まぶたの裏で、君が死ぬ
夜廻三とは、日本一ソフトウェアが2022年4月21日に発売した夜道探索アクションゲームである。対応ハードはPS4とNintendo Switch。
がいよう
女の子が目を覚ましたのは、とても深くて暗い森の中
なぜ、どうして自分がこんなところにいるのかわかりません
森をさまよい歩いていると、姿の見えない不思議な人と出会いました
「あなたには強い呪いがかけられている」
「呪いの解き方は、あなたが忘れてしまった思い出の中に」
「朝がくる前に、その事を思い出さなければいけない」
と、どこか懐かしさを感じる声で残酷な事実を告げられてしまいます
女の子は記憶の手がかりを求めて、街の方へと走り出しました
呪いをとくため、大事な思い出のカケラを見つけるため、
女の子は、お化けが潜む不気味な夜の街を駆け巡ります
日本一ソフトウェアが送る、恐怖と哀愁を呼び起こす美しいグラフィックと残酷な運命に定評のある夜廻シリーズ第三弾。
ちなみに読み方はよまわりさん、ではなく「よまわりスリー」。好きに呼んでくれても構わないが、一応正式名称はスリーとの事。
山間が舞台となっていた前2作とは対照的に、本作では海辺に面した町が夜廻の地となる。
夜の学校や人形屋敷といったいかにもな場所を初め、海岸の洞窟や廃船といった海の町ならではのエリアなど、様々なホラースポットがプレイヤーを待ち受けている。
発表三日前から「暗闇に時を刻む懐中時計と『あと●日』という文字がポツンと浮かんでいる」という謎のティザーサイトが設置されていたのだが、時が経つにつれ「日付が靄で塗り潰される」「時針が狂ったように回り続ける」というおかしな現象が現れるようになり、最終日に日付が変わった瞬間
血で染まった赤い手のひらが画面を覆い尽くすという演出と共に公式サイトが公開されお披露目となった。
当時は夜廻シリーズ6周年でありⅥの文字盤だけが赤く染まっている事から、新作を予期していた方もいたのではないだろうか。
少し間が空いたものの、2024年7月には公式ノベライズが発売された。
構成上の問題か、深夜廻の小説版では一部ステージが省略されていたが、本作では多少のアレンジを加えつつも序盤からエンディングまでほぼ全てのシナリオとステージが描写されており、ノベライズとしてはかなりのボリューム(前作のほぼ2倍)を誇る作品に仕上がっている。
これまでの小説版と同じくゲーム内では詳しく明かされなかった事件や背景、キャラクターの心情について語られているが、前作に輪をかけて心を抉られる内容となっているため、読む人によっては注意が必要となるかもしれない。
あそびかた
お化けから身を守る際、前二作では物陰に隠れるのが主な手段であったが、本作では『目を閉じて気配を消す』というアクションへと一新された。
目を閉じるとお化けはプレイヤーを感知できなくなるため、お化けの近くで隙を窺って駆け抜けたり、目を閉じたまま歩いて側を通り過ぎたりと、能動的にお化けを避ける動作が可能となった。
ただし、目を閉じた状態でもお化け自体は存在しているため、接触してしまった場合は問答無用で死となる。お化けに捕捉された状態で目を閉じても変わらずに向かってくるため、距離を保つ事は心がけておく必要があるだろう。
じんぶつ
- 主人公
大事な思い出をなくしてしまった女の子。デフォルトではユズという名前となっている(ゲーム開始時に変更可能)。
何かと大事なものを奪われがちな夜廻主人公において、解呪の鍵となる記憶を失った所から夜廻開始の上に一晩の時間制限付きという超ハードモードを強いられた子。そしてチュートリアルにて(どんな目に遭うのかと期待恐怖していたプレイヤー共々)ドス黒い悪意により絶望の淵へと突き落とされた悲しい子である。
今作ではキャラメイク機能が追加され、自宅にて髪型や髪色、リュックやアクセサリー等を自由にカスタマイズできる。
またゲーム開始時には一人称を「わたし」か「ぼく」か選択でき、まさかのボクっ娘プレイが可能となった。
- 思い出の中の少女
主人公の思い出の中にて現れる少女。
主人公よりは少しお姉さんのようで、サンダル履きで大きなカメラを携えている。
彼女もまた何かを探し求めて夜の街をさまよっているとの事だが…?
- ムギ
主人公のペットである猫。犬と幼女に厳しいシリーズにてまさかの猫参戦である。
白くてフワフワでかわいく、主人公にとてもよく懐いている。
- 人面鳥
別名「コトリ」、渦巻いた羽根の中心に巨大な目が鎮座しているという異形の怪物。
一見すると鳥とは思えないが、よく見ると嘴や鶏冠があるのを確認できる。
その目は全ての時間を同時に観測するといわれ、常に街を監視している。
主人公が記憶を持たないエリアへ向かおうとすると立ち塞がるという行動を取っており、
敵か味方かは不明だが本作の根幹に関わる存在の様である。
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