夜戦(やせん)とは、夜に起こる戦いである。
攻撃が一方から積極的に起こされる場合は夜襲、夜討ちなどと呼ばれる。
概要
日が没してから日の出までに行われる戦いのこと。
特に「暗闇」という環境を活用しているものを指す。
- 人間は情報の大半を視覚によっており、その構造から、暗闇では大いに認識能力が落ちる。
- それに伴い戦況の認識力の低下、個人の障害物の確認が出来なくなるなどの問題のほか、これにより疲労の蓄積が生じる。このため、昼戦に比べ移動、行動、防御、攻撃の能力が大いに低下する。
- 反面、暗闇においては照明などの光源は目立つことから使用は厳しく制限される。
古代は勿論、現代においてもこれらの問題は軽度になれど、存在している。
しかし、これを逆手に取れば夜戦というのは十分に有利になりうるものである。即ち
一、敵味方の識別を明確にし
二、攻撃するまで隠密行動に徹し
三、視界を確保する
ことである。
歴史的には、我が国には河越夜戦、厳島の戦いなどで攻撃側が夜戦の特徴をうまく生かし勝利した例が有るが、かたやサボ島沖夜戦のように夜戦の特徴が裏目に出た場合も有る。
現代戦では暗視装置の普及、小型・高性能化によって昼夜を問わず行動できるようになっているものの、視野が狭まり、カラーでは無いほぼ単色の像においては情報認識能力が落ちるため敵味方の識別が難しいこと(敵味方とわず迷彩服等の偽装を行っている)、高いストレス、危険を強いられるといったデメリットは未だに変わっていない。
敵味方の識別が不明瞭な場合、同士討ち、誤射の危険性も高くなる。
(→フレンドリーファイア)
その他
- 暗闇に紛れ存在や意図を隠し、暗闇に乗じて目標を達成するのがベスト。
- サーチライトや照明弾で敵を明瞭に照らし、こちらの射撃を優位にする場合もある。
- 士気の低い武装集団が相手の場合、居眠りや雑談といった隙も生まれやすい。
ゲームなど、銃にサプレッサー(消音機)を装着し敵を地道に排除し死体を片付けるステルスミッションも醍醐味であるが、実際は居るはずの歩哨(見張り・見回り)が居ない、帰ってこないなどいずれ異変に気付かれ、付近の捜索や警戒を強化されてしまうデメリットもある。
夜戦(意味深)
ゲーム『艦隊これくしょん~艦これ~』が流行りを見せたため、夜戦の語が良く認知されるようになった。それに伴い夜戦の意味も拡張されることになった。具体的には美少女の艦娘達と我、夜戦に突入す!としてベッドウェー開戦でアンアンキシムサウンドなり。もうやだこの国って?現代情勢は複雑怪奇。
ただ、擬人化なんて江戸時代にはされてたし、夜の戦いって言ういい方も既にあったわけだしね。
関連静画
関連項目
艦これ |
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