概要
この外国人の観客画像は、海外ゲームサイト「IGN」のネタ画像で、海外では「Reaction Guys」[1]や、「Gaijin 4Koma」としても知られている。
全員無反応の2枚目のネタ画像は、アメリカの巨大ゲームイベント、E3(Electronic Entertainment Expo)にて、2003年の任天堂プレスカンファレンスにおける葬式ムード[2]を表している。
4枚目のネタ画像は、1年後のE3 2004任天堂プレスカンファレンス前に出された写真で、2004年はこうなるぞ!(詳しくはリークできないけど)という、任天堂ファンへの無言のメッセージを表している。
ちなみに、4枚目のネタ画像通り、2004年は任天堂の新作発表で大いに沸いた結果となった。
この新作は当時、ゲームキューブ(GC)用に開発が進んでいた後の「ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス」であり、発表映像と共に、左手にマスターソード、右手にハイリアの盾を持った宮本茂氏が登場するものだった。
なお、メンバーは全員がIGNの編集者で、2枚目のネタ画像だと左奥から Matt Casamassina氏、Craig Harris氏、Chadd Chambers氏、Peer Schneider氏となっている。
Matt氏は、IGNと統合されたゲームサイトN64.comからIGNに入った初期メンバーで、当時、任天堂担当チームの1人であったが、2010年にはIGNを退職してAppleのゲーム部門へ移籍している。(※参照リンク)。[3]
Craig氏も当時、任天堂担当チームの1人であったが、後にAppleに移籍した。また、Twitterの紹介文には「Pointing Reaction Guy」(指差しリアクション男)の一文が添えられている。(※参照リンク 、2017年時点)
Chadd氏は当時、IGNのインターンであったが、何度かあったネタ画像の再撮影の際にはしっかりと招集されている。
Peer氏は、ドイツ出身で上智大学を卒業した後、アメリカに渡り、カリフォルニア大学の大学院を出た経歴と、「N64.com」を運営していた過去があるIGN設立メンバーで、任天堂ファンサイト「Nintendojo」を立ち上げた事でも海外では知られ、後にIGNで重要なポストについている実力者である。
Twitterの紹介文には「IGN CCO & EVP + Reaction Guy #4」(IGN 最高コンテンツ責任者&副社長+リアクション男#4)と書いており、アイコンには新しく撮影されたネタ画像が使われている。(※参照リンク、2017年時点)
その後
2004年のE3後も、ふたば☆ちゃんねるや、2ちゃんねるの「ゲーム業界、ハードウェア板」(通称:ゲハ板)をはじめとした場所で、様々なバリエーションの外人4コマが作られる事となり、漫画・アニメ・ゲームのパロディ演出として登場する事もあった。
また、ネタ画像をそのまま文字に変えたアスキーアート(AA)や、他のキャラに置き換えたパロディAAも数多く存在している。
2008年1月23日、Peer氏がIGN内ブログにて、ネタ画像が「Reaction Guys」、「Gaijin 4Koma」としてネット(アングラな領域)に出回っているのを把握している事と、元凶となったネタ画像が生まれた経緯を詳細に説明した。
2009年12月5日放送のNHK「ザ☆ネットスター!」12月号では、ネタ画像の4人が登場。また、ニコニコ大百科のこのページも参考資料として放送された。
番組では、アメリカ サンフランシスコのIGN社で、元ネタ4人を集めての再現写真の撮影や、声優:白石稔 氏による再現モノマネに、この時既にIGNの副社長であったPeer氏がダメ出しを入れる様子などが放送された。
2017年6月4日には、2017年のE3を前に、IGN JAPANがE3 22年の歴史を振り返る記事を作成。
< E3の22年にわたる歴史を振り返る 前編 > - IGN JAPAN
E3で起こった出来事と共に、外人4コマの元ネタとなったネタ画像が登場している。
Peer氏のTwitterでは、再撮影されたネタ画像と、細かなニュアンスを示すリアクションを加えた新たなネタ画像が使われている。
(※参照リンク:Zzz...、見ざる聞かざる言わざる、お手並み拝見、大歓喜その1、ポツーン、あれ?皆は?、和やか、oh...、大歓喜その2)
2017年6月17日、IGN JAPANがPeer氏へのインタビュー動画を投稿した。
< 「外人4コマ」のあの人の素顔 (Video Interview Peer Schneider) > - IGN JAPAN
Peer氏は英語に日本語を交えて記者のインタビューに答えており、ネタ画像のポーズを披露した後、ネタ画像が生まれた経緯、Peer氏の簡易的な経歴や、90年代にプレイした日本のゲームに関してなどの事を語っている。
また、IGN JAPANのTwitterで、E3 2017の時に撮影された「国際人4コマ」という、Peer氏も参加したネタ画像が投稿された。(※参照リンクその1、その2)
関連動画
実際に宮本茂氏が登場した映像は以下。ネタ画像通りの盛り上がりをみせている事が分かる。
関連静画
関連リンク
- 外人4コマのガイドライン まとめサイト
- Reaction Guys / Gaijin 4Koma | Know Your Meme - 海外での外人4コマまとめ
- ピア・シュナイダー氏のブログでの解説(※リンク切れ、保存された内容はこちら)
- 外人4コマジェネレーター - 外人4コマが手軽に作成できるサイト
- Matt Casamassina(@mattcasa)さん | Twitter
- Craig Harris(@crankycraig)さん | Twitter
- Peer Schneider(@PeerIGN)さん | Twitter
脚注
- *厳密には複数形のReaction guys(またはGaijin 4Koma)に対して単数形Reaction guyというネタ画像は別に存在する。
- *PS2 vs Xbox vs GCという次世代ハード戦争の重要局面において発表された新作タイトル「パックマン」に落胆する様子。
- *2000年代、IGNの任天堂記事を担当したメンバーは、多くが2010年前後にAppleのゲーム部門へ移籍している。
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