外伝(がいでん)とは、本伝から外れた補助的な記述のことである。
概要
本来的には、上記したとおり文書の本筋とは別に書かれた補完的・付属的な記述・文書のことを指す言葉。
現代においては、一般的に、創作作品のメインストーリーから離れながらも、構造上その作品から派生した別の作品のことを指して使用される。本筋から分離したものであることから、元作品とは主人公や登場人物、作中の時期設定などが異なることが多い。また、「異伝」、「番外編」、「アナザーストーリー」、「スピンオフ」などの表現がなされる作品も、基本的にはこの意味での「外伝」にあたるといってよい。
――というより、現代では基本的に独立作品としての「外伝」は「スピンオフ」とほぼ同義であり、スピンオフ作品の題名に「外伝」の辞をつけたり、「(派生元作品)の外伝」として紹介されることも多い。むろん全てがそうではなく、独立した別作品を構成しない形で、「外伝」と称して本編を補完する派生作品が制作される場合も少なくない。そしてまさかの「派生作品でないのに外伝を名乗っている例」もないでもない。
また、何をもって「外伝」とするかの線引きも明確とはいえない。例えば「世界観を共有する作品群/別作品」という形をとるもの(『指輪物語』などのJ・R・R・トールキンの作品群が好例)では「本伝」となるもの自体が定め得ないことが少なからずあり、「外伝」概念の曖昧さが顕著にあらわれている。
主な「外伝」
一般的に「スピンオフ」とみなされるものは当該記事参照のこと。
ただし、ここに挙げたものが「明確にスピンオフではない」というわけではない。
派生作品でないのに外伝を名乗っている例
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関連項目
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