに夏侯覇と仲の悪かった郭准が征西将軍に任命。自身の身が危ういと恐れ、蜀へ亡命した。取り残された夏侯覇の息子たちは夏侯淵の功績もあって、流刑で済んだ。なお、その中の1人の娘は羊祜の妻となっている。
従妹の夫が張飛で、その娘が劉禅の皇后であったことから、蜀で厚遇を受けた。ちなみにこの際劉禅は「君の父上は戦の中で死んだんだよ、朕の父上が殺したわけじゃないよ」と、謝罪してるのか言いわけしてるのかわからんフォローをしている。
演義
演義では、夏侯淵の長男となっている(正史では次男)。長坂で張飛と戦って負けるのが初陣だが、これは別人という説もある。
蜀へ走る前は、諸葛亮の北伐時に司馬懿によって推挙を受け、公孫淵の乱でも起用され、戦場で働いた。
姜維と共に何度も北伐へ参加したが、262年に鄧艾達の空城の計にかかって戦死したという記述がある。
その他
ゲーム『三国志大戦』シリーズではパピヨンのような兜をかぶっている。「命を狙われるのは、慣れているのでな」「俺は俺の戦を貫くだけ」とかなりシリアスなキャラクターとなっている。『三国志大戦3』では天属性デッキの一枚にどうぞ。
ゲーム『真・三國無双6』(声:赤羽根健治)では、「童顔の鎧武者」というキャッチコピーで登場。イケメンながら父親の淵を受け継いでるような話し方が特徴的であり、「いやいやいや」が口癖。本編では郭淮と対立して仲は悪く(魏の政変がかわったのが原因ではあるが)、父親との絡みも少ないが、無双OROCHI2では特別友好関係にある。
武器は6やOROCHI2では大剣であるが6エンパイアースや7では破城槍と言う槍になっている。前者は想像しやすいが(斬馬刀)後者はどんな槍かというと、スラスターが着いていてギミックたっぷりのこれ三国時代? みたいな槍である。
父親が、「淵ジェル」というあだ名(異名)がついているためか、「覇ニー」と言うあだ名が付いている。
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関連項目
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