ゆめしま 夢 洲 Yumeshima |
||||
C09 | ![]() ![]() ![]() |
C10 | ||
コスモスクエア Cosmosquare |
夢洲駅(ゆめしまえき)とは、大阪府大阪市此花区にある大阪港トランスポートシステム北港テクノポート線(※)の駅である。
※事業計画としてはこの路線名が正式であるが、実態は大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)中央線の延伸区間である。
概要
2025年に開催される大阪・関西万博の会場、ならびに現在誘致を進めている統合型リゾート(IR)が開業する予定である人工島、夢洲(ゆめしま)の玄関口となる駅。
ホームは島式1面2線となり、コスモスクエア駅寄りに両渡り線を設けることで1・2番線ともに折り返し可能となる。壁面や設置されるホームドアは黒色。これはコンコース含めて天井を折り紙のようにすることが決まっているため、天井を目立たせるためである。ほか、門型照明を設置することで新たな世界に向かうような感覚を表す。
コンコースについては折り紙天井のほか、片側の壁面がサイネージパネルとなり、万博前・万博開催中・万博後でパネルの演出を変えていく。もう片側の壁面は当面シンプルな壁面とし、IR実現時に改めてデザイン等検討する。
トイレについては通常の男性用トイレ・女性用トイレ・多目的トイレの他に、鉄道駅としては初めてオールジェンダートイレが設置される。簡単に言えば、LGBTQや発達障害者・知的障害者の関係者が安心して利用できるトイレと言うことである。
万博会場の東側に改札口があり、バスターミナルについては万博開催時は万博会場の西側に設けられるため、駅前にはバス停は無い。万博開催後については未定である。
歴史
もともとは2008年大阪オリンピック招致の際に夢洲に選手村を設置することになっていたため、そのアクセス駅として設置されることになっていたものである。
2000年にはコスモスクエア駅(咲洲)からの鉄道道路共用トンネルとなる大阪港夢洲トンネル(現在の夢咲トンネル)が着工した。しかし、オリンピック招致は翌2001年に落選して終了。道路については夢洲にコンテナターミナルが設置されることになったこともあり事業継続したため、共用する鉄道部分も夢洲駅の手前までトンネルを掘られた状態で2009年に完成。道路部分は開通したが、鉄道部分は放置されることになった。
その後、IRを2024年度に開業させる動きや、大阪・関西万博を2025年に開催する動きが出るようになり、後者は2018年に正式に決定したことで、放置されていた北港テクノポート線計画はコスモスクエア駅〜当駅間のみ再開されることになった。
これに合わせてOsaka Metroは「夢洲駅タワービル」として275m級の駅ビルを建設する構想を発表したが、後にIRの開業が遅れることがわかり(現時点では2029年度予定)、一旦構想は白紙化されることになった。
将来的な計画・構想
地下鉄車両基地
当駅には地下鉄の車両基地が併設される計画となっているが、2022年現在は着工しておらず、万博輸送による一時的な増備は森之宮検車場の改修で対応するとしているので当面は設置されない見込み(このため、車庫線が接続する予定の当駅の終端部分は当面建設する必要がないことから、建設距離削減のために折り返し方法を引き上げ線方式から両渡り線を設置して直接ホームで折り返す方式に変更されている)。
ただし、森之宮検車場の一部には再開発計画が存在することもあり、将来的に設置される可能性はある。
近鉄特急乗り入れ
「近鉄特急」も参照。
地下鉄中央線と乗り入れ先の近鉄けいはんな線は第三軌条方式であり、一般的な架空電車線方式の車両は乗り入れることができない。
しかし、近鉄には近鉄特急を両方式に対応させて夢洲まで乗り入れさせる計画があり、2019年には東生駒駅付近で近鉄奈良線と直通させる計画が発表されている。2022年5月には両方式に対応した可動式第三軌条用集電装置の試作品が完成したことが発表された。
当初は万博開催までに乗り入れを実現する予定だったが、コロナ禍やIR誘致の遅延から先送りされ、現在はIRに向けて開発が進められている。
舞洲・新桜島方面について
北港テクノポート線の本来の計画では当駅からさらに延伸して、舞洲駅・新桜島駅(ともに仮称)を設置することになっている。
この区間は万博には間に合わないことから現在も凍結されたままであり、IR誘致が実現した場合事業再開を検討することになる。
新桜島駅や舞洲駅には京阪中之島線やJRゆめ咲線を延伸する構想があり、夢洲まで乗り換え不要とするのが自然であることから、凍結中の区間はOsaka Metroの地下鉄としては建設されない可能性が大きい。
隣の駅
路線名 | 当駅 | 隣の駅 |
---|---|---|
■北港テクノポート線 | 夢洲駅 (C09) |
コスモスクエア駅 (C10) |
関連動画
関連リンク
関連項目
- 0
- 0pt