夜は短し歩けよ乙女とは、森見登美彦の「長女」こと4冊目の小説。および、それを原作とするアニメ映画。
概要
後輩の「黒髪の乙女」に恋をしているがヘタレで告白ができない「私」は、外堀を埋めるべく、「ナカメ作戦(なるべく彼女の目に留まる作戦)」を実行に移す。夜の先斗町、下鴨神社の古本市、京都大学の11月祭、そして風邪っぴきの冬……行く先々で奇妙な人々と事件に巻き込まれる「私」と、何事にも動じない天然乙女の恋の行方は!?
「夜は短し歩けよ乙女」「深海魚たち」「御都合主義者かく語りき」「魔風邪恋風邪」の全4話による連作長編。2005年から雑誌「野性時代」に断続的に掲載され、2006年、角川書店から単行本化された。現在は角川文庫で読めるほか、児童書レーベルの角川つばさ文庫からも出ている。単行本・角川文庫の装画は中村佑介。つばさ文庫版のイラストはぶーた。
第20回山本周五郎賞受賞、第4回本屋大賞2位となり、登美彦氏が大ブレイクするきっかけとなった、名実ともに代表作というべき作品。装画の中村佑介がブレイクした最初のきっかけでもある。ほか、第137回直木賞候補。
2008年には琴音らんまるの作画により「増刊エース」にてコミカライズされた。全5巻(新装版は全3巻)。原作にないオリジナルエピソードが多い。
また、『四畳半神話大系』アニメ版を手掛けた湯浅政明監督と同作の主要スタッフにより、2017年にアニメ映画化。「私」は星野源、「黒髪の乙女」は花澤香菜が演じた。
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